orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

システム運用者だがつながらない権利が欲しいけど見つからない

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システムは24時間動いているので、業務時間外でも対応が必要なケースがあります。すぐに気が付けるように監視を様々組み合わせてスマホに通知が来るようにしていますが、そういえばこれは「つながらない権利」をあきらめていることと同じですね。

 

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休日は会社の電話やメールからすっかり解放される-。通信手段が発達し、公私の境界線があいまいになる中、勤務時間外に会社からの連絡に応じなくてよいという「つながらない権利」が注目されつつある。欧州では、この権利をめぐり労使で協議することを法律で義務付けた国がある。日本でも権利を認める仕組みを先駆的に導入する企業が現れたものの、働き方改革をにらんだ取り組みは緒に就いたばかりだ。

 

コロナ禍で社会が急に未来に飛んじゃったものだから、一般の人たちも感じ始めましたね。インターネットを利用すれば沿革にいても仕事ができる。バケーションしながらワークできるらしいワーケーション。この未来的発想が呼び込む現実は、どこにいても仕事ができてしまうという負のメリットです。

しかし、これ、システム運用の世界ではもう実現していました。特にクラウドを利用していればインターネットがあればほとんど何でもできます。連絡も電話ではなくチャットも利用できるし、課題管理もSaaSでできる。顧客への連絡ですら。

それが、テレワーク強制期間(春頃)のおかげで相当整備され、オフィスに集まることの意味は、人が集まって意思疎通できることだけになってしまいました。それ以外は基本的にリモートで完結できる。

したがって、一人で完結できるタイプの仕事は、家でやった方が効率がいいくらいです。こうなると、人がどこにいるかについて、どんどん障壁ではなくなってくる。

一方で、インターネットの回線はどんどん性能が上がり、自宅の光回線はもちろんモバイル通信でも相当なスピードが出て、かつこれから5G、なんて時代となっていきます。

・・ということで、もはや、つながらない権利なんて、どうやるの?という世界が出来上がってしまいました。

 

さて、つながらない権利を実装するためには、何か工夫する必要がありそうです。何もしないでいれば、つながっちゃいます。

①人を増やす
②人を増やさなくてもいい方法を探す

そりゃ、①のように、人が増えれば分担できます。でも、中小企業の場合そうはいきません。限られたリソースが前提です。人を増やせば増やすほど利益が失われて行きます。

では②の方法。何かあるか。これは「休日夜間に連絡をする必要がないくらいの状況を作ること」なのだと思います。

システム運用であれば、アラートが一切来ない。

アラートが来るとしても、営業時間対応で済むようにしておく。

だから、私自身めちゃくちゃシステム運用については日々の品質を高める努力を惜しみません。それは、「つながらない権利」というよりは、「つながらなくてもよい権利」を得るための手段です。

だから、主体性が発揮できないようなシステム運用は、お断りしています。アラートの理由を主体的に解決できない。日々のシステム運用スキームを自分で変えられない。なにしろ受け身で何か、問題のあるシステムをできるだけ預からない。構築時から運用設計に携わり、システム運用時には安定・安全第一を目指す。

なぜなら、業務時間外に仕事を絶対にしたくないから、です。

そうやって、つながらなくてもよいことに、相当な気迫を持って対処することは、顧客にとってもWIN-WINであると思って日々仕事しています。

 

・・・ま、それでも避けられないものは避けられない(クラウドの基盤の障害など)。

そういう時は、がんばってつながります。

つながらない権利、って多分、この世界ではなさそう、です。