サーバーを大量に捨てていた時代がある

 

保守切れのサーバーって、今考えると素材的には宝物だと思う。もともと半導体の塊なのに加え、素材としても金属が多く使われている。これを、過去はセキュリティーが大事だなんだで、産業廃棄物にして捨てていたのだから罪深い。

そもそも物理的には、保守期限が5年や10年というのはおかしな話だ。壊れるうんぬんより、短期間に規格が変わり性能も上がり、メーカーが保守しきれないというだけの話だ。それなら、保守の中で下取りまできちんとやって、リサイクルするまでめんどう見るぐらいじゃないといけない。昔のように廃棄していたら、いよいよ作れなくなるまで原料が枯渇してしまうと思う。

最近はテクノロジーの進化も緩やかで、10年前のCPUでも平気で使えてしまったりするのだが、過去を思い出すと3年くらいで完全に時代遅れになった時期があった。新製品が出るたびに性能はぐんぐん上がり、そのため新製品発表会は今では考えられないほど熱気があったものだ。

そして性能が上がる度に、--保守が切れるたびに、インフラエンジニアはリプレース作業を行うとともに、不要なサーバーが一角に詰み上がり、処分するのが仕事になった。

いっときして、こういった不要サーバーを買いとる業者が現れた。こんなの買い上げても、転売できないと思うがね、とそのときは感じていたけど違った。そのままサーバーとして動かすと言うよりは、その中身の方が今や貴重となっている。先見の明だったと思う、あの商売。

人間、手に入れたものに「用がない」と思うや捨てる傾向があるけど、これを変えなきゃまずい。サブスクリプションなんかは実はいい考え方で、常に新しいものを手に入れられ、古いものは返却する。古いものをメーカーは捨てるのではなく、ちゃんと再利用して新品に生まれ変わらせる。会社としても長期の利益が見込めるので、オンプレのサーバーたちにも広げて欲しいものだ。

過去、サーバーを産業廃棄物として捨てた時に、ちゃんと専門業者が破壊したよね、ということを確認しに現地まで出向き、写真を撮るという仕事すらあった。

まぁセキュリティー的にはそれでいいけど、地球環境的にはほんと、何やってんのという話である。

今やどのサーバーメーカーも、リサイクルセンターを構え、中古品の回収をやっているようだが・・。あれだけ高価なものなので、ぜひ回収までを1つの仕事として頂きたいものだ。

買った当時は何百万、何千万もしたのに、捨てるときは鉄くずとかありえない。最近はクラウドばかりの仕事なためオンプレに関わることは減ったが、現場によってはまだ、完全廃棄だなんだと、セキュリティーにこだわって希少資源をゴミ化しているのだろうか。そうだとしたら、もったいない限りだ。

息を吸えば円安に向かう日本円より、資源のほうがよっぽど価値を保有していると思うのだが・・。