orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

都会に住んでいると紙の新聞を読む時間が本当にないのですが

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新聞発行部数が危険領域へ

新聞発行部数がどんどん減っているそうです。

 

gendai.ismedia.jp

新聞社が販売店に実際の販売部数より多くを押し込み、見かけ上の部数を水増ししてきた「押し紙」を止めたり、減らしたりする新聞社が増えたなど、様々な要因があると見られるが、実際、紙の新聞を読む人がめっきり減っている。
このままでいくと、本当に紙の新聞が消滅することになりかねない状況なのだ。

 

過去、もう十数年前になりますが、一度だけ紙の新聞を2か月ほど取ったことがありますがそのときの知見がずっと印象に残っています。結論から言うと、都会にいたら紙の新聞を読む時間が全くありません。読まない紙が積みあがっていってこりゃだめだとなり、すぐに購読をやめました。

 

なぜ都会では紙の新聞が読めないのか

これは私目線の話です。都心に1~2時間かけて会社に通い、残業が0~2時間ある普通のサラリーマンの価値観です。

 

朝、郵便ポストまで取りに行く時間がない

普通に戸建てだと玄関に届いているんでしょうが、私はマンション住まいなので、郵便ポストまで遠いです。着替えるのも面倒。朝の支度をしなければいけないのに着替えて郵便ポストまで取りに行くのって運用上不便すぎます。

 

朝、時間がない

朝9:00が出勤時間だとして、逆算すると7時くらいには家を出なきゃいけない。新聞読む時間を確保しようとしたら5時くらいには起きなきゃいけない。あれ、5時に新聞って届いてましたっけ?って話です。そもそもそんな早起きする時間を取れるほどサラリーマンは悠長ではありません。睡眠時間を確保しようとすると朝に新聞読む隙間はないです。

 

通勤電車で読むサイズじゃない

あの混み混みの車内で紙の新聞読んだら邪魔です。

椅子に座れたとしても、横の乗客に対して迷惑をかけます。紙をめくったりする動作で肘が当たるんです。たまにそんな人を見かけますがだんだんスマホになってきて良かったなと思います。スマホでもツムツムで画面を激しくタッチするような操作は迷惑になりますけどね。ニュース見るぐらいなら新聞読むよりずいぶんマシです。

また、つり革の前で読むんだって、混んでる社内ではこれも迷惑ですね。

結論として、通勤時に紙の新聞なんて読めないです。

 

家に帰って新聞読むと情報が陳腐化している

そんなわけで朝、新聞が読めない。取りに行けない。通勤にも持って行かない。結局は家に帰って開いてみるけれども、もう夜中になっているので内容が古いんですね。21時とか22時とかです。

ネットでリアルタイムに情報が流れその通知をスマホで受け取れる時代に、紙の新聞がどう太刀打ちできるのでしょうか。

テレビだって、もはやネットトリガーで情報を検知し速報を入れつつリアルタイム性を追求して進化しているのに、紙の新聞はどうにもならないですよね。

 

紙が邪魔

読んでも読まなくても毎日、新聞紙が徐々に溜まっていく。新聞配達が過去分を持って帰ってくれればいいのにと思いましたよ。そういう意味でもビジネスモデルが陳腐化していると思います。

 

増える税金、年金、携帯電話料金に対して無駄紙に月額4000円近くはつらい

そういったわけで新聞の紙が無駄紙に変わるのですが、その結果月額4,000円。この20年の間に税金や年金は上がる一方ですし、電話代のほかに光インターネット料金や携帯料金など固定費がかさ上げされていく状況で、無駄紙に月に4000円も浪費できるわけないじゃないという話です。

 

新しいビジネスモデルの構築を

この記事は下記の結論となっています。

そう、新聞が滅びると、真っ当なジャーナリズムも日本から姿を消してしまうかもしれないのだ。紙の新聞を読みましょう、と言うつもりはない。

だが、タダで情報を得るということは、事実上、タダ働きしている人がいるということだ。そんなビジネスモデルではジャーナリズムは維持できない。

誰が、どうやって日本のジャーナリズムを守るのか。そろそろ国民が真剣に考えるタイミングではないだろうか。

新聞が滅びても、真っ当なジャーナリズムが日本から消えてしまわないようにするビジネスモデルを考えればいいだけですよね。

ジャーナリストが煽ったとしても、紙の新聞を維持するのは都会に住んでいるとお手上げだと思った状況が長年続いてきました。また、だいぶん田舎で生活することから離れていますが、田舎の場合は4,000円という価格自身がつらいかもしれないですね。

一方で、サブスクリプションモデルで成功しているといえば、音楽の世界です。個人につき一人1,000円という負担はまだ受け入れられているように思います。価格体系やニュースの取得ルート、サービス内容などを最適化すべきだと思います。

ジリ貧のビジネスモデルでコスト削減となり関係者の給与が減るというのは、ごくごく自然な現象です。イノベーションを起こし革新的なビジネスモデルを実現し、そこに集まる関係者には報酬が支払われるのもまた自然な現象です。もうほんと、紙の新聞なんて今後イノベーションが見込めない象徴のような存在なので、どこかできっぱりケリをつけて新しいビジネスモデルに移行してもらいたいものだと思います。

紙の新聞、いりません。