orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

腕を組んで人と話すときにある裏の意味 | 非言語コミュニケーション

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腕を組む話

私も社会人経験が長いのでヒューマン系の研修を何度か受けたことがあります。ヒューマン系というのは例えば管理職とはどうあるべきか、ビジネスをリードするために必要な考え方とは、というような研修です。管理職になるときに研修が必要になる会社もあるのではないでしょうか。記憶の中でも一番豪華なヤツは、温泉観光地に3泊4日の泊まり研修でした。温泉に入れるわけではないですが個室の部屋があてがわれて、何十万もする豪華な研修でした。

技術研修とは違って、ヒューマン系の研修は「まあそういう考え方もあるよね」というようなものもあり、全部が全部自分に影響を与えたわけではないのですが、一部は役に立ったものもあります。そのうちの一つをご紹介します。

「腕を組んで人と話すとき、話し相手に対して無意識に自己防御をしている。例えば、私が腕を組んであなたの話を聞くとします。次に腕を組まないであなたの話を聞くとします。何か変化はありましたか?。腕を組んでいる上司に話をすると、部下は何か否定されるのではないかと不安になってしまいます。強いて、腕を組まないように心がけましょう。」

という、腕を組む否定論です。この教えは、ググったら同様の指摘がいくつか出てきます。

 

心理的防衛?相手の腕組みの仕方で、見抜く心理テク5カ条―腕組みは「拒絶反応」の表れ|「マイナビウーマン」

 

ただ、関連記事に共通して言えるのは、科学的裏付けがないということです。記事の中には占い関連のものもありました。なんとなく法則性はあるけれども、科学的に証明がされたわけではないというレベルの論です。ただ、どうもこの指摘は私は正しいと経験的に思っています。

 

eSportsの集合写真に圧倒的に多い腕組み

最近eSportsという、公開でゲームを行う大会が話題になってますよね。そのチームの写真を見ると、腕組み写真のオンパレードです。

 

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転載元:

http://motigaming.blog.jp/archives/1296511.html

 

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転載元:

http://startuptimes.jp/2016/07/19/12200/

 

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転載元:

https://liquipedia.net/counterstrike/File:G2_Esports_at_DreamHack_Masters_Malm%C3%B6_2016.jpg

 

主観的な意見ですが、どうもこの腕組みには、権威、権力、自信のような非言語的意味が含まれていそうな気がします。お前には負けないぞ、とでも言えばいいのでしょうか。裏を返せば、屈服しない、流されない、拒否する、という意味も含まれそうです。

 

普段から気を付ける

腕を組むことに、上記のような意味があり、非言語的に相手に伝わるとわかっているのであれば、日常生活やビジネスにおいて腕を組むことには何の意味もないことに気が付きます。

私はどちらかと言えば目上の人と話すときに腕を組んでしまいがちです。発言を突っ込まれたくないので自己防衛をしがちなのでしょう。腕を組まないように自分をコントロールしないとなかなか治らない癖でした。

スポーツやeSportsのように、誰かと戦う選手として写真に写るときは、腕を組むのは権威を引き立ててよいのかもしれませんが、日常生活やビジネスでは誰かと明示的に戦うことはしませんからね。

この腕を組む話以外でも、無意識のうちに非言語的なしぐさで、自己防衛をしがちなのが人間です。

・人前で話をするときに、「えー」という相槌を無駄に入れてしまう。
・頭をかいたり、顔を触ったりしてしまう
・ポケットに手を入れてしまう

特に若い人は、自分でも気が付かないうちにそうなっている「癖」に気が付いていないケースがあります。人前でプレゼンなどすると一目瞭然です。ビデオで撮ってみると、思いもよらない癖を発見することもあります。

話す言葉以外に、しぐさやジェスチャーなど非言語的な動作によって、相手の反応が変わるとしたらこれは気を付ける価値があると思います。今回の腕組みしかり、自分の癖を知りコントロールする訓練をすれば、周りの反応もいい方向に変わっていくのかもしれませんね。

 

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)