orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

権威の失墜とSNSの隆盛 半径10m以内を大切にしよう

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SONGSあいみょん回を観る

NHK総合にてSONGSという番組がありまして、毎回ミュージシャンを特集しているのですが、昨日あいみょんの再放送回を拝見しました。

 

www6.nhk.or.jp

昨年、紅白歌合戦に初出場、今最も注目されているシンガーソングライターあいみょん。
若者を中心に支持されるのは、彼女が生み出す、聞く人の心に刺さるメロディーと独特な世界観を放つ歌詞。一体どのようにして生み出されるのか?
彼女の創作の源ともいうべき、「川崎市岡本太郎美術館」と「古書店」を訪れ、“表現者”としての、あいみょんの素顔に迫る。

 

ちなみに、この前買ったハードディスクレコーダーのおかげで、3週間分の番組は全て録画されていて検索して観ることができます。知見を広めたい人は買った方がいいと思います。

さて、この回を観て、考えさせられたポイントがあるのでまとめます。どうやって社会に出て活躍するかということについて社会が大きく変わっていることをシェアしたいです。

 

感想

番組の中でこういうくだりがあったんですよね。

「友達が動画共有サイトにあいみょんの弾き語りをアップロードしたのが関係者の目に留まり、デビューの話がまとまった」

え?、じゃあその友達に評価されたことから、現在の活躍が始まっているのかと。

この情報については別のインタビューでも語られていますね。

 

www.cinra.net

あいみょん:同い歳の地元の友達が、音楽番組を作ってYouTubeに上げていたんですよ。その番組に出て、初めて人前で披露しました。そうしたら、それを見た事務所の方に声を掛けてもらったんです。

 

よく、SNSで有名になって・・みたいな話はよく聞くのですが、今回の話はかみ砕くと、「友達を感動させたから」というところが始まりです。

その友達がいなかったら、関係者までリーチしなかったということになります。

 

私が知っている世の中への進出の仕方は、何かのコンペで優勝したり。オーディションで合格したり。そういうものでした。この場合、何が売れるかを決めるのは「権威」なんですね。

「権威」を持っている人は、例えばレコード会社であったり、プロダクションであったり、広告代理店であったり、テレビ局であったり、有名芸能人や有名アーティスト、大学教授と言った人たちです。大昔から、そういう人たちが催す何かしらの大会に出場し、優勝した人からデビューするというルートがあります。今も存在していますが、それらのルートに乗っかったとしてもヒットするとは限らない世の中になっています。

昔は、「権威」は誰をヒットさせるかも含めてコントロールできていました。メディアが限られていたのでそこに露出させるか、させないかを支配できたためです。しかしそんな時代はもう終わりです。「権威」の知らぬ存ぜぬなところで勝手にバズっていき、権威を追い越して大衆の支持を得てしまいます。

ということは、「権威」はもう失墜してしまったのです。

これまで、何かの大会に出て優勝しただのなんだのというのは、過去の遺物になった可能性があります。バズることがそのままストリーミングの世界でビジネスにつながり、世の中で名を挙げられる時代なのです。

 

それでは、じゃあYoutubeにアップしよう、ストリーミングに音楽を出稿しようとしてほとんどの人がうまくいかないと思います。これは今回の、あいみょんがバズったルートのことをもう一度思い出してもらいたいのです。

 

彼女は、直接、自分の作品をSNSやYoutubeにアップロードしたわけではないのです。

その代わりに、彼女は友達に演奏を聴かせたのです。それを広めたのは友達です。

ということは、表現者にとって一番大事なことは、いきなりSNSでどう届けるかを考えることではなく、半径10mの人たちをどうやって振り向かせるか、に尽きると思います。

半径10mというのは、これは物理的なものには限りません。ツイッターの自分のフォロワーかもしれません。ブログの読者かもしれません。何しろ、数少ないかもしれませんが自分の声が届く少しの人たちです。この人たちを大事にしいかに感動させるか。これが最も大事です。

 

よく、インターネットで何かを始めて、数人しか読者がつかない。数人しかチャンネル登録が増えない・・。そうやって止めていく人がたくさんいます。もしくは、ビジネスでも同様です。しばらくの反応でバズらないのを確認してすぐに止めてしまう。

もしくは、「権威」が行うコンペに応募して、酷評されてやる気をなくしてしまう。

これらは、大事な観点が抜けています。今の時代、半径10mを感動させることができれば、その人たちが拡散してくれるのです。誰かが誰かに感動を伝え、その広がりこそがあいみょんを生み出した。ということは、半径10mを感動させられないから、バズらないのだということを認識しなければいけません。また、権威はもう失墜したということも合わせて考えなければいけません。がんばって何かの賞を取っても、大活躍できるわけではないということです。

 

まとめ

今回はミュージシャンの話でしたが、どんな分野でもこのように、これまで権威だったものが失墜し、SNSによる支持の拡大がステータスになると思います。いわゆる「バズる」ということです。

そのために必要なことは、SNSにアップロードすることではなく、半径10mの人たちをいかに感動させるかということが重要です。家族かもしれません。友達かもしれません。もしくはツイッターのフォロワーかもしれません。

どんな形でもいいので、少ないかもしれないがその人たちを喜ばせることに集中すれば、それがSNSという媒体を通じて大きく広がるという現象を認識すべきです。これこそが現代における大衆への支持の得方であり、それにマスメディアがフォローしていくという状況を踏まえ、行動していくのが現代的、だと思います。

半径10m以内を大切にしよう。