orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

周りにできる人はいる?

 

そうだな、私の会社員生活を振り返ると、自分よりできる人、は30代あたりでいなくなってしまったな。30代半ばからは、自分ができて当たり前。40代からはできる自分が周りを動かして行く時代だった。

でも20代~30代前半を考えると、誰かを見本にしないと成長効率が悪すぎる。見本となるのは特定の誰か(上司とか)ならいいけど、私は環境にあるもの全てを手本にしたかな。何しろ、不特定多数の誰かの良い仕事を物まねすることをたくさんやった。残念ながらできる人から直接教えてもらえなくても、デジタルなら職場にたくさんのデータが残るので、できる人のデータをのぞきまくっていた。設計書やらグループウェアやらファイルサーバーやら。

だから、若い時はどんどんオフィスに行った方がいいし、オフィスにできる人がいるともっといい。どんどんできる人やデータに物理的に近づいてどんどん仕事ぶりを盗めばいい。画面の中だけじゃわからないこともたくさんある。

できる人やその成果に物理的に近づけってのは、古くからあるやり方だけど、古いのではない。今でも立派に通用する。生成AIでも学習して賢くなるように、人間もデータを見て学ぶのが成長の基本。

業界に飛び込んだらできるだけ、その現場でしか見られないことをどんどん見て、学習して、できるだけ早く、周りの人たちに勝てるようになること。一番できる、と思われるようになれば、そこからはリーダーだのマネージャーだのという世界に入って行く。

仮に、30代後半から40代になって自分よりできる人が現れたら。これは、もう、大チャンスだと思って完全マークし、吸収しつくせばいいと思う。ある程度ベースラインができた後に、学べる対象が出てきたら、学習意欲が強まる。自分はまだまだだな、と思えることって良きことで、努力さえすればたいていは吸収できることばかりだ。だって目の前に手本がいるんだからね。

昨今の、リモートがいいとかオフィスがいいとかって議論は、環境に合わせて選択すればいいのだ。オフィスに行ったって学ぶものがないんだったら、大してオフィスは重要じゃない。成長していればリモートでも仕事は十分できるからね。私がオフィスに出るのは、私がオフィスに行ったら得になる人が出社しているときだ。私の年齢になると、自分が得することばかりではなく、チームメンバーが私の行動によって得することも考えねばならない。誰かに私を手本にしてもらって成長してくれるなら、それは私もいい仕事なのである。

ということで、特に自分自身が未熟なうちは、周りが学習できる環境にあることを大事にしてね、って話だ。