orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

コンプラが自由をじりじりと奪い、そして私は自由に書き出す

 

毎回、ブログを書こうと思うときは、とても面白い話を書こうといつも思うんですよね。だからニュースサイトなどを見て、面白い話を仕入れようとしています。

でも、最近のネタの面白くないことと言ったら。昔は面白かったのか。うーん、面白かったんだと思います。昔の方が、なんでしょうね、みんなネットで大胆なことをやってたんです。ところが、炎上するという現象がたくさんの人に知られたことでどうなったかというと、隠れてやるようになりました。今でもやってないことはないと思うんです。人間生きてりゃ、活動しますし行動しますから。どうせやるなら楽しいことをやる。ただ、ネットのパブリックな部分には活動が出ないようになりました。なぜならリスクだけ高いからですね。リスクを踏むと、パブリックの雑音をかき消すだけでかなりの手間になり、やりたいことをやっている暇がどんどん無くなります。

面白いことはやってます、でもネットのどこにもない、ということは、ネットを見ている方からするとアンテナを張っても情報が来ない。来ないから知りようがない。これも、コンプラが厳しい、の延長上ですね。きっといろんな仕組みが作られ、コンプラ違反は公開寸前で止められるようになったのだと思います。

昔のインターネットは、なんて語りだすとインターネット老人会の会合みたいになるので、もう言いません。何でもありのあの時代で、多分にリテラシーの高い人達が集まったので、強いコントロールが無くても何とかなったのです。自分で考えている人たちの集まりだったし、マズそうなことがあればちゃんと議論が成立していました。

ところが2000年ぐらいにインターネットが爆発的に復旧し出したときに、その秩序はあっと言う間に崩壊し、現実社会に悪影響を及ぼすようになってしまいました。インターネットで脱法的なことを特定の人々が平気でやるようになってしまいました。そこでクイックに法律と警察が治安維持に関わり、無法地帯であることが急ピッチで終わりました。

この状況はその後も日々改善され、そしてネットにおける行動も、コンプライアンス前提であることが必要となっていて、それは未成年であっても同様となっています。

そしてここ数年の間でもまた進んだということですね。テレビも同じ道を辿りましたが、締め付けが多い中では、エンターテイメント要素はどんどん制約を受け、つまらないものになっていくのが宿命です。インターネットはここから楽しいものになっていくわけがない、というのが私の見解です。

とは言え、テレビよりはまだインターネットの方が緩いというので、インターネットで流す映像、YouTubeやらAbemaTVやらが、テレビよりは刺激的な番組をやっていますが、これもまた同じですよ。というか、今のYouTuber引退騒動は、YouTube界にもコンプラの波が押し寄せ、表現の幅が急に狭められた結果だと思いますけどね。いろんな動画サイトも最後はそうなります。

このブログに、そんなコンプラの波が押し寄せるとは思いませんし、万が一そんなことになったらどうするかな。流石に自分でサーバー立てて、好きに書くしかないのかななんて思いますが、まあ、このブログの書きっぷりがそうなることはないでしょうから、好きに書いておきます。だいたいわかります。コンプラが示す表現の枠なんて、たかがしれていますし、その範疇の中でもある程度面白い文を書くことなんて、いくらでもできると思います。

今のTwitterだって、どうあるべきかで揺れてるし、こんな状況でインターネットがこれから面白い方向に行くなんて1ミリの期待もなく、それこそ私がネットの面白い記事から刺激を受けて書くというルーティーンも、終わりが近づいた、いや終わったんだと思います。

だから、この記事は自由に書いてます。

不思議ですよね、インターネットでの自由がどんどん奪われてつまらなくなったから、記事は自由に書く、って。ここからが本当の創作なのかもしれないな、って、もう3140記事書いて、やっと気づくというのが、のんきというかなんというか。