orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

自作PCにチャレンジするときの考え方

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過去何個も自作PCを組み立てたことがあるのですが、まだチャレンジしたことのない人もいらっしゃると思いますので、基本的な考え方を書いておきたいと思います。

自作PC自体の作り方みたいな記事はいくらでもあると思うのですが、なぜ作らなければいけないのかについてはあまり見たことがありません。なかなか、動機を見つけるのは難しいものです。

自作PCづくりは、IT業界で働く人にはかなりお勧めです。最近はスマホやタブレット、ノートパソコンなど、もう電源を入れただけでOSが起動し、しかもソフトウェアまで全部入り、インターネットにつなげればすぐに目的のことができる、と言う環境が整いまくっている世の中です。

しかも、サーバー側の環境も、クラウドに吸い込まれ、たくさんのコンピューター「利用者」であふれることとなりました。

車で言えば、メーカーのディーラーで車を買い、そのまま運転するようなものです(これは私もだけど)。

そうすると、車がどんな部品で成り立ち、どうやって動いているかを意識しなくても使えることになります。もちろん利用者でとどまりたいならばそれでも十分ですし、その体験を磨いてコンピューターは一人一台にまでなったのだと思います。

しかし、IT業界にいるものなら、利用者ではダメなんじゃないかと思う瞬間がよくあります。何か問題が起こった時に、どこで何が起き次に何をすべきかの感覚を身に着けたほうが効率がいいと思う時があります。

最近は、その気づきですら自動化し、保守もベンダー側が勝手にやる、みたいなモデルも流行していますが、業界に住むものとしては自分自身で主体的に思考できたほうが何かと活躍できます。

「それは、ベンダーに問い合わせています」

「ベンダーからの回答はこの通りです」

だけの技術者って、一般の人から見たら頼りがいが無い感じがしませんか?。

そこで自作PC構築です。自作PC構築といったって、

・ケース
・マザーボード
・CPU
・メモリー
・OS
・ストレージ
・GPU
・電源
・ディスプレイ・キーボード・マウス
・スピーカー
・各種ケーブル

これぐらいあれば余裕で動きます。部品が10個ほどですから、工作というほど本格的ではありません。

そして、これらに組み合わせが必要です。このCPUを使うならばこのマザーボードでないといけない、このメモリーを使わないといけない、みたいな組み合わせを間違いなく買わないといけません。

その上で組み立てるのですが、精密部品ですから、静電気や汚れなどに気を付けながら慎重に行っていきます。

ケーブルの配線を間違えるともちろん電源すらつきません。

この一つ一つの手触りは、特に今の「利用者」には貴重な体験になります。何かが問題になったときに、その部品を箱から出し、取り付け、電気を流し動いたことについて、やった人とそうでない人で、語り口が変わってきます。

そして、今やCPU、メモリー、ストレージやGPUなど各種パーツにもいろいろと種類があり、こだわり出せばそれだけ応えてくれる素地があります。

この辺りの経験を積むと、クラウドでサーバーを発注する時の感覚も磨かれてきますから、特にインフラの知識を付けたい人には、自作PCお勧めです。

なお、初めての人は、本の一冊ぐらいは読んだ方がよく、下記のようなムック本を手に入れておくといいでしょう。さらっと読み終えたら、あとはインターネットの情報で十分です。なお、 電子書籍はイマイチです。

 

パソコン自作の教科書 (日経BPパソコンベストムック) (日本語) ムック

 

ということで、まず上記のような教科書を手に入れ、知識を付けるだけでまず、本業に返ってきます。でも読んだだけじゃやっぱり不十分です。一つ一つのパーツを吟味し注文してください。自分のお金を出すからには一生懸命調べるでしょう。そういうことが勉強そのものだと思います。

クラウドやスマートデバイスなど、今の時代は便利になり過ぎました。

もっと仕組みを経験を交えておさえたら、日々の仕事がはかどること間違いなしです。

わかってないまま、感覚だけで知識にしていると、どこかで浅いことが弱みになってしまいます。

 

また、構築するPCについては、できればハイスペックな方がお勧めです。というのは、一度作ると長く使うからです。そんなに中身を入れ替えることはしません。入れ替えるとすれば不満があるときですから、不満が出るような低スペックなものを手に入れてしまうと、かえってお金の損になると思います。

十年くらい前と比べると、夢のようなスペックのパソコンが低価格で組めますから、勉強がてら、ぜひチャレンジしてみて頂けたらと思います。