サイト内でのGoogleマップの仕様変更発生
サイト内でのGoogleマップが有料化されるような記事が出て、混乱が生まれていると思います。
ゼンリンデータコムは、地図サービス「Googleマップ」の開発者向けサービスの仕様変更によって、地図表示ができなくなるサイトが発生する可能性があることに対し、変更点や対応方法などをまとめた特設サイトを公開している。
関連文書を読み込んでみたいと思います。
サマリー
WebサイトにGoogleマップを埋め込む方法は、2通りあります。
(1)埋め込みコード
(2)Google Maps API
この(2)が、Google Maps Platformに変わる!という話です。
なお、スケジュールについては、下記の公式ブログに記載されています。
Important Updates | Google Maps Platform | Google Developers
(日本語訳)
新しい価格設定の有効日と7月16日までの月額200ドルの無料クレジットを移行しました。 Googleでは6月11日に新しい地図、ルート、プレイス機能を開始します。リードタイムをさらに1ヶ月延長するため、新しい条件と価格は7月16日まで有効になりません。この時間を利用して新機能を試し、請求の仕組みに慣れてください。
つまり、
・Google Maps Platformの切り替えは6/11から利用可能となる
・ただし、料金体系は7/16から有効になる
・それまでに慣れてね
ということを言っています。
(1)埋め込みコード
Google Mapsにて、下記共有のリンクを押す
その後、地図を埋め込むをクリックするとiframeのタグがあります。これを埋め込んで使う分には無料のままです。
ただし、埋め込みの場合は単に地図を表示するだけです。ボタンを追加したりタグを追加したり表示内容を変えたりしたいときは、後述のサービスを使うのが本筋です。
(2a)Google Maps API(古いサービス)
こちらは7/16に切り替わる現行の古いサービスの説明です。
一言にGoogle Maps APIと言っても、プラットフォームによりいくつかの種類があります。それぞれのAPIに標準プランとプレミアムプランがあります。下記を見て、価格表をご確認ください。
おそらく、GoogleはAPIが乱立し、そのうえ標準プランだプレミアムプランだとわけがわからなくなったのでシンプルにデザインしなおしたいと思ったのだと思います。
(2b) Google Maps Platform(新しいサービス)
こちらは7/16以降の新しいサービスの説明です。
新しい価格表です。随分シンプルになったのでは?と思います。
何しろ200ドル分は無料枠があり、それから上は従量で支払ってねということです。DDoSなんか受けると青天井になりそうですけどね・・。
ご自身がGoogle Maps APIを使っているかどうかの判断
サイト構築が昔だったりサードベンダーだったりして、埋め込みコードなのかGoogle Maps APIなのかわからん、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=取得したAPIキー"></script>
という行があればGoogle Maps APIを使っている可能性が高いです。
しかも、?key=・・という記載がないとどこかで地図が表示されなくなると思われます。というのは、新しいGoogle Maps Platformでは、APIキーの指定が必須だからです。歴史を紐解くと、過去ある時期にAPIキー無しでも利用できる期間がありました。2016年6月22日からAPIキーがないと使えなくなりました。したがって、これより前にAPIキー無しで作成したMapは、表示できなくなるのではないかと懸念されています。
ご存知でしたか?Google Map APIの使用にAPI Keyが必須になりました | メディカルデザイン株式会社のブログ
Google Maps APIからGoogle Maps Platformへ切り替える準備
利用者向けにGoogleから、以下のガイドが出ています。
User Guide | Google Maps Platform | Google Maps Platform | Google Cloud
まとめると、
・APIキーは必須。使っていない人は地図が表示されなくなる。
・口座情報の登録が必須。使っていない人は地図が表示されなくなる。
ということです。上記がいつから?ということですが6/11かもしれませんし7/16なのかもしれません。表示されているうちに早く移行したほうがいいと思います。
捕足
今回は仕様変更というより、課金方法のシンプル化のほうが重点になっていると思われます。利用されている方は、現在の利用方法を確認したうえで修正が必要な場合は速やかに実施してください。
※始まったようです。
日本時間の6月12日ごろより、「Google Maps API」を使用しているウェブサイトにおいて、一部、地図の表示エラーが発生しているところが出てきている。地図にグレーのフィルターがかかって表示されるようになり、「このページではGoogle マップが正しく読み込まれませんでした。」といった警告が表示される状態だ。
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