orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

RPA第二章 実用段階に入ったRPAの現在まとめ

f:id:orangeitems:20190813091249j:plain

 

実用段階に入ったRPA

RPAを導入すると業務の〇%が削減!、という言葉が躍った2019年前半でしたが少しずつその実績のもととなった検証段階は終了しつつあると思われます。すでにRPAエンジニアと言われる専業エンジニアも誕生し、いろんな現場でロボットが活躍しだしています。RPAのイベントはどこも人であふれており、RPAを入れるべきかどうかではなく、どう入れるべきかという状況です。

今回は、実用段階に入ったRPAが各社でどう扱われているかを特集した記事をまとめます。

 

まとめ

 

2019/8/13 ITmedia

www.itmedia.co.jp

大規模な定型作業がない企業ではRPAの効果を出しにくい――この見解を覆し、業務を効率化するだけでなく、自社ビジネスを広げるまでに至った企業がある。取締役がたった1人で挑んだプロジェクトの裏では何が起きていたのか。

 

2019/8/13 ZDnet

japan.zdnet.com

RPA(Robotic Process Automation)は、ここ数年で企業導入が加速したテクノロジーの1つだが、運用の歴史はまだ浅い。そこにはセキュリティの観点からどのようなリスクがあり対応が必要なのか、また、メリットも存在するのだろうのか。米Garterで、エンドポイントやアプリケーションのセキュリティリサーチを担当するDionisio Zumerle氏に聞いた。

 

2019/8/12 Bloomberg

www.sankeibiz.jp

 みずほフィナンシャルグループが1万9000人の人員削減、三井住友フィナンシャルグループは5000人弱相当の業務量削減。目を引くメガバンクの合理化計画に一役買っているのが、事務作業をソフトウエアに覚えさせて自動化する「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」技術だ。業務効率化を加速させる一方、銀行員にとっては個人の能力がより試される時代に入ることになる。

 

2019/8/8 ITmedia

www.itmedia.co.jp

「RPAを導入したものの、なかなか成果が出ない」とはなっていないだろうか。リクルートグループでRPA導入を進めるリクルートコミュニケーションズの小路聡氏にRPA成功のコツを聞いた。

 

2019/7/30 ITmedia

www.itmedia.co.jp

大企業を中心にRPAの導入が進んでいる。現在まさに過渡期といえる状況だが、トライアルを終えて本格展開をするにあたって、さまざまな企業で共通の課題が顕在化している。いち早く課題を乗り越えて、生産性の向上を実現するヒントとは。

 

2019/3/4 TechRepublic

japan.techrepublic.com

楽天は2017年の中期経営戦略「Vision 2020」で、改善活動で生産性を向上させる取り組みを決定。RPAなどの技術を活用し、付加価値の高いビジネスにシフトする取り組みを推進している。

 

考察

最近のRPAの記事を読むとわかることは、RPAの導入意欲が各社相当に盛り上がっている中で、失敗事例も積みあがっていることです。RPAを導入すると決めたものの、なかなか現場が使わない。担当者を決めたけれども現場と連携できない。現場が暴走して収拾がつかない。現象はいろいろですがRPAを使ったからと言って必ずしも業務改革に結びつくわけではないというのがもっぱらの見方です。

失敗した、もしくは成功しないでもがいている企業は、一度手を休め、成功事例を研究すべきときに来ていると思います。またRPAをどういう風に導入すれば成功するのか、導入コンサルのような立場の人たちも増えてきています。これはすでに実用段階に入ったからこそのメリットです。数年前まではどの会社も試験段階でしたが上記記事のように活躍しているロボットもたくさんいるのですから、それに関わった技術者と積極的に交流するべきだと思います。決して社内に閉じこもってあれこれ悩んでも解を出すのは難しいでしょう。それはユーザー会等ではなく、きちんとお金を支払って導入コンサルを受けるべきかと思います。

また、なんとなく導入してしまった企業も、他の企業と比べて劣っている点はないかを点検するべきでしょう。特にセキュリティーの分野は今のうちから対策をするべきだと思います。RPAは自動化を助けるソフトウェアですが、逆を返せば攻撃にも自動化を許します。RPAを利用するマルウェアが登場するのも時間の問題だと思います。各RPAソフトウェアはどんどん進化しているものの、ユーザーはバージョンアップをなかなかしない傾向にあります。スタンドアローン型で配布していて管理者が特にいない場合は特に注意が必要だと思います。

RPAソフトウェアについてはいくつか種類があります。

 

monoist.atmarkit.co.jp

 RPA(Robotic Process Automation)エンジニアのプラットフォーム事業などを展開するPeaceful Morningは、2019年7月31日、RPAエンジニアがどのような開発経験を持つかについてのデータを公開した。

 このデータは、同社が提供するサービス「RPA HACKフリーランス」に登録しているRPAエンジニア100人の回答をまとめたものだ。RPA HACKフリーランスは、企業にエンジニアを紹介するなどして、企業のRPA人材不足や、エンジニアが自分らしく働く上で法人、個人それぞれが抱える課題を解決することを目的としている。

 

上記の調査はなんとなく肌感と一致しています。WinActorはNTTの経済圏で相当導入が進んでいますし、UiPathは無償エディションやフリーのeラーニングが充実していて勉強しやすいのが強みです。ただ、この調査に現れないソフトウェアもいくつかあって、RPA市場は混沌としているのが現状です。

何のソフトウェアがいいか、というのがたまに論争になりますが、これはおそらくプログラミングでJavaがいいのかPythonがいいのか、それともPHP、C#、・・どれがいいのかという議論と非常に似ているような気がしています。すでにプログラミングの世界ではどの言語がいいのかということを争うことは不毛だという空気があり必要に応じて使い分ければいい。迷うぐらいなら両方覚えればいい。そんな状況ですがRPAも同様だと思います。選択する必要があるのなら両方の提案を受けて、価格やサポート体制、ベンダーの性格などを吟味すればいいのであって、日進月歩のこの世界で優劣を決めても意味はないかなと思います。むしろ優劣で争うぐらいなら両方とも覚えてしまえばITエンジニアとしては強みになろうと思います。

RPA導入事例をまとめた本もそろそろではじめていますので、一読するのも良いでしょう。成功事例こそ今は宝です。

 

 

 

2019年はすっかりRPA成長の年となりました。年末に向けてさらに勢いは出てくると思いますが、ぜひ先行事例を学習し、各社が導入に成功してもらいRPAに関わる人々が笑顔になれる状況となったらうれしいです。