Twitter社が新型コロナのフェイクニュース取り締まりを止めると言ったり撤回したりと、いろいろ大変そうだ。
思いつく問題たちを書き並べてみよう。
BOTに生身の人間の投稿が埋もれてしまう問題
BOTというのは機械がテキストを作り投稿する仕組みのこと。
SNSはソーシャルというぐらいなので、生身の人間同士が関わることが大事なのだが、そこにBOTが介在ししかも、頻繁に投稿を繰り返すと、相手が人だかなんだかわからなくなる。とともに、人の投稿が埋もれてしまう。
BOTの投稿をフィルターするような機能があるとうれしい。
その人が誰だかわからない問題
人づきあいというのは、相手に人格があることを認め、そしてつきあいを重ねることで理解を深めることを言う。青バッジ、金バッジ、灰色バッジ、みたいなことを今後Twitter社はやるらしいけど、それで本当に相手を判別できるのか。
「やりたくないけど人間が正しい人かどうか判定します」という話があるけど、一度認証を受けたあと、プロフィールを書きなおしたら何でもアリになってしまう。
結構、本人認証って大変な手続きで、Webの世界ではクレジットカード会社にそれを丸投げしてしまった感があるよね。クレジットカード作るときに本人認証するから。
ただSNSの場合、決済できればいいってもんでもないから、昔のSSLサーバー証明書の手続きと同じようにコストのかかる仕事になりそうだ。だからビジネス的には本当はやりたくないってのはわかる。
本気で認証するなら、高いお金をもらって限られた人に提供するしかないんじゃないかな、金だか灰色だかは・・。
正しさを決めるのは誰問題
フェイクニュースを防止するなんて役割がSNS運営側に与えられたけど、何がフェイクなの?。そんなに運営って偉いの?。それはごもっともな意見だと思う。むしろフェイクかどうかに関わらず全部フルオープンにしちゃえば・・とすると、国家が黙っちゃいない。
大量のテキストを、一つの会社が全部検閲してコントロールするのは、メチャクチャ大変で、それこそ中国のように国家権力が介入して運用しないとできないくらいの大きな話だと思う。
正しさの定義なんてないので、無理です、とTwitter社も言いたそうだけど、言えるのだろうか。
ブロック・ミュートでネットワークどころか分断を生む問題
ゆるくつながるのがSNSの価値だったのに、ブロックやミュートという機能により、「ネットワークしない」を実装してしまった。
もちろん、不可欠な機能だったとは思うけど、これらを厳密に運用しようとすればするほど、人々はどんどん分割されてしまい、狭いネットワークにつながるようになってしまった気がしている。
いいねの価値問題
いいね、とはバズった尺度のような扱いだったけど、バズったとして、良かったねー、では投稿者が浮かばれない。
私はこれでモチベーションを下げてしまったんだけど、ちゃんとマネタイズできるところまで実装してほしい。たくさん見られて得するのはTwitter社の広告だけってのは辞めて欲しいな。
もともとソーシャル性がそこまで高くなく、拡散力があるみたいな扱いだからこそ、拡散したら報酬があると、高い価値を提供しようというモチベーションは上がるよね。
サブスクって何してくれるの問題
Twitter Blueってのがサブスクみたいなんだけど、結局どういう価値があるのかわかりにくい。私も見かけたら検討したいところなんだけど、まだ見たこともない。
そもそも、Twitter Blueの内容自体を今、けんけんがくがく社内で検討中のようである。これは楽しみに待ちたいところだけど、YouTube Premiumみたいに広告消してくれるだけでも価値があるけどなあ。
***
Twitterに今望むのは、1年ログインしていないアカウントは消してほしいってことかな。フォロワー多いけど全部、ログインしてないユーザーだったら、数字上だけってことになっちゃう。
アクティブフォロワーみたいな概念が欲しい。まるで影響力のあるようなアカウントがテクニックで作れるような状態が良くないと思う。
まるで、Twitterの再発明(re:invent)みたいな状況で、しばらくは様子見。