orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



口は災いの元 大事な情報を漏らさないための心構え

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口は災いの元 グループ社員の情報漏洩問題

社会人、というより人間にとって口は災いの元だと本当に思います。過去の自分を振り返ると、言わなくていいことを言って大変になことになったことがしばしば。最近は何か話すにしても、自分の中でコンプライアンス監視センターが居て、一字一句レビューしている気がします。

 

www.nikkei.com

野村ホールディングス(HD)は24日、東証市場区分の見直しを巡る情報漏洩問題に関する調査結果について、東京都内で記者会見を開いた。改善策として、社内規定に行動規範に関する新たな規定を設置するほか、コンプライアンスに対する評価制度を見直す。ホールセール部門の組織も再編する。

 

社長さんもあの巨大な野村軍団を率いていて、その中の一社員の口が滑って、マスコミに会見で陳謝しなければなくなるほど、ああ、人の口に戸を立てるのは難しいよなあと思います。数人ぐらいのチームであっても何を話すかまでコントロールするのは難しいのにね・・。

ちなみに、野村グループ全体の人数は27,864名だそうです(ホームページ調べ)。

 

どうやって防ぐか

この類の話、結局はセキュリティーの話と同義になります。

今回の野村HDの場合の具体的な対策は記事中にあります。

・社内規定に、「行動規範」に関する新たな規定を設置
・コンプライアンスに対する評価制度の見直し
・ホールセール部門の組織再編

何か問題が起こるたびに、決まりが増えていくというのは、決まりの欠点です。人間の脳は決まりの数が多ければ多いほど、決まりに対してルーズになります。

「3つの決まり事を決めるから、その通り動け」と言われるのと、「30個の決まり事を決めるから、その通り動け」と言われたとき。それぞれ決まり事1つに対する意識はどうなるでしょうか。後者のほうが希薄になって当然ですよね。ですから、本来決まりというものはリニューアルしていくべきであって、追加していく一方だと破綻するのです。

今回も、単にルールを追加するだと逆効果になることもあり。できればルール全体を見直し簡略化して、27,864名が平易で理解できるものに作り替えるべきではないかなと思った次第です。

また、評価制度変更や組織再編と言ったものも懲罰的な面が見られるのですが、原因が「無知から来たもの」だとすると、いくら罰を行っても無意味な側面があります。この場面でこんなことを言うと、こんな大変なことになっちゃうよ。これは教育の分野に近しいと思いますが、高度な機密性が要求される金融機関ならば、もっと人へ投資をしないといけないのかもしれませんね。

27,864名を、組織と決まりで縛るというのは、なかなかの難易度です。

 

なぜ漏らしてしまうのか

人間の性質に立ち返った時に、自分だけが知っていることを誰にもしゃべらないって苦しいんですよね。今たくさんの人がSNSを使っていて、特に匿名のツイッターでつぶやいている人がたくさんいますが、この欲求のはけ口になっていると思います。

そして、それを誰かに話すことって「気持ちがいいこと」なんです。アウトプットすることそのものは誰にとっても仕事です。それが誰も知らなくて自分だけ知っていることであればなおのこと、それを誰かに伝えた時に快感があります。「へー、そうなんだ!」聞き手が驚いたらやったぜ!と思う。これが落とし穴なんですね。

だんだん年齢とともに立場が上になってくると、若いときの自分では知りえなかった情報がだんだん耳に届くようになってきて、こういったゴシップな情報を自分は知りえるんだぞ、と部下に吹聴して、自分を誇示するという欲求もありますね。

本能に沿って行動してしまうと、これらの欲求が勝ってしまい、ポロっと誰かに話してしまうということになります。しかし、とてもリスクがあります。話した相手の口をふさぐ方法はないからです。いわゆる拡散してしまうのですね。

最近のSNS炎上のメカニズムと似ているのかもしれません。

 

大事な情報を漏らさない心構え

漏らさないぞ!、と思っても、生活はしていかなければいけないし、話もしなければいけない。どうすればいいのか。

私の所見であり、日々心掛けていることを共有します。

 

決まっていないことは、聞かなかったことにすること

これ、すごく効き目がありますよ。

未決定事項で動くと、決定までに覆されてやらなくてもいいことまでやる羽目になることがあります。

結局、対面が口が軽いから自分に伝わってくるのですが、同じように他人に自分が拡散することにより自分まで悪影響を受けることになってしまいます。

最先端の情報で動けば乗り遅れない!有利に立ち回れる!と思ったら大間違いです。未決定事項によって振り回され、結局は決まってから一番先に動いた人が最も生産性が高かったりします。

未決定事項を聴いて心躍るのはわかるのですが、まずは聴かなかったことにする。そして影響を受けない。これが大事なのだと思います。行動は決定事項だけを元に行うべきです。ゆっくり動くぐらいでちょうどいい。

 

世の中はウソで成り立っていることを知る

なかなか刺激的な見出しですが、未決定事項を知ったのに知らない体で人と接していると、演技が必要になってきます。あーあ、つまんない大人になっちゃったかなあ、と思う時もありますが、人間の業なんじゃないかと思います。

どんなに清廉潔白に見える人だって、スキャンダルとかあるじゃないですか?。あんなのって「騙された!」っていう人も見ますが、いやいや、と。世の中はウソが調味料のように混ざっているから、おいしいんです。

子どものときはその辺わからなかったけど、年齢を重ねるごとに、ああ、普通に生きるというのはウソを背負わされるんだなと思いました。

何でもかんでも知っていることを正直に話すことを、社内規定で禁じるんだからなんとも皮肉な世の中だと思いました。

外交の世界を見ても、「私は彼とは特別な関係だ!」と言いながら制裁発動とか、まあなんだかなあ。

 

感情に惑わされない / お酒に気を付ける

正直、お酒なんて飲んだらダメだと思うんですね。

お酒の場で言った言葉が、後々自分を傷つける。高度に情報化した社会だから、どこでどう伝わるかコントロールできるはずがない。

人間ですから衝動的にものを言ったり行動したりすることもあるのですが、論理的でないことが多いです。お酒が入るとどうしても気が緩んでしまう。アウトプットすることについては慎重でなければいけないのに、これを邪魔するのは激しい感情です。

感情が高ぶらないように日々気を付ける必要があります。ですから、職場環境というのは大事ですね。いくら年収や待遇が高くても社会的幸福度が低いと、口から災いを呼び出してしまう。お酒はこれを助長します。

とは言え、自由に環境を選べるわけではないので、とにかく酒は危険。そして簡単に人に心を許して、感情を吐露するのは気を付けること。相手も人間ですから、それがどんな形で第三者に伝わるかわかりません。

 

まとめ

社会人を長くやっていると、おそらく上記のような考え方に傾いていくんじゃないかと思います。だから「サラリーマン卒業したい!」っていう人の気持ちがよくわかります。毎日釣りをして過ごしたい。よくわかります。でも世の中70歳まで、いや定年廃止みたいなことまで言われているので、まあこの世の中、ウソと折り合いをつけながら、何となくやっていくしかないんだと思います。