orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

楽天携帯が本当に月2980円だったら起こるかもしれないこと

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月2980円?

楽天の携帯が月2980円になるかもしれない。

 

www.nikkei.com

楽天は4月から本格参入する携帯電話の料金について、大容量のデータ通信で月額料金が2980円のプランを主力にする方針を固めた。NTTドコモなど大手3社の現行料金の半額以下を目指す。当面は先行投資で携帯電話事業は赤字の見通しだが、低価格を打ち出し大手から顧客を奪う狙いだ。大手も対抗策に出るとみられ、通信料金の値下げ競争を促しそうだ。

 

しかも、上限無制限を検討しているという。

 

 

戦うのは、携帯電話市場ではないかもしれない

もし、楽天5Gの性能が言われている通り大容量の帯域を実現できたとしたら・・。そして容量無制限だとしたら。これはNTTドコモ・AU・ソフトバンクの携帯網が競争相手ではないと思います。固定の光回線を置き換えることができてしまいます。

固定の光回線は今、世帯ごとに5000円前後支払っているはずです。それが楽天5Gに変わるのであれば、まず単身者は光回線を解約できます。全部スマホにテザリングすれば事は済んでしまいます。

一方で家庭ではそのような使い方は難しいので、モバイルルーターのような契約を別個するでしょう。それでも2980円で済んでしまいます。

市場はまだ「携帯電話」という観点でしかこのサービスを見られないのですが、実はインターネットへの接続の半分は固定回線であることを見逃せません。

楽天の5Gへのビジョンを踏まえると、できると思うんですよね。

 

corp.mobile.rakuten.co.jp

5Gとは、「超高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」を実現する第5世代通信システムのこと。ただ、5Gのすごさはそれだけではありません。IoT、自動運転、ドローン、VR、AR、8Kなど、さまざまなテクノロジーが5Gの出現によって一気にサービス品質を高め、ネットワーク上でつながり、私たちのライフスタイル、ワークスタイルを大きく変えていく。そんな未来が、5Gとともにすぐそこまでやってきているのです。

 

もし、携帯電話のシェアを奪わなくても、フレッツなどの固定回線をどんどん奪っていき、そのうえで子回線としてSIMカードを売れば、一人の顧客から二回線奪うことができるというものです。

 

 

スタートから全国をカバーする必要はない

都市圏の固定光回線網をリプレースしたいなら、先に都市に限定して設備投資すればかなり売れると思います。もともと光回線網だって田舎は都会の10年遅れぐらいで到達しました。

固定の光回線も、結局は共用設備を隣近所でシェアするアーキテクチャーのままで、夜中に遅くなるなどのストレスを多くの人が抱えています。

これを、楽天5Gで解決してほしい!、と願います。

ぜひ、5Gサービスで「制限なし」を実現してほしい。それは初めは2,980円でなくても良いかもしれません。光回線を凌駕すれば、もっと高くても売れると思われます。

ISDN、ADSL、光回線・4GLTEと来て、最近は進化がスローダウンしていた個人のインターネット環境も、革命前夜となればいいなぁと、楽天には強い期待を抱いています。