orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

メルカリは3Q累計で73億円赤字だけど、自己資本比率は去年と全然変わっていない件

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メルカリが3Q累計で73億円の赤字・・だが

メディアの記事をそのまま感覚的に捉えて、「メルカリ赤字か」「上場維持できんのか」「大丈夫か」なんて感想がツイッターに流れているので、フォローしておきたいとおもいます。

 

www.itmedia.co.jp

メルカリが5月9日に発表した2019年6月期第3四半期(18年7月~19年3月)の連結決算は、売上高が前年同期比43.0%増の373億7800万円、営業損益が59億8100万円の赤字(前年同期は18億9600万円の赤字)、最終損益が73億4100万円の赤字(34億3400万円の赤字)と増収減益だった。

 

率直に言ってちゃんとバランスシートを見た方がいいと思います。

 

メルカリの決算情報

ここですね。

 

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IR - 決算情報 | 株式会社メルカリ

 

これを見て、ああー赤字が34億から73億になっているーっていうニュースで、わいわいしているわけですが。

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下の数字を見てほしいですね。

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メルカリが所持しているすべての資産(総資産)に対して、借金ではない部分の資産(純資産)は46.2%あります。上場企業でも優秀だと思うのですが、一年前の同じ時期と比べても全然変わっていない。かつ総資産は増えています。

 

例えていうなら。

外出して何かの理由で73万円損したけど、家に帰ったらお金は減ってなかったという感じです。つまり家にあるお金が損した額より増えてたということです。これが決算書には表現されない。また、家全体の総資産が1233万だとして純資産額も569万あるよ、ということ。だから73万円という金額も全然大きくない。

 

で、なぜに家計のお金が増えたかがちゃんと書いてあります。

 

(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,536百万円増加し、56,958百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が7,341百
万円減少した一方で、当社普通株式の東京証券取引所マザーズへの上場に伴い、当社普通株式2,840,500株のオーバーアロットメントによる売出しを行ったこと及びマイケル株式会社との株式交換等により、資本金及び資本準備金がそれぞれ4,997百万円ずつ増加したことによるものであります。

 

要は上場したときのお金を投資に廻したということです。別にギャンブルに使ったわけじゃない。つまり最も大事なのは、この投資分がちゃんと未来につながっているかどうか。メルペイがキャッシュレス市場を握れるのか。アメリカではメルカリが使われるのかどうか、ということ。

本業では赤字だけれども、その投資分はあてがあって、そこからそのまま計画的に利用しただけ・・です。

 

今後の予想

何度かメルカリの決算短信は見たことがあるのですが、リスクマネジメントがきちんとできているなあと毎回思います。

ニュース見たらびっくりしますよね。で、読んだら毎回、な~んだと思うのです。

 

今後ですがおそらく、何かの大型発表とともに増資を行うんじゃないかなあと予想します。自己資本比率は保ちたいという強い意志を感じるので・・。今回の投資できちんと結果が出せれば、次回の増資もうまくいくと個人的に思います。

本来の株式会社とは、このように投資と増資がリンクして成長していくものだと思います(「いただきストリート」でもそうですよね)。どうにも投資=赤字=無理をしている、みたいな切り取られ方をしているのがナンセンスだなあと思います。投資は結果が出るまで断定的な評価はできません。

だから、ソフトバンクグループはPaypayに大型投資しつつ、ソフトバンクとヤフーをごにょごにょして黒字に見せてるんだなあと。黒字大好きですもんね、日本の投資家って・・。

明日のメルカリの株価はどうなるかわかりませんが、ニュース記事はうのみにするのは危険、というお話でした。