orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

自分の仕事を家族に説明できない システムエンジニアって何ものか

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SEとは何だ??

私が愛読している日経 xTechの一つの記事に注目します。

 

tech.nikkeibp.co.jp

だが厚労省によるとSEには明確な定義がある。既にSEの仕事は裁量労働制が認められているが、その対象である「情報処理システムの分析又は設計の業務」は次のように定義される。
 (1)ニーズの把握、ユーザーの業務分析等に基づいた最適な業務処理方法の決定及びその方法に適合する機種の選定、(2)入出力設計、処理手順の設計等アプリケーション・システムの設計、機械構成の細部の決定、ソフトウェアの決定など、(3)システム稼働後のシステムの評価、問題点の発見、その解決のための改善等の業務をいう。さらにただし書きが付く。「プログラムの設計又は作成を行うプログラマーは含まれない」。

 

自分でも説明できない

厚労省がどのような定義をしようが、実態がどうであろうが、システムエンジニアという仕事は世の中に溢れています。求人サイトのindeedで検索したら、65,487件もありました。ちなみに、園芸士で調べたら659件。保育士は84,096件。介護士で調べたら184,677件。事務員で調べたら71,943件。あら、なんと事務員とシステムエンジニアの求人件数があまり変わらないのが面白い。

とにかく、システムエンジニアという仕事が存在しないはずはないのです。

一方で、これはもう20年前から。「貴方の仕事は何をなさっているのですか?」という質問に対して、いつも答えに詰まるのです。もちろん同業者に話すのは簡単ですが、普通はシステムエンジニアの仕事の中身など誰もご存じありません。しかもプログラミングすらやっていないので説明するのが難しい。

 

家族に、私の仕事について質問されたときの実話。

家族:「どんな仕事をしているの?」

私:「データセンターという設備があって・・。そこにサーバーというコンピューターがあって。インターネットにつながっていてそれを面倒見ているんだよ・・。」

家族:「データ?センター??。サーバー??。ああ、なんかウェブサイトとか作ってるのかな??。じゃあデザインとかやってるんだね。」

私:「いやあ、このページは別の会社が作っているんだ。これを動かすにもコンピューター(サーバーは通じないのであきらめた)とか設備(データセンターも通じない)の管理が必要で・・」

家族:「え?このウェブを作っているわけじゃないの?。じゃあ何をするの?」

私:「ええっと・・。まあ・・。(OSもハードウェア保守もファイアウォールもロードバランサーもクラウドも何も言えないなまいったな)」

家族:「あ!、じゃあプログラムとかを作っているの!?」

私:「いや、プログラムは書かないんだよね。設定とかしたりしてるんだけど・・。」

家族:「・・・・・・・ふ~ん、難しいことやっているんだね。」

私:「そうだね・・。」

 

となるわけです。一方で、インターネット経由でのシステムは増える一方で、システム障害に対する厳しい目線は年々高まるばかり。昔はおもちゃだったのに、今は社会インフラに近い存在となっていますよね。ユーザーはアプリケーション不具合だろうがインフラの問題だろうが、DDoS攻撃だろうが何だろうが、使えないと運営に対して不満をSNS経由でぶつける世の中です。

システムの周りにはいろんな役割の人がいて、結果としてシステムが動いているわけですが、総称してシステムエンジニアと言っているので何だか社会に説明しずらくなっている状況は長年変わっていません。

医者、とか消防士、とか。弁護士、教師などなど。一言言えば誰にでも伝わる仕事っていいなあと思います。結局、給料をもらっていても、実際私が何の仕事をしているか家族にすら伝えられていないのが現実です。

何かよくわからない理由で会社に行ったり、休日メールを見て顔が青くなって急にパソコンを開いて、黒い画面に文字をカチャカチャ入力しだして、ご飯いらないとか言い出したり。どうしてお金をもらえているのか、周りの人によくわかってもらえないというのがシステムエンジニアの現実かと思います。

LinuxのSSHターミナルを叩いていると、「どうやらコンピューターと話ができるらしい」と家族から言われ、何だか正しい気もして否定もせず。こう、仕事をしているということを他人に分かってほしいという気持ちはありつつも、説明ができないというのは結構もどかしいものです。

そもそも本当に会社があるのか、って家族に疑われたこともあります・・・。家を出た後、実は怪しいところに行ってるんじゃないか・・・って(悲壮感)。

 

自分は何ものか

ですから、厚労省が何とかがんばって定義してくれたシステムエンジニアが、現実と沿っていなくても、しようがないかな・・という気持ちです。しかも最近はデジタルが異業種にどんどん進出しているし、例えば昨日ご紹介したような「輸入ワイン中身自動検査機」なんて関わろうものなら、急にワインのことを調べたり勉強しだしたりして。

 

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家族に「え・・ワインとか扱う仕事に転職でもするの・・?」なんて言われそうです。

システムエンジニアって何ものなんですかね。