インタビュー記事
以前一度だけ、FREETELというスマートフォンブランドを運営していた企業が民事再生となり、MAYA SYSTEMというあまり知られていない会社が引き継いだという記事を書きました。
民事再生法で出直すFREETELのスポンサー株式会社MAYA SYSTEMを調べてみた - orangeitems’s diary
で、詳しい情報が出てきました。
考察
前記事の通り、
・人材派遣会社のMAYA SYSTEM -> 通信会社のグローバルフューチャーコミュニケーションを吸収合併
・MAYA SYSTEMの人材会社部分 ー>MAYA STAFFINGに分割
ということで、MAYA SYSTEM=グローバルフューチャーコミュニケーションだったりしますが、このあたり年末年始でそうとう経営ビジョン含めて整理されてのではないかと思われます。インタビュー記事では明確に整理されてご発言されているので、チャレンジングなことをされていて、私のベンチャー魂がシンクロナイズするところです。
で、この話が成り立つきっかけが、人材派遣会社がFREETELショップをやっていて、そこからのお知り合い・・。集まったきっかけのプラスワンマーケティングは消滅。小説のような話ですが、面白い。ビジネスがうまくいくときってそういう偶然の要素って必ず必要です。
ただ、決断に、ドバイが含まれているというのは、えらいこっちゃですね。判断のしようなんてなかったと思いますが。いきなりドバイに行って、資産価値があるなんて判断できないと思いますけどねええ・。ベンチャー気質、という言葉が持つ重さってありますね。
ただ、サポート体制を自前で持てる(アウトソーシングしなくていい)ということと、eSIMというツールがあったことで、ビジョンが見えやすい経営計画だと思います。
また、MVNOに手を出さないというところもベストな経営判断です。MVNOはレッドオーシャン(競争相手が多くて差別化がしにくい)なのですが、SIMフリー端末に関しては日本企業、いないも同然です。シャープが残っていていますがもはや台湾資本ですし、富士通は日本の投資ファンドに売ると決めてしまいました。ソニーとかVAIOとか残っていますが正直、日本向けにカスタマイズして日本市場だけ狙っていけば、市場はスッポリ空いていると思います。
正直、中華スマホはiPhoneと比べると歴然とした品質の差を感じます。
というわけで、私としてはマーケット分析としては上々で、あとはどのように差別化するか、これは記事の通りであり、期待しているよ新FREETELといったところです。
で、差別化のポイントを挙げたいです。
・ていねいな日本語マニュアルを紙でつける
・日本語サポートへの導線を作り、サポート品質で売る
・低価格なものは作らず、素材感で勝負する(ちゃちいものは作らない)
・広告でお金をかけず、デザインでお金をかける
・サポート終了から2年間はAndroidのバージョンを最新にすると宣言する。また最新にする期間を他社よりはやめる
といったところですかね・・。
今後に期待。元KIWAMIユーザーより。