Amazon Linuxの最新版が出たそうだ。
米AWSは、同社の各種サービスや開発ツールに最適化されたLinuxディストリビューション「Amazon Linux 2023」の正式リリースを発表しました
Amazon Linux 2022ってこの前出たばかりだよね。
新しい Amazon Linux メジャーバージョンは 2 年ごとに利用可能になり (AL2022 を含む)、各メジャーバージョンには 5 年間の長期サポートが付属します。
2年ごと、っていうから次は2024になるかと思いきや2023になったわけね。ややこし。
5年サポートとは言うけど、ちょっと辟易していることがある。リリースした直後はどんなアプリケーションも対応していないということだ。
例えば、Amazon Linuxそのものに含まれているパッケージなら、そりゃAmazonがサポートしてくれるけど、世の中には色んなソフトウェアがある。そのソフトウェアたち、Amazon Linux 2023が出ましたって言っても、ユーザーと同じレベルだ。じゃあ、動作検証しますか・・と言う仕事が生まれ、そこからだいたい9か月から12か月くらいがかかるのが体感だ。
だから、5年使えます、と言っても実質使えるのは4年。ただ、使えるようになってからはじめて、案件が発生する。そこからまた半年やら1年やら構築作業期間がかかる。
そしたら、やっと世間が本番環境で最新OSを動かし出すのって、OSリリースから1年半や2年後となる。
しかも、今度は4年後くらいに「来年サポート切れです」ってのが来る。3年半くらい経ったらもうみんな準備し始めるので、実質、入れ替えてほっとしてたらすぐに、次のリプレースの話になってしまう。
0日 最新OSリリース
1年後 さまざまなソフトウェアがやっとサポートを始める
1年半~2年後 本番環境で最新OSの動作開始
3年半後 最新OSのサポート切れを意識し、リプレース計画開始
つまり、リプレースしてなーんにも考えない時間は1年半くらいしかないということになる。
だから5年っていうのは短いなと思う。せめて10年のサポートは欲しい。マイクロソフトは10年間やってくれているけど、大事なことだなと思う。Red Hat Enterprise Linuxも10年。10年ってのは業界的に心地いい。
この業界、OSだけで動く、パブリッククラウドの特定サービスだけで足りる、みたいなことはなく、いろんなコンポーネントの組み合わせでまわっている。それぞれにサポート期限があり、中の人(運用者、開発者)は本当に苦労していると言うのが現状である。
具体的に言えば、リプレースに次ぐリプレース。ここ最近、毎日リプレースという言葉を聴かない日はない。リプレースすれどもすれどもリプレース。街の建築などを見ると、何十年も元気に建っていてうらやましい。5年に一度家を建て替えろと言われたら大変だろう。最新技術にアップデートしないと・・と言っても家は家であり、使い勝手も変わらないわけである。もう永年サポートしてくれよ・・なんて思ったりもするぐらい。
ま、ソフトウェア会社も、古くしないと新しいバージョンが売れないから、わざとそうしているんだろうけど、さ・・。嫌になっちゃうよ。