orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

働いてわかった社会の常識

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社会人になって長い年月が経ちましたが、かなり社会には不文律というか暗黙の了解というか、見えないルールが存在しています。

見えないだけに迷信のような話もあって惑わされることもあったのですが、もはやだいたい自分の中では結論が出ていますので、この社会の見えないルールに関して気づいたものをまとめて行きたいと思います。

 

 

学歴は大きな力を持っていること

まずは、大学は必ず卒業しておいたほうがいいこと。

大卒と高卒で、そもそも基本給に差を付けていることが多いです。同じ職位でも給料が違うのはおかしいと言っても始まりません。高卒で4年働くと大卒の初任給と同様になるように調整していると会社は言うでしょうが、なぜ4年の長がある高卒と業務経験のない大卒が同じ給与なのか。また、大卒と高卒で暗黙的に評価や待遇が異なり、10年経つとほぼ大卒の方が出世していて、大卒と高卒の年齢別給与を見ると明らかに大卒のほうが給与が高くなります。

一方で、大学のレベルの高さも依然として重要です。

どの企業も言葉には出しませんが、ある一定のランクに達しない大学を卒業した人を、書類選考で機械的に落としていることを平気でやっています。昨今はAIで書類選考を自動化する、なんて言っていますが平気で学歴の点数化を実行していると思われます。人間の書類選考について、傾向を学習したらそりゃあそうなるよな、と。

ただ、一度入社してしまったら、どの大学を卒業しているなんて会話することは稀です。もちろん周りにアピールすれば、「へえ、名門大学卒なんだ」と周りは認知するでしょうが、結局は仕事ができるかの比率の方が随分大きいです。だから、何だかんだで入社したら、学歴なんて気にせず仕事にまい進するのが良いでしょう。

たかだか若い時の数年でその人の能力の何がわかるのか、とよく言われますが、結局は人の潜在能力を知るための指標として最もよく使われる、ということを知っておくべきだと思います。

 

飲みに行くのが好きじゃなくても何とかなる

社会人はお酒の付き合いができないと会社で活躍できない、そんな時代があったのかもしれませんが、今はお酒の付き合いの影響はどんどん小さくなっていると感じています。

そういえば2020年は一度も飲みに行かない初めての年になりました。そもそも、忘年会や接待などの仕事の延長でしか飲み会に行かなかった私ですが、それすらも消失して私自身は快適になりました。

後輩や同僚を連れて飲みに行く、なんてこともほとんどやったことはありません。

それでも、会社で冷や飯を食わされたことは一度もないですよ。結局仕事をやる人にかなわないんですよ、会社なんて。

もちろん誘われたら飲みにも食事にも行くのですが、こちらから誘わないことをやっているとほとんど誘われなくもなりますので、まあそういう人だと思われた方が楽かなと思っています。

飲みで関係を深くする、その効果はあるのかもしれませんが、それで仕事の品質が変わるような仕事の仕方は私は嫌いです。

そういう考え方も会社は許容するし、そういう考え方を持った人が実権を握っていれば、周りもそっとしておいてくれるので、あんまりお酒については深く考えなくていいと思います。

 

会社と揉めるのは慎重に、しかしやるべきときはある

自分の待遇、扱われ方が明らかにおかしい。

そう思ったら転職を考えるものですが、その前に会社と正しく揉めたほうが良いんじゃないかと思うことがあります。

ちゃんと理由を開示し、条件を提示し、会社がそれを飲めなければ転職する。そんなことをすべての会社員がやっていたら会社は成り立ちませんが、黙って辞めて行くよりちゃんと不満があるならあると言ってほしいと会社は思っています。

そもそも人を雇うことを考えると、採用コストだってバカにならない。教育コストだってかかります。続けてもらうに限るのですが、勝手に辞められるより続ける条件が詰められるのであれば会社にとっても良い話です。

しかし、これはもろ刃の剣。二度も三度もやったら、これは「この人はトラブルメーカーだ」というレッテルを貼られて、冷遇されまくります。

一方で(問題があっても)全く会社と揉めない人は、会社から、この人は低い条件でも気持ちよく働いてくれるんだな、と舐められることになります。まあだから、急に辞めて行く人も多いのでしょうが・・。でもせっかく会社内で積んだキャリアをリセットするのはもったいない気がします。

この、リスクとリターンのバランスを読んで行動しなければいけない状況を人は処世術と言うのでしょうが、強烈にこの文化は存在しています。

戦うことを恐れてはいけないが、意味のない戦いはしてはならない。

 

たばこ会議の消失

大昔は、喫煙室は社交場だったようです。

たばこを吸わない私は、喫煙室で人々が盛り上がっているのを横目に、あのコミュニティーは侮れないなと思ったものでした。

今や、たばこを吸わない人の方が多数派なので、むしろたばこを吸う人の方が会社はお荷物に感じています。喫煙時間は勤務時間に入れないと公言している会社も多くなっているし、健康経営の考え方からもたばこを社員に吸わせないことに取り組む会社も増えています。

IT業界って、昔はかなりハードな現場で、家に帰れない・休日は休めない・仕事内容も細かい、ということでたばこを吸う人が圧倒的に多かったです。吸わない私は少数派でした。

ま、吸わないで過ごしてよかったなと今になっては思いますが。

 

社会人としてのマナー・礼節が大事

最近は、仕事であってもカジュアルに、という流れではありますが、そうはいってもマナーや礼節は今もって重要です。

言葉遣い一つとっても、ちゃんと話せる人とそうではない人は、知らず知らずのうちに会社から値踏みをされ、差を付けられていくこととなります。

本来の仕事とは関係ない、と思っている人はすぐに改めた方が良いです。周りに与える影響は非常に強く、正しくやれば周りも気持ちよく働けるし、ぞんざいに扱えば周りは不快です。

時間を守る・約束を守る・丁寧に・ポジティブに・相手に気を遣う・・・、技術的なこと以外のこのような人間系の能力(ヒューマンスキルとも言われる)は、人の評価の随分な面積を占めている要素です。

仕事は必ず、人とやり取りをして成り立つので、マナー・礼節はどんな場面でも重要です。

 

 

ま、何事もやってみないとわからない、とは言いますが。やってみたらわかったことをまとめてみました。この世の中、技術ばかりが注目されがちですが、評価を分かつ変数は技術以外の部分もかなり大きいですね、こうやってまとめてみると。

さらに、いろいろとありそうな気もしますが、今日はここまでとしておきます。