orangeitems’s diary

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人を批判するときに、知能を持ち出すのは本当に良くない

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人を批判するときに、知能を持ち出すのは本当に良くない

ソフトバンクのキャンペーンにおいて、吉野家牛丼無料キャンペーンというのがあって、何で高い料金支払ってこんなイベントに参加するのか理解できない、というやまもといちろうさんの記事です。

無料の牛丼に並ぶのに割高な携帯料金を払い続ける”携帯ユーザー”の知能問題|やまもといちろう(1ページ目) - デイリーニュースオンライン

 

本文を読めばわかるのですが、「知能」という言葉はどこにも入ってないんですよね。このタイトルはやまもとさん本人が本当につけたものなのでしょうか。それとも、炎上させてPVを稼ぐべく、デイリーニュースオンラインさんがこの言葉を入れたのでしょうか。

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なぜ知能という言葉を入れてはいけないのか

結論を言う前に、以前「部下を指導するときにやってはいけないこと」という研修を受けたことがあります。そこで知ったのは、以下のことです。

・人間には、パーソナリティー、アイデンティティー、人格の3層がある。
・「パーソナリティー」とは、例えばお店においては店員、オフィスにおいては社長とか部長とか部下とか。つまり「ペルソナ(仮面)」であって役割を演じること。仕事においてはその人に求められるミッションを果たすための役割のこと。服装もここに入る。
・「アイデンティティー」とは、その人ならば必ずそうするという、統一性のこと。例えばある言葉を投げかけられたとき、人によって反応は違うだろう。A部長ならば爆笑したり、B部長なら不機嫌になるかもしれない。その人がその人たらしめる個性のことを言う。
・「人格」とは、生まれや宗教、家族構成や血液型、育ち、学歴、性別、人種や見た目など、変えようがない要素で形成されたその人そのもの。
・パーソナリティー、アイデンティティー、人格の順番でより人間の内面に切り込んでいく。

そして、部下を指導するときにかなり強調して言われたのが、絶対にパーソナリティーまでの指導にしなさい、ということです。

人間は、より内面であればあるほど、より感情的になるということでした。

例えばアイデンティティーに踏み込んでしまった場合、「君はすぐ怒る」とか「笑い方が気にくわない」とかその人の個性に踏み込んだ指導は、感情的な対立を生むとのことでした。感情的になればなるほど、論理的な指導が意味をなさない、これはなるほどと思いました。あの課長はきらい、とかわけのわからないトラブルに巻き込まれやすくなります。

そして、人格まで踏み込んでしまった場合。以前、「富山県の人間は能力がない」と言って炎上した会長がいましたよね。

「富山人は採用しない」発言騒動の裏側~地方・儲かり企業のジレンマは(石渡嶺司) - 個人 - Yahoo!ニュース

あとは宗教的差別。親が悪い、等々、人格に踏み込んだ場合、人は殺人を犯すぐらいに見境なくなることがあるとのこと。これも非常に説得力がありました。ハラスメント的な事件はここに踏み込む場合が多いです。

 

とするとです。長くなりましたが「知能」に対して言及するのは、人格への批判にほかならないわけです。ロジカルな議論をされたいと思うんですが使っちゃいけない言葉なわけです。

また、本文にある「貧乏層」という言葉も人格を傷つける言葉ですよね。

全体的に炎上をしたいという意欲に満ち溢れた批判のように思われ、理解されることなどないだろうなと思った、この記事でした。

 

ちなみに私はUQモバイルに変えて電話代削減した人なので、理屈としては理解できます。削減したお金で吉野家に行く派です。

ただ、MVNOはまだ全国地方も含めて品質がいまひとつな体験をしたことがあり、安いからといって、ドコモAUソフトバンクの3大キャリアを使わずMVNOを使うということが唯一の方法というには情報が薄すぎると思います。きちんとつながりきちんと使えることが価値なので、それをストレスと思う人がMVNOに行かないのは普通に自然だと思う次第です。

 

オピニオンリーダーを目指しているなら、ぜひ、パーソナリティーまでの批判にしてほしいです。