前述のとおりWiFi 6ルーターを吟味していたのですが、その日のうちに購入して参りました。AX1800 NIGHTHAWK メッシュWIFI 6 システム3台セットです。
30,000円強する買い物なので、なかなか勇気が出ない人もいらっしゃるかもしれません。昨日設置してからの感想を書いておきます。
設置した結果
設置後、かなり良好な状態になりました。
・自宅のどこにいても、WiFiの電波が飛びまくっている環境が完成!。十数年来悩んでいた問題が一気に解決した。部屋を移動しても同じSSIDでありiPhone側でいちいち切り替える必要もなくなった。
・iPhone 11 / 11 PlusはWiFi 6に対応しているが、確かに爆速になった。自宅のインターネット回線スピードは300Mbps契約だが、ほぼそのスピードがWiFi経由で出るようになった。話には聞いていたがこんなに速いとは。
ハマったこと
前提
親機1台とサテライト機2台という構成になっています。
この親機ですが「ルーター」設定となっています。
親機には「Internet」「Ethernet」という二つのポートがついています。
Internet側がいわゆるWAN側、Ethernet側がいわゆるLAN側です。
初期設定は以下のようになっています。
WAN側はDHCPにてIPアドレスを取得するようになっています。インターネット接続用ルーターのポートとLANケーブルでつなぐと思いますが、ここでIPアドレスをもらうようになっています。192.168.0.0/24がDHCPで配られているとすれば、192.168.0.aというアドレスが付きます。
LAN側は10.0.0.0/24であり、親機は10.0.0.1がアサインされていました。サテライト機には10.0.0.2やら10.0.0.3やらが配られていました。無線で親機やサテライト機にiPhoneなどをつなぐと、10.0.0.0/24とデフォルトゲートウェイ10.0.0.1が配布されているようでした。
おそらく、LAN側からWAN側に出るときは、NATをしているみたいでした。当然インターネットルーター側は10.0.0.0/24は知らないので、そうなるかと。
ハマったこと
Q1) まず、インターネットルーターと、親機のInternet、EthernetのどちらのポートをLANケーブルでつなげばいいかよくわかりませんでした。
A1) これはInternetが正解です。Ethernetは親機から見てLAN側ですから。
Q2) 親機とサテライト機の連携のさせ方について困りました。なかなか連携完了(青い光)にならず、オレンジ色の連携失敗になり戸惑いました。
A2) サテライト機には1つのEthernetのポートがあり、これと親機のEthernetのポートを同じネットワークに接続することで連携します。しかし親機のポートは1つ。サテライトは2台にそれぞれポートが1つ。1対2になっていて、どうやってつなぐねん、となりました。
これは、同じスイッチングハブなどにつなげば解決です。大事なのは、全部が10.0.0.0/24のネットワークで通信し合うことでした。WAN側のネットワークにつないだらもちろん通信できません。
なお、親機とサテライト機は、WiFiで通信しあうこともできます。結構それでも性能は思った以上に良かったのですが、私はやっぱり有線でメッシュを組みたかったので、有線接続にこだわりました。
サテライト機との通信がうまく組めないと、親機へのスマホの管理アプリケーションからの接続すらできなくなるのでハマりました。
まとめると、親機のEthernetポートとサテライト機のEthernetポートを有線で同じスイッチングハブにつなぎ、本体のボタンを押して同期させると、連携が完了し青い光が付きます。その後iPhoneなどから管理アプリケーション経由で親機に接続すると、万事がうまく行きます。もしくはEthernet側の有線接続を捨てて、無線にて連携させるか、です。
Q3) Google Nest Miniのセットアップがうまくいかない
A3) Google Nest Miniを、今回のWiFiに連携すると、正しく完了しませんでした。「ファミリールームはセットアップされているようですが、iPhoneからの通信に応答しませんでした。」みたいなエラーが表示されます。
原因は、どうも、親機がルーターモードで動いていることが原因でした。アクセスポイントモードに変更しました。これにより、前提で書いたような10.0.0.1のルーターとしての動作はしなくなり、単にWiFiのアクセスポイントとして機能します。
アクセスポイントにする方法は、 マニュアルのページをのせておきます。
アクセスポイントモードにした後に、親機やサテライト機のIPアドレスを確認すると、DHCPで192.168.0.0/24からIPアドレスをもらっているだけで、10.0.0.0/24ではありません。当然ですね。単なるスイッチングハブとして親機やサテライト機は機能するようになりました。親機やサテライト機の管理画面にwebブラウザからIPアドレスでアクセスできるのですが、DHCPで配られているので見つけるのが大変、にはなります。
さて、アクセスポイントモードにしたらGoogle Nest Miniはすんなりセットアップできました。
また、アクセスポイントモードにすることで、管理画面上はメッシュWiFiが組めているかどうか見えなくなりますが、実際なところiPhoneを持って部屋を移動してみると、きちんと近いサテライト機に勝手につなぎ変えることがわかりました。
また、10.0.0.0/24ではなく、インターネットルーターのLANである192.168.0.0/24の中にEthernetのネットワークが使われるので、有線の引き回しが楽になりました。私はルーターとしての機能は別にほしくはなかったので、これでいいかな、と言うことでアクセスポイントとして利用しています。
なお、ルーターモードでもGoogle Nest Miniのセットアップを完了させる方法はありそうな気もするのですが、そんなことで戦っても何も得られないので諦めました。だいたい、家の中に2つのネットワークアドレスがあっても将来消耗するだけです。
まとめ
この機械のハマりどころは、間違いなく、
・アクセスポイントモードではなく、ルーターモードで出荷されているのでネットワーク設計がわからないままだと意味がわかるのに時間がかかる
・親機とサテライト機の関係性を、ルーターモードにて理解するのが難しい。
・アクセスポイントモードでセットアップすると、かなり楽に設定できる。ただ、アクセスポイントモードにした途端、親機やサテライト機のWEB管理画面のIPアドレスがDHCP払い出しになるので、調べるのが難しくなるから注意。
と言ったところです。
わかってしまえば簡単な話なのですが、マニュアルにも上記の説明はないので、困っている方のために残しておきます。
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