本日、情報処理技術者試験を主管するIPAから、新しい発表がありました。
要点を言います。
① 2020/10/18に実施予定だった、情報セキュリティマネジメント試験(SG)、基本情報技術者試験(FE)は、やらない。お金は返す。
2020/10/18に実施予定だった、以下の試験は、実施する。
・ITパスポート試験(IP)(特別措置試験(*1))
・応用情報技術者試験(AP)
・プロジェクトマネージャ試験(PM)
・データベーススペシャリスト試験(DB)
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
・システム監査技術者試験(AU)
・情報処理安全確保支援士試験(SC)
② 情報セキュリティマネジメント試験(SG)、基本情報技術者試験(FE)は、「CBT方式」で、準備が整い次第実施する。
※CBT方式とは、決められた試験センターからパソコンで受験する方式。ITパスポート試験ではすでに実施されている。
③ 例年10月に実施を予定している高度試験区分は、今年はやらない。
・ITストラテジスト試験(ST)
・システムアーキテクト試験(SA)
・ネットワークスペシャリスト試験(NW)
・ITサービスマネージャ試験(SM)
その他、詳しい情報については、IPAのページをご覧ください。
CBT方式について、SGとFEのみの言及でしたが、
なお、新型コロナウイルス感染症対策を前提とした「新たな日常」を踏まえた試験の在り方を抜本的に再検討し、2年後を目途に、新方式への移行を目指します。
という文面もあり、他の試験区分にも波及するのではないか、と推測しています。デジタル化は新政権の掲げている目標でもあり、情報処理技術者試験は先頭に立ってほしいと願う次第です。
以前、下記のエントリーを書きました。
ということで、例の情報処理技術者試験も、学校などの教室に集めて、3密の状態で紙とえんぴつだけで試験するという、全然ITを活用していないレガシーな方法で運営していたのです。
もう、完全に、時代に合っていない。しかも、IT技術者を集めてやるもんだから、ため息しか出ない状況です。
情報処理技術者試験こそ、ITを利用してスマート化していかないといけない。その試験内容やビジョンは未だ私も素晴らしいと思っています。しかし、運営が、昭和のままなのです。
もう、終わりです。
本当、運営側には猛省して頂き、DX(デジタルトランスフォーメーション)して頂きたいですよ。
願いが届いた、ように見えます。
論文試験も、CBTでパソコンで入力できるようになったら、うれしいです。
手書き能力が無駄に問われる試験でしたから。
IPAの「新たな日常」への取り組みを、強く応援します。