orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



B2Cの展示会離れ、B2Bの展示会活況

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B2Cの世界では展示会離れ

SNSの影響が面白い。

 

www.nikkei.com

展示場で新製品やサービスをPRする「見本市」から企業が相次いで撤退している。トヨタ自動車は今秋、1977年から継続して出展してきた世界最大級のドイツ・フランクフルトモーターショーへの参加を見送る。SNS(交流サイト)の普及で情報収集の方法が多様になり、消費者を呼び込む費用対効果が小さくなったためで、伝統的な見本市は曲がり角を迎えている。

 

考察

展示会と言えば、IT関連の展示会は年々増えていて行ききれないほどです。各ベンダーの定期イベントもあれば、先日のRPA WORLD TOKYOや、INTEROPのようにマルチベンダーのお祭りもあります。ホテルの会場や国際展示場など毎週のように何かやっている印象だったので、このニュースはとても意外感がありました。

B2C、つまり車とか宝石とか・・。消費者が直接企業から買い付けるものは見本市でババーンと発表したって、最近は影響力がないらしいです。確かに最近だと新聞も若い人は読まなくなりましたし、展示会の様子もテレ東のWBSでチラリとやるぐらい。雑誌が特集するよりインターネットで情報が先に出ますし、何とも企業側も費用をかけてがんばってもしょうがないという状況に陥っているそうです。例えばYoutuberにお金を払って、チャンネルで実際に利用してもらったほうがよっぽど宣伝になるから、企業もそちらにお金を振り向けたいということですね。インスタのフォロワーがたくさんあるアカウントが使った写真でもかなりの影響力だとか。

一方で、B2Bの展示会は場所が足りないほどになっています。この差は何か。B2Bの商品やサービスは、SNSでは伝わらないということに尽きると思います。「あのクラウドいいね~」って言っても何のことやらわからないですもんね。そのサービスの担当者に直接話を聞いたり、ニーズを話してフィットしているかどうか確かめたい。B2Bの世界ではB2Cほど商品やサービスが直感的にはわからないし価格も高いので、展示会は非常に必要だということになります。

B2Bはショッピングモールに店舗があるわけでもなく、だからといってオフィスに直接出かけて行って商談の話をするのも気が引ける。電話で聞いてみるとすぐに営業が飛んできて話するのが大変。バランスから言って、展示会でブースを構えてちょっと話すぐらいが一番いいんだよということになりそうですね。

SESの客先常駐から足を洗って十年あまり、展示会にはよく出かけるようになったのですがどのイベントも活気がすごいです。あれだけ集客できるのを考えると、その集客した人々は仕事しなくて大丈夫なのか心配になるほどです。たくさんのベンダーの営業が展示会に詰めていますし、そこに来場する人数も半端ないので、これで経済が回っているということは、実はIT業界はかなりの生産性を実現しているのではないか・・という印象を持っています。

 

展示会はマスコミ向けではなく、商談会になる

B2Cだけ見ていると、展示会は企業の勢いをマスコミ経由で見せる場だと思われがちです。しかし今成長している展示会は、B2Bです。しかも展示する会社のためだけではなく、ソリューションを探しているユーザー企業やベンダーが、物理的にそれを求め歩く一台ビジネス商談会として機能しています。

もし、自社で新しい切り口を探している業界関係者の方は、最近の展示会に足を運んでみたらいかがでしょうか。もちろん展示をしている企業は名刺を手に入れ商談化するために動くのですが、WEBであれこれ探しているより足で動いた方がビジネスにつながりやすいです。あの活況はそういうことだろうなと想像しています。