orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

属人化してしまった現場において、システム運用スキルをどうシェアするかという難しい問題

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属人化

システム運用の現場で自分が一番詳しいとして、どんどん仕事を主体的にしていくと、最後は周りに誰もいなくなる。いや、人はいるんだけれども知っているのは自分だけ。結果として仕事が自分にばっかり回ってきて窮地に立たされる。会社はなんで周りに教えてシェアしないのかと、逆に責めてくる。でもシステム運用でのミスオペは致命的で簡単に人に教えて、ハイできる、というものでもない。どうすればいいんだ。

これが属人化の典型シナリオだと思います。このシナリオが具体的に綴られている記事を見て、身につまされました。

 

serihiro.hatenablog.com

見つけてしまうと放っておけない性格ということもあり最優先でこれらの対応をしてしまっていた。お陰で前職で触っていたproductについてはかなり広範囲の知見があり、その行動がそれなりに社内での評価につながっていたのではないかと思われるのだが、一方で今はその行動については後悔している。

 

とてもとっても良くわかります。特に自分が一番スキルが高い場合で、自分と自分以外のメンバーのスキルレベルが大きく離れているときの悩みの種になりますよね。よく手順書を書いておけばいいとか、訓練すればいいとか言います。でもトラブル等について、発生することは千差万別。理解もせず手順書を引っ張り出してきてあれやこれややってしまうと二次被害が発生してしまいます。それなら何もしないでいい、そんな言葉を発してしまったらもはや状況は深刻です。

こんな状況で、何をどうすれば、属人化を乗り越えて組織は強くなれるのでしょうか。

 

私のアイデア

まずは自分が作業するとして、それを他のメンバーに後ろから見てもらうのは一つの方法でしょう。自分の考えをまず話し、その後さまざまな作業についてなぜそうしたいかを伝えながら、作業する。試行錯誤も含めて全部、毎回後ろから見てもらうのです。作業自体を知ることはもちろん有益なのですが、作業以外のところでも学びがあります。例えば、フォルダに資料を保管するときの名前の付け方とか、コピーや圧縮など、ファイル操作一つとっても、有識者のほうがスマートです。経験が少ない人ほど、例えば、CTRL+C/CTRL+X/CTRL+Vなどのショートカットを全く使わないでマウスで操作していたりします。他人のパソコンの使い方を見ていると、思いもよらない操作方法を行いわざわざ手間のかかる操作をしていたりします。ある日、viの操作をみていたら、全然ショートカットコマンドを覚えていないのでマゴマゴしているのを発見したりしました。これも操作を見せてやることで、経験の低い人の発見につながります。

これは、世の中を見回してみて考えると、すし屋の徒弟制度と似ています。寿司を握るどころか包丁も握らせてもらえないで、雑用をしながら達人の後ろでじっと技術を盗むといいます。時代遅れも甚だしいと言われるこの教育方法ですが、私は結局この方法が最適だと思って、私が仕事をするときには未経験者であれ経験者であれ手元を含めて強制的に見せるようにしています。また、大事なポイントは理解しているかこちらからも確認するようにしています。

よく、手順書を渡して作業を経験の少ない人にやらせるような教育方法を取る現場は多いと思うのですが、理解をしないで、本当に手順書に忠実に作業をするだけというパターンが防げません。あんなに作業をやらせたのに、個々のコマンド等の意味を問うとしどろもどろになることがあるのです。

ということで、すし職人の伝統的な教育方法も捨てたものじゃないと私個人は思っています。

 

もしくは

もしくは、外部から超スキルレベルの高い人を連れてくるか・・ですが・・。ほんと人材難です。メンバーの平均スキルレベルを引き上げるような施策を取らないと、属人化にはまり込んでいる人は、益々追い込まれていくものと思います。どんどん手の内をメンバーに晒して、メンバーが盗んだら自分はもっと新しいことをする。そんな発想で厳しいシステム運用の現場を生き抜いていきましょう。

 

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