一度終わらせたものを、再度開始するというのはエネルギーがいることなのですが、仕方がありません。
もうね、テレワークは終わりです。
というのは自分の話。昨日を持ちまして、緊急避難的な日を除いてはテレワークを終わりにします。
ここから9月、10月で、世の中の人々はオフィス回帰、学校回帰へかじを切ったと思います。日に日に電車の様子はコロナ前に戻り、今週はだいたい90%くらいは元に戻ったのではないかという感触があります。
昨日、鎌倉に遊びに行ったのですが、小町通りをはじめ人がたくさんいました。ほとんどの人はマスクをしていましたが、マスクをしていた以外はもうコロナ前と同じじゃないか。行列ができる店もありましたし、かなり世間は戻った印象です。
それぞれのお店は、席を離したり客数を制限したりと一生懸命でした。
とにかくマスクをして換気をして、後は経済活動を元に戻していこう。
街に活気が戻ってきた矢先に、第3波がやってきました。
日本医師会(日医)の中川俊男会長は11日の記者会見で、全国の新型コロナウイルス感染拡大に関し「第3波と考えてもよいのではないか」との現状認識を示した。医療提供体制の逼迫につながる可能性があるとして、国民に感染防止策の徹底を呼び掛けた。
私は世の中が動く前に先に動きたい方なので決断しました。
テレワークをまた始めようと。今月のはじめに予感はありました。
このままずっと抑え込んだまま時間の過ぎゆくのを待つのか、それともどこかのタイミングで変調が起こるのか。それは誰もわかりませんが、可能性の問題として、再度の緊急事態宣言突入はゼロではないこと。そしてその準備こそが重要だと思います。
今、抑え込めている間に、テクノロジーやワークフローの整備を行い、いざ突入したときに仕事の生産性を下げない、むしろ上げていきたい。そう考えています。
心の準備はできていたので躊躇はありません。
冒頭のように、テレワーク自体は仕事の効率を上げる対策ではありません。
前提としてオフィスで集まって仕事した方が、仕事の効率は絶対にいいです。心と体の健康のためにも仕事に特化されたオフィスがもたらしてくれる価値について実感はしています。
でも、今、新型コロナにかかるわけにはいかないのです。仕事はこれから忙しくなることがわかっていて、非効率に目をつぶってでも、目先の健康を重視しなければいけない。
この第3波がこれまでで一番感染力が大きい可能性は否定できない事実です。検査能力がかなり上がったため感染者を見つけ出せる数が増えているのも事実ですが、「感染した」と判断されることの影響は計り知れません。
実際、自分や部下が感染したとして、「無症状なのでテレワークで仕事してね」と言えますか?
無症状なので仕事します!、と言ってくれる人がいるのはうれしいかもしれませんが、管理側としては苦渋の判断になると思います。
この風景が容易に浮かぶ状況が訪れてしまったのは、日本全体で第3波に対して経済活動を抑制できる余裕が見当たらないからです。毎日のように希望退職や早期退職、店舗閉鎖の話がニュースになっています。正社員ですらそうなので、非正規ともなればもっと大きな影響が社会に広がっているのは間違いありません。
もし経済を止められない、となると、第3波の流行が来ているにもかかわらず、満員電車は放置、繁華街は忘年会シーズンに突入、と言った悪循環がはじまることとなります。
それに、巻き込まれるわけにはいかない。
というわけで、明日からテレワークです。
世の中がもう少しトーンダウンし、感染者数が落ち着いてきたり、電車が空きだしたらまたオフィスに戻るつもりです。
私の杞憂に終わることを切に願います。