orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

古い価値観との対峙

 

結婚観と言えば、25年前、私が2年目だったかな。こういうことを職場の、協力会社のまとめ役、三十代の方から聞いたことがある。

「男は結婚しているだけで認められる。家族を養っているというだけで、仕事を放って逃げることがないと認められる。子育てをしているともっと格が上がる。男は結婚した方がいい。」、と。

今、これを声に出して発言したら、多様性の世の中では、なかなかに炎上しそうである。でも当時はギリギリ、そういう発言をしても咎められない世の中だったように思う。二十代の若輩だった自分に対しての正直な吐露だったのかもしれない。

さて、私と言えば、社会人二年目で早々に結婚した。就職氷河期の入口で、これからの働き方は派遣だ、みたいな話にも乗らず正社員として就職。バブル崩壊直後でマンションなんか買っても値下がりするだけと言われていたのに、ほぼ頭金無しで30年ローンを組んでマンションも買った。共働きがどんどん増えていたのに、専業主婦世帯にした。

まあ、性格がひねくれているのもあり、世の中のトレンドを全く無視というか逆方向に向かって、思うがままに進んで生きてきたが、それでも無事である。

これまでを振り返って思うのが、古い価値観でも新しい価値観でも、十年二十年単位で考えると、思い切り間違ってることでも「正しい、当たり前」となる期間があること。そしてそれに影響を受けて、多くの人がその方向へ向かうこと。それでうまくいくこともあるが、そうではないこともある。

たくさんの人が流行についていった結果、ついていかないで得をするということはある。また、人々が忘れていっている古いやり方、慣習を大事にした結果、これも得をすることだってある。自分の頭で考え選択するべきである。

 

一方、少なくとも私が過ごした社会人生活25年で気づいたのが、この世は「おじいさん」が支配していること。おじいさんはもちろん古い価値観の持ち主である。だから古い価値観を大事にすると、得にすることが多い。おじいさんはこれから長く生きても先は短いので、年下の人々から次世代を品定めをしている。その時に、礼儀がちゃんとしているとか、世帯を築いて子育てをしてるとか、年末にご挨拶に行くとか、学歴とか、古いとされるいろんな慣習をきちんとできるかどうか。それらをかなり重要な変数として用いる。それに気が付いた。気が付かなくても、おじいさんに頼らなくても資本を確保し、自分の世界を築くことができた一部のミドルが、古い価値観の弊害を叫ぶことはある。けど、結局は彼らの支援者はおじいさんだったりして、ポージングだけだったりすることが多い。

つまり、古い価値観を理解しているかどうかはともかく、このおじいさんが支配するおじいさんワールドは、味方につけないと難易度が無限大に上がると言うことである。古い価値観が正しいとか間違っているとか、そういう議論をすることに時間を使うより、頭を使わずにそのルールを利用し、アドバンテージを取得したほうが時間の節約なのである。

これからの25年を考えた時に、さて今のミドルが日本を今のおじいさんのように支配できるのかは実はわからない。今のミドルがそのままおじいさんになるのか、不透明だ。どこかの大企業の会長がなかなか社長を決められないでいるが、それでもその時がやってくる。今のZ世代の活きの良さをみていると、案外、若い世代がどこかでイニシアティブを握ってしまうような可能性もなくもない、と見ている。今のおじいさんたちほど、今の40代、50代がタフなようには、思えない・・とは個人の感想である。

であれば、案外、「新しい価値観」が優勢になることだってこれから、あり得るのかもね。私としては、どっちでもいいけどね。自分が良いと思った方を採用するだけだ。そういう世代なのかもね。