裏流行してるのか?
すごく嫌な予感がするんですけど・・。
大手SIerの仕事でよくある、多重請負が発生している仕事にて、最終的な作業員を裏で請け負って作業しちゃうというパターンですね。
この記事、ずうっとPVが落ちないんですけど、業界内で静かに流行しています?。
違法ですよねこれ。
確かにね、会社で1000万くらいの仕事を受ける。仕事を切り分けて200万でクラウドソーシングの企業に登録する。これを個人で受注し、手数料を数%支払い、収入にする。
クラウドソーシングの受注者と発注者を同じくすれば、会社からお金が抜けますよね。
わかってる、200万の仕事だけど一人月かからんよねという相場ですもんね、今。自分の給料見合いで納得いかないなあというのは、わかる。仕事一杯ありますしね今。
違法ですよねこれ。
以前は「循環取引」が話題になった
IT業界の不正取引と言えば、昔は「循環取引」がメジャー?でした。
前回(「決算書をお化粧する、連結外しの仕掛け」)に引き続き粉飾決算について扱います。前回は連結決算書を粉飾するための手法として連結外しについて取り上げました。今回は、1社ベースの決算書を粉飾するのに、頻繁に使われている循環取引について解説します。
IT業界は、ハードウェアやらソフトウェアやら、SESやらでお金が飛び交うので足し算引き算して粉飾するというヤツです。具体的な案件まで出すと生々しいのでやめておきますが、結構昔は良く聞きました。
ただ以前は、法人対法人で、かつ得意先を相手とした場合が多かったので、最近の税務処理が相当にシステムを駆使して洗い出しますから、最近はあんまり聞かなくなりましたね。
Excelでいう循環参照みたいなもので、アラートが、ぴっとでるんでしょう。
クラウドソーシングで抽象化すると、受注/発注関係が見えなくなる?
クラウドソーシングで有名なクラウドワークスの利用規約でも眺めてみます。
以下に定める内容の行為を禁止します。これに違反した場合、利用規約に反する行為として、投稿の削除等の対応をとる場合があります。
うーん、利益相反のケースはフォローされていないような。
そもそもクラウドソーシング運営会社側で、受注企業と個人が関係しているかどうかってチェックできるのかしら・・。
取引量を増やしたいクラウドソーシング運営会社としては、チェックをする動機があまりないような気がしますね(わかりませんが)。
また、発注者と受注者の氏名が全く同じならさすがにわかりそうなものですが、発注者が部長名、受注者は家族の名前とかにされるともうわけわからんような。
逆に、初めはクラウドソーシング経由で、知り合った後は直接取引するっていうことについてはクラウドソーシング運営会社は非常に神経質なんですね。
クラウドサービス事業者の利用規約には、いわゆる「直接取引」を禁止している条項を置いているところが多いです。
クラウドソーシングサービス事業者は、自社のサービスの利用料で成り立っています。当該サービスを利用せずに、直接取引をしてしまうと、事業者は収益を得ることができなくなります。そのため利用規約で直接取引を禁止しているのです。
こういうのは動機がありますよね。
まずい
副業が、クラウドソーシングを介した利益相反を生み出しているとしたら、業界としても健全じゃない。でも、物理的に成立しそうなので、話題にしてみました。
結局のところ、IT業界における法人間の料金と、手を動かす人(開発者)の手取りの大きな格差が生み出している、負の現象なのかもしれませんなあ・・(深刻)。
皆様、危ない橋渡っちゃだめですよ。