orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

希望退職・早期退職を前向きに言うとこうなる

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名前を付けて前向きに言ってみた的な

早期退職・希望退職ブームです。

①ビジネスが逆風で、とにかく黒字体質にしないと会社が持たない
②まだ内部留保があるうちに、体質改善を行い、今後の成長を揺るぎないものにする

この2つのパターンがありそうですが、後者のときに、制度にかっこいい名前を付けたくなるような衝動に駆られるように思います。

いくつか、面白い制度名を見つけたのでご紹介します。

  

 

名づけ例

ライフシフト・プログラム

www.nikkei.com

ホンダは2021年度から中高年やシニアの正社員向けに早期退職時に割増退職金を払う制度を導入する。55歳以上が対象で、希望すれば再就職支援も実施する。ホンダは17年に定年を60歳から65歳に延長したが、車の電動化などが急速に進み若手やソフトウエア技術に強い中途社員へのニーズが強まっている。新制度で年齢構成や人員配置の適正化を進める。

21年4月から「ライフシフト・プログラム」と名付けた制度を新たに導入する

 

希望退職プログラム「ニューライフ」

business.nikkei.com

「おじさんたちが覚悟し、道を開くという覚悟をしないと、日本は変わらない」と指摘していました。10月30日の2021年3月期第2四半期決算の発表時に、1200人の希望退職プログラム「ニューライフ」を実施すると発表しました。条件は40歳以上で勤続10年以上の正社員が対象とのこと。背景を改めて教えてください。

 

フューチャー・キャリア・プログラム

maonline.jp

武田薬品工業は17日、国内部門で「フューチャー・キャリア・プログラム」と名づけた早期退職制度を実施すると発表した。勤続3年以上(定年後再雇用者を含む)で30歳以上の社員を対象とするが、募集人数は非公表。募集期間は9月28日~10月16日で、退職日は11月30日とする。医薬品開発をめぐる国際的な競争が激しさを増す中、組織力の向上に向け、終身雇用を柱とする日本型の雇用システムからの脱却を進めており、こうした取り組みの一環。所定の退職金に特別加算退職金を上乗せして支給し、再就職支援サービスを提供する。

 

早期退職優遇制度・セカンドキャリア支援金

www.itmedia.co.jp

サッポロホールディングス(HD)は2月13日、子会社のサッポロビール社員を対象とする「早期退職優遇制度」を実施すると発表した。勤続10年以上、かつ満45歳以上の社員が対象で、通常の退職金とは別に「セカンドキャリア支援金」を支給。会社を通じた再就職支援サービスも提供する。募集人数は設定していない。

 

キャリアチェンジ・サポート・プログラム

chemical-news.com

 三菱ケミカルは4日、管理職社員および管理職再雇用社員を対象としたキャリア支援施策であるキャリアチェンジ・サポート・プログラムを行うことを決定したと発表した。

 

感想

共通して言えることは、「追い出したい」というネガティブな意志を和らげ、できるだけ前向きに装飾したいということです。早期退職・希望退職に応じた人もWINだし、会社もWIN。だから一緒にがんばろう!という雰囲気づくりです。

でも実際やっていることって、私は追い出しだと思うんですよね。お金払ってでも外に出したい。固定費にしたくない。外から人を入れた方が良い、そんな判断。

支援やらサポートやら優遇やらフューチャーやら、なかなか並べてみると、キラキラというかゴテゴテというか、そんな感想です。

一方で、本当に大変な会社、例えば大赤字を出してしまった、等の場合は、あまりネーミングも無くシンプルに希望退職・早期退職を実施しているように思います。

大人は何か後ろめたい仕組みを作るときに、こういった装飾をするのが好きなので、本質を見失わないようにしたいものです。