orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



お金がかかる/人の負担が増える対策は、最後に考えるべき案であること

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問題と対策

ちょっとした雑記です。

何か問題になった時には必ず対策を考えるものなのですが、ここ最近思うことがあります。

出てくる対策が、お金がかかったり、誰かの負担が増えるようなことばかりであるということです。

 

例:高齢者の免許返納問題

例えば、高齢者の免許返納問題の件。

運転をする能力が失われているにも関わらず運転を強行して、たくさんの事故が発生してますよね。で、返納を強制するかどうかということが話題になっています。

すると、このような意見が出てきます。

「強制するならば、車を運転しなくても済むように公共バスなどの交通網を整備するべきだ。」

「強制するのではなく、免許更新の期間を3カ月など短期間にし、そこで身体能力や認知能力を厳しく検査すべきだ。」

これらの意見はもっともに見えるのですが、よくよく考えると、これのことをやるためにはお金が必要です。ただでさえ地方の人口減少のため公共交通機関の維持が危ぶまれているところです。そして運転手の確保すらままならない状況となっています。また、免許更新の手間を増やせばそのための設備や要員が必要となります。

現在の日本の状況は、消費税が10月に引き上げられることからもわかる通り、余分なお金はありません。政府にムダを削減するよう迫っておいて、でも行政サービスの量は増やしてほしいというのは大局的に矛盾しています。

今、対策を考えるべきは、お金を使わない/誰かの負担が増えない対策をいかに考えていくかということです。福祉にはお金をこれ以上使えず、少子化で人も確保できない。ということはスマートを目指さなければいけない。これが「対策」に今最も必要なことです。

自動車製造の技術革新により、ドライバーの異常時に安全に停止することができることこそがスマートであるように思います。これを、お金も人の負担もなく達成することが今最も求められるべきことだと私は思います。自動運転よりもハードルは低いはずです。自動運転にエネルギーを使うのではなく、スマートに自動停止できる技術がほしいです。

お金を使わず、人の負担を増やさず、問題を解決する。難しいですよね。しかし、議論するならばこのハードルを越えた意見を考えていきたいのです。

 

例:非正規労働者やパート労働者の生活水準

もう一つ例を上げましょう。非正規労働者やパート労働者の生活水準の問題です。

今、「最低賃金を1,000円以上にする」というのが焦点に上がっていますが、これも目的と手段が入れ替わってしまっていないかと思っています。

少なくとも、「最低賃金を1,000円以上にする」というのはお金がかかり、負担が増える話です。お金は企業が考える話だと言ってここで思考を停止しては、ひずみを生みます。他国の事例では強行したためにアルバイトの求職数が激減したり、一人に対する仕事が増加してしまうという問題も聞きます。

目的は、非正規労働者やパート労働者が、その条件のままフルタイムの仕事をするケースが多いということであり、その場合は現状の正社員と同様の給与水準でなければいけない、と言うことにあると思います。

フルタイムで働くことと、非正規やパートの条件が見合っていないわけです。ということは、単純に時給を上げるということではなく。フルタイムで長期に働くのであれば正社員になりやすいような制度作りをするべきだと思います。また、正社員については、先日の「ジョブ型正社員」のように、もっと柔軟な働き方を定義しなければ確かに、「非正規・パートのままがいい」と言う人も出かねないでしょう。正社員イコール「会社の命令を何でも受け入れなければいけない」と言う風潮がとくに日本は強いのです。ちゃんと労働契約を労使間でして、その通りに働くことで労使の紛争は少なくなるはずです。そしてフルタイムワーカーがさまざまなタイプの正社員になることで、問題は解決するのではないでしょうか。

また、フルタイムで働けないのに、生活していかなければいけない。こちらには逆に時給を上げるのではなく、こちらに何らかの手当が必要になろうと思います。民間に、フルタイムで働けない方の生活保障を負わせるのはバランスが悪すぎると思います。また、「時給1,000円」でもフルタイムで働けないのならそもそも生活ができない水準の収入になってしまうと思います。

 

まとめ

ということで、ブログを書くために日々ニュースを見るたびに、お金や人の負担がかかる意見をたくさん目にします。

そもそも、採用されにくいと思うんですよね。人口急増中で経済成長中の国ならいざ知らず。どこにそんな金があって、どこにそんな人がいるのか。

まず対策を考えるときは、「お金がかからない/人の負担が増えない」ことを優先しませんか。そうすると議論にかかる時間が大幅に削減できます。それではできない、となった時に最後に、お金や人の利用を考えればいいと思うのです。

優先順位をつけるだけで随分違うと思うのですがいかがでしょうか。