orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

渋野さん全英女子オープン優勝から学ぶリスクマネジメント

 f:id:orangeitems:20190805123749j:plain

 

素晴らしい優勝、その理由は

www.nikkei.com

プロ初優勝を今春5月の国内メジャー、ワールド・サロンパス杯で飾った渋野日向子(20)が夏にはついに海外メジャー、AIG全英女子オープンの頂にまで駆け上がった。日本の女子ゴルフ界を席巻する1998年度生まれの「黄金世代」が一気に世界をのみ込む勢いだ。

 

全英オープンゴルフ最終日、私はリアルタイムで見たので今日は寝不足です。世界の強豪がライバルでありかつ優勝に向けてフルパワーで臨む中、よくぞ勝ち切ったなあと思います。全てがギリギリの勝負でしたが、その勝負を決めたのは渋野さんのリスクマネジメントにあったと思います。ビジネスやプライベートにも役立つと思いますのでまとめておきます。

 

考察

今回の渋野さんのプレーを、その一打一打以外の振る舞い方や表情なども含めて見ていましたが、ビジネスで成功する人と同じ要素を感じました。

 

半径10mを大切にする態度

本人の笑顔が「スマイリングシンデレラ」ということで話題になっていましたが、それは単なる表情だけのお話しではありません。ファンやギャラリー、コーチ、家族、全ての周りの人々を大切にする姿勢が非常に垣間見えました。

今回、イギリスにご家族も応援に駆け付けたり、日本人もたくさんギャラリーにいたり、コーチがキャディーをしたりと本当に彼女の周りが彼女を助けようという姿勢が見えました。

ホール間の移動の際にはファンにハイタッチをしたり、写真撮影にお付き合いしたりと、自分の周りを大切にするということを意思を持って明確に行っていたと思います。プレーの浮き沈みに関係なく、半径10mにいる人たちを大切にすることで、彼女のファンが全英OP4日間で激増し、現地の人々まで巻き込んでまるで日本でプレーしているような雰囲気を作ったということです。

これは、ビジネスや人生の世界でも重要なことです、過去この件をまとめた記事がありますので添付しておきます。

 

www.orangeitems.com

 

いい時ではないときにじっと待つ姿勢

これは特にビジネス論ですが、自分が正しいことをしているとしても結果が伴わないときがあります。そのときに人は大事な何かを根本的に変えてしまったり止めてしまったりするものです。

自分のスタイルを崩さず、正しいと思っていることについてはやりきること。結果とは関係なくやりきり、あとは結果がついてくるのをじっと待つ姿勢はビジネスの現場でもよくあることです。

今回の渋野さんは一日の前半と後半で全く違う結果になっていて、後半にバーディーを連発するのですがこれは、目の前の結果に囚われず淡々と為すべきことを為しきるということの大事さだと思います。

やらない失敗より、やる失敗を受け入れる。ということですね。迷いのないプレースタイルを下支えしていると思います。

 

人の集中力は短時間しか持たない前提で考えること

 最終日18ホールに臨む他のライバル(しかも世界ランキング上位)の戦い方を見ると、序盤から中盤にスパートをして最終組(渋野さん含む)にプレッシャーをかける戦略だったと思います。

しかし、渋野さんの戦略は後半に集中力を取っておく作戦でした。前半が伸びず逆にライバルたちがすごい勢いでスコアを伸ばすので「これはダメか」と思われた方も多かったのではないかと思います。しかし、作戦はズバリ当たりました。ライバルたちは15番ホールあたりで急にスコアを伸ばせなくなりました。逆に渋野さんが最終的にスコアを伸ばし逆転し最後で差し切ったという展開でした。

もしプレッシャーに負けて一緒に前半で集中力を使っていたとしたら、最後のホールまでに競り負けていたと思います。18番ホールで打ち切れたのはあのホールでの勝負根性だけではなくそれまでのプロセスにて力を使わない前半で我慢できたからだと考えます。

仕事を考えても、一日業務時間が8時間だとして全て集中し続けるのことはありえません。また一年を考えても忙しい時期と暇な時期があります。どこで集中力を高めてパフォーマンスを出すかということについて、ただただ目の前ばっかり追うのではなく、戦略的に休む時は休むということが大事だと思います。

 

リスクは取らないのではなく、最小限にしてリカバリーする

ドライバーにしてもアイアンにしてもパターにしても、こうと決めたら打ち切ることを徹底したプレースタイルでした。その判断基準としてリスクを取らないのではなく、リターンが見込めるのであれば積極的に挑戦していくように見えました。挑戦するからにはリスクが伴うのですが、そのリスクはリカバリーできることを前提とし許容するように見えました。

仕事をしていても、この仕事を受けるべきか、しかし未知の部分も多いのでリスクもある。というようにリスクとリターンの管理こそ仕事の重要な部分です。もしリスクを全て取らないとリターンもありません。安定重視で仕事をしているうちに、新しいことを全くせずに古いやり方ばかりを尊重し、危険はないけれども成長はないという状況に陥る企業は意外と多いものです。職場での自分自身の態度も、その仕事はやったことがないから断りたい、できるだけ安全に倒したいという発想になることがあります。

しかし、リスクを避けてばかりいてはリターンも逃げていくということです。リスクは対処しリカバリーすると決めて、リターンに挑戦する姿勢が大切だと思いますし渋野さんはこれを徹底していました。もちろん、今後このやり方ですべてリカバリーできるかはわかりませんし、最終日のダブルボギーのように小さくない傷口となる可能性もあります。それでも必要なものと割り切り最後に優勝してしまうのですからリターンはきちんと手にしていると考えることができると思います。

 

まとめ

今回、知ることができたのは以下の4つのエッセンスです。

 

・半径10mを大切にする態度

・いい時ではないときにじっと待つ姿勢

・人の集中力は短時間しか持たない前提で考えること

・リスクは取らないのではなく、最小限にしてリカバリーする

 

これらは、ビジネスやプライベートでも言えることではないかと思います。最近の10代〜20代に世界の舞台で物怖じせず戦える人材が増えて来たのは、偶然ではなく上記のようなことを大事にするようになったのではないでしょうか。

若い世代に学び、私のようなロスジェネ世代もこれらのエッセンスを生かし、日々を充実させていきたいと思います。