氷河期世代のぼくたちは、いつも未来の転職が厳しい

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このツイート、私の経験なので話しておこう。

 

 

氷河期世代と言っても入口だった1997年、大学卒業してとりあえず見つかったIT企業に運良く入り込めた私。

しかしそこから、どんどんと世紀末に向かって景気は悪くなる一方だった。2000年あたりのITバブルも花火が打ち上がっただけですぐにしぼんだ。失われた20年が1991年から2010年くらいまでを言うそうなので、まさにこのゾーンにすっぽりハマった20代から30代なのであった。

私の世代は団塊ジュニア世代と言われ、やけに人が多かった。そのくせ景気が悪いので、競争ばっかり激しい割に競争に勝ち抜いたとしても優遇されない人も多かった。

人が過剰供給されている状況なので、「お前がいなくても変わりはいるぞ」というノリが蔓延していた。むしろ正社員でいられることそのものが幸せだと。今とは大違いだ。

特に20代のときに聞いたのが、IT業界35歳定年説。今考えるとこれは、20代が大量に供給されていた状況で給料も安かったので業界に安い20代が溢れていたからこその現象だった。しかもインターネットや半導体の進化など技術の進化も今より早かったので若い年代のほうが太刀打ちできた。急に全く新しい概念が次々と出るので、それなら若い人のほうが頭やわらかいよね、みたいな話だった。

だから、30代で転職?、そりゃ厳しいよね。給与も上がるし要求水準も上がるからね。無理じゃないの?。みたいなことを平気で言う人もいた。

ふたを開けてみれば、私が30代になった2000年代半ばから2010年にかけては、ブラック企業が話題になった。これは業界が若すぎて、プロジェクトを運営することが非常に下手だったことが1つ挙げられる。烏合の衆がいくら集まったって立派なものはできないのだ。プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーが脚光を浴びたのがこのころだ。そして、その技術は20代で身につけることは難しく、業界経験が求められた。だから結局、30代の転職は普通に行われた。35歳定年説なんてウソだった。

一方で、40代の転職については、これはまた厳しいものだとみなが言い始めた。最近では45歳定年説や、早期退職・希望退職ラッシュもある。結局30代になったらなったで、また将来の転職は厳しい、なんてことが言われ始めたのである。

ただ40代のまだ若いうちなら逆にチャンスがあって、豊富な業務経験は即戦力につながり、どの企業でもハイクラスの転職は現在活発になっている。40代にもなるとキャリアが二分化していて、社会人になってから20年間何をしてきたかで全然能力が違う。だから、「40代は」なんてくくることが無茶になってくる。また、すごくできる人は転職市場に現れないことも多い。だって会社から厚遇されているから。わざわざ移ることもない。世代で区切ることはそろそろ難しいお年頃か。

そうしていたら、つい昨日「50代の転職は厳しい」というキーワードを聞いてしまった。なんだそりゃ、と。もうずーっとじゃん。社会人になって先の転職は厳しいと言われ続けているね私は。なんだこれ。

多分きっと、団塊ジュニアであること自体が原因じゃないかという気がしてきた。やっぱり世代で供給過剰なんだわ。ずっと世代でくくられて、「厳しいぞ」と言われる運命なんだわ。だって今の若い世代なんて、転職が厳しいなんて言われないもんね。むしろ転職して給料上げるのが常識になってる。

結論としては、

・どうせ、氷河期世代のぼくたちは、いつも未来の転職が厳しい、とこれからも言われ続ける

・でも、人によっては全くあてはまらない

・時代の流れが大きく変わるので、だいたい当たらない

ってことかな、と思ってる。

世代でくくるのはあまりにも適当なアドバイスなので、あんまり相手にせず、転職したければ普通に活動したら、能力によって普通に結果が出るんじゃないかなと思ってる。