orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

面接における「Windowsできますか?」の意味

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「Windowsできますか?」

以前に書きました面接における「Linuxできますか?」の意味の記事へのPVが多いので、Windows編も書いておこうかなと思います。

Windowsができるとかできないとかって、Linux以上に語弊のある表現だと思います。ほとんどのパソコンはWindowsが動いていて、そこでExcelやWord、Power Pointなどのオフィス製品を使って仕事をすれば、Windowsは使っていると言えます。

しかし、「Windowsできますか?」というような面接は、たいていインフラ系になると思うのですが上記のような話では決してありません。

今回も、現場経験をふまえて、説明していきたいと思います。

 

 

期待していること

Active Directoryの知識

Windowsにおけるサーバー側の知識として最も使われるのがActive Directoryです。どの企業でも使っていない場所はほぼないでしょう。たくさんの業務PCの統制を取りたければ確実に必要になるのがActive Directoryです。

もともとドメインという考え方が登場したのはWindows 2000 Serverですからもう20年も使われている技術です。ちなみに私はその前のWindows NT Server 4.0から触ってきましたがそのときはNTドメインと呼ばれていました。個人ではドメインやファイルサーバーを見たことが当時無かったので大変未来的な機能でワクワクしたものでした。それを改良して作られたActive Directoryが20年後もまだ現役なので、当時の設計が優秀だったと言えると思います。

さて、それぐらい息の長い技術なので、現場ではかなり浸透しているし、技術本もたくさんあるので基本は知っておいてね、ということです。サーバーサイドでも、社内情報システム部門でも、Windowsで何らかのアプリケーションを使う時はActive Directory前提のことも多く、Windowsを語るうえで欠かせないです。

 

Azureの知識

最近はMicrosoftはクラウドに相当力を入れていて、Windowsもどんどんクラウドと接続することを前提の機能を入れ込んでいます。ここで言うクラウドは、Azureのことを言います。

Windows ServerをAzureと連携させ便利にするということは既定路線であり、例えばAzure Active Directoryという機能はその代表的なものです。

社内のオンプレミスActive DirectoryをAzure Active Directoryと連携させ、その認証情報を使ってOffice 365や社内のWebアプリケーションの権限管理ができる、という類の技術です。

Azure自体は、パブリッククラウドの特性上どんどん機能追加されたり改良されていきますので、その進化と歩調を合わせ、Windows Serverとの組み合わせでどうシステムを使いやすくするか、と言う観点ができると、「Windowsができる」がより現代的にな意味になると思います。

 

Office 365の知識

Windowsとともによく使われるのがOffice 365です。

OSだけでは何も仕事はできません。Office製品についてはMicrosoftはサブスクリプション化を強力に進めていて、その代表的なプロダクトがOffice 365です。

Office 365と言えばAzure上で動いているし、権限まわりはActive Directoryと切り離せないので、結果的にOffice 365も身に着けるに限ります。

 

PowerShellの知識

クラウドまわりを身に着けつつ、結局は現場の細かい処理はLinuxと同様にコマンドによる処理が必要になります。ここで登場するのがPowerShellです。

PowerShellの登場は2003年で、出て来たときは「?」でした。というのはこれまでのDOSコマンドによるバッチの構文とは一線を画していたからです。

当時は、DOSコマンド派とPowerShell派に分かれていましたが、最近だとほぼPowerShellで組むことがほとんどですし、そうあるべきだと思います。

 

Windows 2008 / 2012 / 2016 / 2019・・・

何を言いたいかと言うと、Windows Serverのバージョンアップにより、ユーザーインターフェースがどんどん変化している、ということです。

これは、Windows 95から10への変化と同じです。コントロールパネル中心の管理画面が設定へと移っていることが、サーバーサイドでも起きています。

設定画面は一か所ですが、そこに辿りつくまでがOSによって違います。かつ、現場にはいろいろなバージョンのWindows Serverが置いてあり、適応する必要があります。

なお機能をおぼえるのであればWindows Server 2019だけで十分です。過去の機能はほぼ含まれています。ただ過去バージョンの場合は手順や表現が異なりますので、都度調べれば答えが出てくるでしょう。

 

TCP/IPを理解していること / ストレージを理解していること

これはLinuxの場合と共通項目です。

OS単体では何もできませんから、ネットワークや外部ストレージとの連携は必須です。

詳しくは、面接における「Linuxできますか?」の意味を参照してください。

 

Linuxを知っているとなお良い

Linuxのシステムも世の中には結構あるので、「Windowsしかできません」よりはなお良いです。ただできなくても、居場所はあると思われます。ただ活躍の場が限られる、ということです。

知っておいてそんなことは一つもなく、結局はWindowsもLinuxも同じことがやりたくて、ただ得意や不得意があることがわかります。

できるだけOSの種類には依存しないで仕事ができたほうが、仕事の幅は広がると思います。最近はMac OSやChrome OSもありますし・・。iOSやAndroidなどモバイル系OSもあり、OSを広い視野で考えると仕事の幅は広がると思います。

 

まとめ

Linuxの時とは少し違った内容になりましたが、これもWindowsがパソコンOSから出発したこととは切り離せません。

もはやWindowsでもLinuxでも、できることは大差なく、実装する際の手順や対応アプリケーションの種類、運用のしやすさの差となっています。

サーバーサイドをよくさわる私の感想では、Linuxのほうが小型でストレージを圧迫しないし、GUIを前提としないしBashも使いやすいし、というのでLinuxをよく選ぶのですが、WindowsもどんどんWSL2のようなLinuxカーネルを動かす機能であったり、Windows Core OSといったGUIのない小型Windowsなど、追い付け追い越せ、の状況です。

ここ最近はコンテナ技術も登場し、OSの主権争いとは別に仮想化の世界も流動的です。Windowsできます?という質問は、なかなかこの世界の大きな流れに対して断片的すぎるので、気を付けておいた方が良い質問だと思います。