orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

開発エンジニアがうらやましくなる瞬間があるインフラエンジニアの気持ち

 

私はインフラエンジニアの身分で、システム開発をしている開発エンジニアのグループを眺めることがあるが「うらやましいな」と思うことがある。

グループ内で、プログラム仕様について、けんけんがくがく議論をしているときだ。

ある部分をどう実装するかで上司と部下が直接、もしくは社員と顧客担当者が電話で、どんな切り口でもいいがディスカッションをしているのをよく見る。

インフラの世界は、結構答えや基礎は決まっていて、間違わないこと、漏れないことが重要であり、あまり誰かと揉めることはない。耽々と自分の仕事をしていくことが多いので職場も静かな雰囲気である。

ところが、システム開発の世界は違っていて、仕様に正解はない。要件定義書は設計書がありデザインは決まっているはずだが、解釈の問題が必ず出てくる。プログラマーはこういう風に動くのが設計書を充足すると思い実装するが、顧客に見せたら気に入らないと言う。それは困りますねとシステムエンジニアが顧客の不満を吸い上げ、プログラマーにフィードバックしたら、そうやったら、別の仕様が使いにくくなりますよ、と言う。いやいや、顧客の言うことだからと。でも、要件定義書にも設計書にも、そうするとは書いてないし、前の打ち合わせでも顧客は納得したじゃないですか・・。みたいな会話を延々と聴かされることがある。隣の部署で。

そういうの、ちょっといいなあ、なんて思うときがある。それが嫌いな人、面倒な人はいるんだろうと思うけど。どちらもシステムを良くしたいという思いがあって、でも考え方が違い、どちらが正しいかをみんなで議論し作り上げていくという「感じの」世界。私はやったことがないのでわからないけど。

システムは業務そのものになるので顧客もこだわりが強いし、日本企業は特に業務は変えずシステム側をカスタマイズして対応することが多いので、システム構築では顧客も好戦的である。

しかし、ことインフラの話になると、目が点になって「はい、そうですか、わかりました。」という顧客がほとんど。もしくは「私はインフラについては詳しくないので、わかるように説明してください」と、大幅に簡略化して説明しなければいけないケースもある。どちらにしても、けんけんがくがく、とはいかない。動くようにそして止まらないように、そしてリーズナブルに仕上げてください。これが全てのことが多い。

でもね、インフラエンジニアにもこだわりがあり、そして顧客の業務のことも考えて親身になって設計した部分もあり、お話ししたい、伝えたい。すごいだろうと自負したい。

それが・・なかなかできない。インフラエンジニアは完全にコンピューターの世界の話のことばかりで、顧客は業務と直接関係ないので、興味も持ちにくいのである。

たいていは、システム開発プロセスの中で顧客と仲良くなった開発エンジニアが、インフラの話の時に間に入ってくれて、インフラエンジニアが口をパクパクしている間に丸く収めたりする。でも本当は、顧客と、インフラのことについていろいろ議論できたほうが本当はいいんだけど・・ね。どうしても裏方間が否めない。

この、インフラエンジニアという職域の、業界における微妙な立ち位置を言語化したくて書いてみた。だからこそ、インフラエンジニア間では情報交換を密に、高め合っていかないとなかなか独善的な設計をしてしまいそうだとも思う。

IT業界は開発エンジニアの方が圧倒的に人数が多いのに、なんでインフラやってるんだろ?なんて思うこともあるけど、「気が付いたらそうなってました」としか言えず。ま、適性を偉い人が考えてくれたんだろうな、とは思う。楽しくやっているので。