「常にスキルを最新に」から始まる大間違い

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「スキルを最新にしないと陳腐化する」って記事、よくあるじゃないですか。

 

japan.zdnet.com

 Jones氏は、技術の進化が速く、1つのプラットフォームやソリューションにすべてを賭けるのは難しいため、スキルの習得に関しては「スキルを常に更新し続ける(evergreen)」アプローチを取るべきだと述べている。「もっとも重要なスキルは、学ぶ能力だ」と同氏は言う。「1年後にも変わらず、時代遅れにならないことが保証されているスキルなど存在しない。従って、もっとも重視すべきなのは、スキルを更新する能力、新しいスキルを学ぶ能力だ」

 

そうそう、持っているスキルがあって、今活躍しているからといって、それが常に最新であるとは限りません。そこまでは同意。完全同意です。

そこからです。結構多くの技術者が、結構先端技術の方に行っちゃうケースが多いんですが。例えば、AIとか、アナリティクスやら、インフラよりだとk8sなどね。後はローコードだのAWSの新サービスだの、いろいろありますよね、流行りの先端技術。

でも私は思うんです。本当に必要なのは、今まで主流だったソフトウェア製品達。例えば日本で超人気なVMwareも最近は製品の内容が大きく変わってます。Oracle DB、PostgreSQL、MySQL、SQLServerなどのデータベース製品。OSだとWindows Server 2022、RedHat Enterprise Linuxだって明晩9が出てきます。

監視で言えばZabbixなんかは6.0がこの前でて、k8sの監視もできるようになったと聞きびっくり。

結局のところ「知ってる」と思ってた、超有名どころのソフトウェアの更新の量が、最近半端ないことに気が付きました。

勉強すればそれはわかるんですが、何ぶん量が多すぎる。あれもこれも、結構最新の領域にはみ出してきていて、便利になったことはわかるのですが、ちゃんとインストールして使ってみて初めて手触りがわかるのです。

だから「自分は知ってる」「詳しい」という人は、その領域のバージョンをきちんと認識し、今の最新バージョンの機能を一度頭からなぞっていくべき時期にあると思いますし、今私はそれをやってます。

世間は、AIやメガクラウドのサービスに関心を持っていますが、結局は足元のよく使われるソフトウェアの方が仕事になり、かつそれらがどんどん機能拡張・変更したり、もしくは「え、昔使ってたあの機能廃止になったの?!」とか、「え、製品ごと別会社のプロダクトに置き換えたの?」みたいなことも最近体験しました。

ふわふわした先端技術より、明日の飯が大事。今の自分の技術、いわゆるスキルマップを今一度再認識し、それらが陳腐化していないか今一度確認。古いものは「積極的に試験環境でインストールし使えるか確認」した方が良いと思います。もともとの技術があれば、結構簡単に実装までできるはずで、しかし一度も見たことも触ったこともないと、それって仕事にできませんよね、って話になります。

勉強しなきゃ、から、あらぬ方向に勉強の進路を進めないよう、まずは自分のスキルマップの再確認。そして陳腐化しないように再確認、ってやらないと、ほんと、AIやら何やら追いかけて空を見ているうちに、地面から腐っていくなんてことが起こりかねません・・と、自戒をこめて。