orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

クラウド時代の若手エンジニアを憂う

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私が大学4年生で就職活動をしていた1996年は

ちょうど就職氷河期と言われているころでした。私の世代は団塊ジュニアの少し下ぐらいで、ライバルが多いのに景気は最悪という状態。いい大学出ていい会社入って〜って神話が絶好調だったのに、出口で崩壊。当時はどんなにいい大学出ていても、いい会社入れる人はわずかと言う状態。ちょうどこの時代に「派遣社員」なるものができて、なんか新しい物好きで正社員にならずに派遣契約を選んだ人いたけど今頃どうしているかな。

で、私は、文系だったのですがパソコンが好きだったこともあり、IT業界に就職しました。大学院に行くつもりだったのですが、準備不足(お金も勉強も)で急遽就職に切り替えました。大学4年の卒業間際の12月にたまたま買った就職情報誌の、一番大きいIT企業に応募してみたら合格できてしまったという感じです。

そこから20年。(まあ一度転職したけど)

スキルパスのどこいらでインフラ系エンジニアになってしまい、今はクラウド界隈で生息しています。インターネット、サーバー、仮想化、Linux、ネットワーク、うんぬんかんぬんです。

業界入った頃は、パソコンにWindows3.1が入っていて、Visual C++という開発ソフトで、PHSのエミュレーターを作らされた(笑)。いわゆるインターネット以前のソフトウェア開発ですね。

そこから、サーバー-クライアントというアーキテクチャが全盛となり、パソコンからPCサーバーという、パソコンを業務用に強化した機械の時代がやってきました。

で、それを会社のサーバールームという専用の部屋で運用していたのが、今度はデータセンターという建物でサーバーを運用し、回線で結ぶのが主流となってきました。

同時にインターネットや光回線の技術が進み、回線も太くなりました。また、インターネットにつなぐ個人も劇的に増えました。そこでWEBーAP-DBという3層システムが大いに流行りました。ここでJAVAが大活躍しました。

つまり、データセンターに、インターネットを引いて、PCサーバーをおき、WEBとAPとDBを構築し、インターネットを向け個人に提供するというビジネスが生まれたわけですね。

ここいらが2006年くらいの状況です。

AWSもこの辺りで生まれたこともあり、仮想化技術がこのあたりで立ち上がってきます。ここから4〜5年かけて、クラウドの形が見えてきます。

2012年あたりで、東日本大震災の影響で多数のサーバールームが被災し、一気にクラウド化が進んだと言われています。

そして、今や、クラウドファーストの時代。

と言う状況下に、新人が入ってくるわけです。

WEBブラウザで、

ぽちぽち

ってやるだけで、サーバーが立ち上がってしまうクラウドです。

彼らは、サーバーなんて見たこともない。触ったこともない。

EBSとかS3とかAthenaとか、かっこよく言ってるけどさ、見たことないでしょ、サーバー。持ち上げてサーバーラックにマウントして、ケーブリングするの大変なんだぜ?

ああ、老害か、自分。

ただ、いろんなものをすっ飛ばしてるのは確かで、彼らどうなっちゃうんだろうなあ・・。

ということで

今度、PCサーバー1台買って、お客様に納品することにしました。

もちろん、キッティングからケーブリングまで若い衆にやらせます。

めっちゃ勉強になるやろうなあ。楽しみ。

一度ぐらいやってみないとね。

 

 

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