仕事をしていて他人を観察していると「やればいいのに」と思うことがいくつかある。並べてみる。
身ぎれいにしておくこと
シャツにちゃんとアイロンをかけていること。もしくはクリーニングに出していること。若い時はめんどくさいだの、お金がもったいないだの思ったが、見た目は大事だ。イケメンとか美人とかではなく、それなりに清潔感があって汚れていないというレベルで全然OK。
単に身ぎれいにするだけで、ちゃんとした人だと思われやすい。それってお得じゃない?。高いスキルも人間性もいらないのだから。
この辺りを軽視し過ぎて、格を下げている人、もったいないなと思う。仕事ぶりとは関係ないことなのに。
あいさつすること
あいさつ不要論はネットでたまに見るけど、あいさつなんて、ちょっと声を出せばいいだけのこと。それだけで、会話したことと同義になり、「あいさつがちゃんとできる人だな」って思われる。
相手の目を見る、声を出す。もごもご言わない。
案外できていない人が多いけど、こんなチートないと思う。あいさつするだけでヒューマンスキルの評価が上がる。
ありがとう、っていうこと
ありがとう、ということはもはや義務だと思う。
忘れたら、さかのぼって言いに行った方がいいくらい。
ありがとうと言われて怒る人はいない。嬉しい人が100%だ。いやいや、そんな大したことしてませんよ・・。と言いながら内心嬉しいのだ。
仕事なんて一人では必ず完結しないのだから、とりあえず都度都度ありがとうと言えば、毎回相手にプラスのメッセージを送れる。魔法の言葉の一つ。
約束の時間に遅れないこと
時間に遅れない方法って、時間に遅れないようにすればいいだけ。
遅れる可能性があるなら、余裕を持って現地に向かう。
時間に遅れたときに、相手があなたを待っていた場合、きっと「だらしない人だな」と思う。どんなにいい仕事をしても、「だらしない人が言い仕事をした」みたいな変な認知になり全く得をしない。
また、事情があるなら、約束の時間より前に、ちゃんと遅れることを伝えることで、損害は軽減できる。ただし何度もこの手を使うと「約束の時間の調整ミスが多い人」みたいな取り扱いを受けるので注意。
弱音を吐かないこと、弱みを見せないこと
人間は完ぺきではないので、弱音を感じたり弱みが生じたりすることはある。
ただ、これ、見せないことはコントロールできる。
言わなければいいだけ、弱みの部分を見せなければいいだけ。
自分がどんな感情になるかは制御不能だが、行動はある程度制御可能だ。であれば、人づきあいしていて、全ての自分の中身をさらけ出す必要はない。
内心はあるがままでもいい。ただ行動については、無駄に自分を落とすような行動や発言、態度は控えればいいだけの話だ。
要らんことは言うべきではなく、やるべきでもない。それは日々痛感するところだ。
面白い人である必要はない
クラスの人気者的な、ウィットに富む発言ができる人に昔コンプレックスがあって、何か粋なことを言わなきゃいけないと思っていた時期はあった。
でも、人の魅力って、面白いことを言えるかではなく、本当に自分が思っていることを言語化し相手に伝えられることなんじゃないか、と最近考えている。
そもそも、考えを相手に正確に伝えることって、簡単なことじゃない。そして、それで共感を得ることはもっと難しい。
伝わらないと面白いまで行かない。で、面白いを考えるばかりに伝わるかどうかを後回しにするのだが、それでは、絶対に面白いまでには行かない。
どんな人でも「自分の思っていること」って他人にとって興味深かったりするし、それを言語化し伝えられるスキルがあれば、相手からは「面白い」と言われる。
あら、面白いことを言わなくたって、相手から面白いと評されるのって、面白い。
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私自身は小さいころからコンプレックスをたくさん持って生きてきて、最近、やっと楽に生きられるようになった。
ほとんどが思い込みや誤解で、一つ一つがほどかれていくたびに、ああ昔の自分、今回書いたようなことをいちいちできてなかったな、と思う。
今の経験を持ってして、若い頃をやりなおせたらもっと、いろんなことができたし、積み重ねられたと思う。けど、失敗したからこそ大事さも知ったし、まあ、過去をくやんでもしょうがないことである。
それより、こういった内容をできるだけ他人に知らせ、色んな人が得をしてくれるのを望む。だって、知っておくだけで、絶対に得をするんだもの。