https://www.redhat.com/ja/enterprise-linux-8
はじめに
Red Hat Enterprise Linux 8が2019年5月7日にリリースされました。
RHEL 8は、Red Hatがこれまでたどってきた歴史にふさわしいLinuxだと言えるだろう。RHEL 8は単なるLinuxディストリビューションではなく、2019年の企業のITが必要とするあらゆるものの基礎となるOSだ。AI、モノのインターネット(IoT)、コンテナ、DevOpsなど、あらゆるものがLinuxで動いており、そのLinuxはRed HatのLinuxであることが多い。
Red Hat Enterprize Linuxは、Windows Serverと並んでサーバーサイドにおけるメジャーOSです。ついにバージョン8が出たわけですが、まだできたてホヤホヤのバージョンを採用する案件はないと思います。
ただ、将来を考えると、だんだんと採用されていきバージョン7が過去のものとなっていきます。またバージョン6も一部使われ続けていると思いますが、2020/11/30がサポート終了日となっていますので、バージョン8の採用も徐々に進むと思われます。
とりあえずは概要ぐらいは頭に入れておきましょう。かなりモダンなOSとなり、興味は沸くと思います(沸きました)。さわりだけでも知っていれば、顧客や上司、同僚との会話でも「知ってるよ」と言えますね。
今回はインターネット上にある資料をかき集めてみました。上から順番にフォローしていけば分かりやすいと思います。
資料集
とりあえず概要をつかめ!
とにかく一番初めに目を通すべき資料です。
サーバー管理がWebベースになる
CockpitというWeb管理の機能が標準になります。
インフラエンジニアは必見でしょう。
これだけじゃよくわからないので利用イメージ。
これが標準で利用できるとすると、サーバー管理のイメージが変わりそう。ただ9090が攻撃対象にもなりそうな気がします。WEBのGUIで構築が済む世界がやってくるのかどうか・・。運用設計は根本から考え直す必要があるかもしれませんね。
Red Hat Insightsが標準に
これはCentOSには入ってこない機能。Red Hatにデータ送信して、解析結果を入手できるそうです。いろいろ指摘されそうで仕事が増えそうな気はしますが、運用設計には入れやすい。
パッケージの考え方を学ぼう
今まで適当にyum~ってやってたものが少し整理されました。
hackers-high.com
この記事では、そんな山ほどあるRHEL 8 の新機能や変更点の中から、気になるものをまとめてみました。
読めばわかる。読まなきゃ一生わからない、みたいな概念です。便利になったのは確かだと思います。
あと、firewalld/iptablesの話もありますが、そろそろiptablesを忘れましょうかね・・。firewalldをRHEL7で使っている人は影響なしです。
ユーザーセッションを記録できるようになった!
これ、いいかも。
RHEL8 を利用し、簡単にユーザのセッション記録を取ることができました。
超便利だ。SKYSEAみたいですね。純正でフォレンジックできるとはありがたいい。この例もCockpit使っています。
ついにntpdがなくなるので、chronyの使い方を勉強
これは7の例ですが、8ではこれ一択になります。
RHEL8にはdockerではなく、Red Hat独自のコンテナエンジンが付属
まだ事例が少ないんですが。
Podmanはもともとコンテナエンジンの標準仕様であるOCI対応として開発されていた「cri-o」をベースに開発が始まったとされています。 現在はDockerとほぼ同じDockerコマンドをサポートし、ベータ版のRed Hat Enterprise Linux 8にも同梱されています。
と言うことでポッドマン。事例を待ちたいと思います。
CentOS8はいつ出るの??
ということで、運用周りのGUI化やコンテナ対応、パッケージシステムの刷新など盛りだくさんですが、CentOS8はいつ出るのでしょうか。
(日本語訳)
こんにちは。
誰もがおそらく知っているかもしませんが、RHEL 8.0は今週初めにリリースされました。
複数のブログ記事をこのブログに公開し、複数のコンテンツを用意するかわりに、今回は現在の状況を追跡するために使用できる専用のWikiページを用意することにしました。
https://wiki.centos.org/About/Building_8
こうすればあなたは私たちがそれらのタスクに忙しい間にそのページを見て、そして時々リフレッシュすることができます。
Wikiページに関するニュースを広めて、メーリングリスト、IRC、フォーラムなどの人々にそのページを紹介して、CentOS 8.0.1905ビルドステータスに関するすべての最新ニュースを入手しましょう。
ということで上記のWikiを見る限りまだまだ開発中の様子です。ロゴ変えれば出せるわけじゃないんだよー!ということですね。
おそらく順調に行って秋ぐらいに出るのかなあという感触です。
まとめ
Linuxもバージョンを重ねるごとにどんどん使いやすくなりますが、今回は「スマート」だなあという印象を受けています。インフラエンジニアはRed Hat Enterprise Linuxは主戦場であり今後もフォローしていきたいと思います。
※時間があるときに手元のHyper-Vに入れてみるかも。