orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

基本情報処理技術者試験は最高の資格だと思う理由

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基本情報処理技術者試験の思い出

もう20年くらい前の話ですが。

私がIT業界に新卒で入ったのですが、入社前に人事より「基本情報処理技術者試験の勉強はしておくように」と釘を刺されました。パソコン好きではあったのですが情報処理については、大学が文系だったのでノーマークでした。で、やっぱり不安だったのでちゃんと基本情報処理技術者の参考書買いました。

「教科書+過去問」というオーソドックスな組み合わせ。

 

で、実は大学4年の1月に慌てて就職活動して2月に内定という感じだったので、全然時間はなかったのですが3月の間ちゃんと勉強しましたね。

実際に新入社員研修を受けて、4月の半ばに新卒38名が試験を受けたのですが、結局受かったのは私とあと一人の2名だけでした。まあそのころのIT業界ってまだ成長期で、文系だろうが何だろうが若手をガンガン取ってましたので、今考えてみたら情報系の人あまりいなかったんだろうという気がします。

とはいえ、私、入り口で得た基本情報処理技術者試験の知識をアドバンテージにして他の人との競争に勝ってきた気がします。というのも、流行りの技術ってコロコロコロコロ変わるんですが、基本は何一つ変わってないからです。アプリケーションって日本語に訳すると「応用」ですから、基本をおろそかにすると応用がきかなくなります。オラクル使ってるとMYSQLもわかったり、linuxもwindowsもなんとなく同じものだとわかったり。応用が効くのは基礎があるからだと思います。応用技術はもう数年で様変わりしますから、基礎がなかったらついていけなかったと思います。

 

とりあえず最先端の技術に手を出す前に、基本情報処理を取ろう

基本がわかってないまま、10年くらい過ごすと、10年間の経験に質の差がかなり出るんですよね。いろいろ目にすることを、基本を踏まえて理解していくことを積み重ねるか、それとも丸暗記ですませるか。これは大きな違いで、理解を10年積み重ねると最後には、新しい技術が出てきても「ああ、これはあれとあれの応用ね」という具合に即座に適応できるようになります。

ならない人はとことんなりません。こういうタイプの人が年を取ると、○○という仕事しかできません、って平気で主張してくるようになります。そうすると活躍が難しくなります。要求される仕事の内容なんて様変わりしますからね。

若手の方は、騙されたと思って、基本情報処理技術者試験は合格しておきましょうね。開発だろうがインフラだろうがクラウドだろうが、基本の根っこは重要です。

 

情報処理技術者試験の大不満

基本情報処理は全部選択式なので不満はありません。

それより上の高度情報処理の午後が記述式あるいは論文形式なのですが、

なぜ手書きで書かせるんだ!!!

というのが大きな不満です。IT系の仕事で手書きで論文書くとかナンセンスすぎます。私はキーボードで入力しないと思考にノイズが入るんです。手書きって、遅いじゃないですか。書いてる間に思考が進みすぎて何を書こうとしていたか忘れちゃうんですよね。あとセンテンスを入れ替えたりカットアンドペーストしたり自由自在です。

数十年、手書きの試験のままなんですが、ほんと勘弁してほしい。手書きが得意な人にアドバンテージのある試験ってなんなんだと思います。

ノートPC持ち込み可にして、インターネット経由で問題を配布して、PC経由で回答するとかいろいろやりようはあるだろうにと思います。

頭が硬い。イノベーションがない。試験内容は素晴らしいのですが、本当、ちゃんと時代に即したインプット、アウトプットの方法を利用させてもらいたいです。

 

まとめ

ということで、不満はあるものの、少なくとも基本情報処理技術試験は何としても合格しましょう。また、合格が目的ではなく全体を理解しましょう。

技術的なことだけではなく、契約(請負、派遣、委託)などの法的な話も含まれており、生産性高く基礎を身につけるための最短ルートだと思います。おススメです。

 

試験の情報等はこちら。

www.ipa.go.jp