赤字路線バスの話
かなり話題になっている、岡山県の赤字になっている路線バスを一斉に廃止するという話題について考えてみました。
現在、日本のバス事業者の8割は赤字、鉄軌道事業者も7割以上が赤字の供給過剰の状況にあります。皆さんご存知のないことで驚かれるかと思いますが、両備バスは3割の黒字路線で7割の赤字路線を、岡電バスでは4割の黒字路線で6割の赤字路線を支えているのが現状です。
私は、もともとは相当な田舎の出身なので、バスに乗るといつもガラガラだったのは知っていて、大丈夫かなあ経営とか子供心に思ったのを思い出します。そのバス会社は一度潰れまして、スポンサーがつきながら縮小してやっています。
どうするのがいいんでしょうか。
考察
問題点とすれば、赤字だろうが路線バスは必要。しかし、民間では支えきれない。じゃあ国がやろうとしてももはや財政的な余裕はない。さあどうするどうする。
私の意見です。田舎の路線バスに限り、自動運転を認めればいいと思うんです。で、自動運転に参入したい企業にバスを提供させればいいんです。各自動車会社は、喜んでやると思いますよ。だって、世界中自動運転が認められた国なんで一個もないんですから。
田舎の交通量なんて、たかが知れてます。自動運転のハードルは都会よりも低いです。かつ路線バスに限り認められますので、住民は気をつければいいだけです。路線バスがなくなるのとどっちがいいですかね。結構路線バスの有無って地元の死活問題だと思うんですよね。
路線バスの原価のうち、バス運転手の人件費が占める割合ってかなりのものだと思います。自動運転にするとそこがゼロです。保守費用もいったん業者に持たせればいいと思います。それぐらい、自動運転を合法にすることって、世界にとっても興味津々だと思います。
もちろん、導入に際しては30分に1本に抑制するとか、同じ道を重複しないように制度設計するとか、いろいろ事故対策は必要だと思うのですが、正直それはやればいいだけです。むしろ路線バスを日本から無くす方が、生命に関わりませんかね。
参入する企業に対しては、補助だか投資だかガンガンやればいいと思います。実験中は免税してもいいと思います。赤字路線に国や地方公共団体がお金突っ込んで維持するより全然いいでしょう?。それとも、大型二種免許の権益とかがあるんですかね。赤字ビジネスでしか輝けないバス運転手という職業に未来はないと思うんですが。やっている方には申し訳ないですが。事実そうなので。
自動運転の路線バスにIoT端末付けて、センターから集中管理するとか。正直いろいろやれるはずなんですが、規制だか既得権益だかわかりませんが、なんで今の枠組だけでしか考えられないのか。とりあえずやってみればいいのに、そう思う土曜の朝でした。
追記(2018/2/26)
技術的にはもうできそうですよ。
自動運転の実証実験が横浜みなとみらいで始まるそうですが - orangeitems’s diary