Red HatのOpenJDK8は2023年6月に変更
Java SE 8をいつまで使い続けられるかについて、大きな変化に気が付きました。
OpenJDK Life Cycle and Support Policy - Red Hat Customer Portal
Red Hat Enterprise Linux上のOpenJDKについて、OpenJDK 7が2020年6月に、OpenJDK 8が2023年6月に、サポート終了の日付が変更されています。以前はOpenJDK 8は2020年までだったと記憶しています。
Red Hat Linux系でJava開発をされていた方にとっては、この変更は大きいのではないでしょうか。Oracle JDK 8を利用されていた方は、Red Hat Linux系であればyumで最新のOpen JDK 8を利用するのが無難だと思います。
また、OpenJDK 11についても、需要があればサポート期間を延ばすとあり、今回のように延長される可能性があります。
Red Hatからのアドバイスも内容が変更
過去のRed Hat社からのコメントは、「Open JDK8は予定通り2020年でサポート切れにするのでその後はOpen JDK11を使って欲しい」だったと思います。ニュアンスが変わっています(要ログイン)。
Red Hat OpenJDK 11 Advice - Red Hat Customer Portal
権限のある人しか読めない記事なので、内容のサマリーです。
・Red Hatは、Java SE 11リリースがリリースされた後、RHEL7.6用のOpenJDK 11の配布を予定している。つまり、11を使うためにはRHEL7.6以上を利用する必要がある。
・JBOSS上で11を認証する作業を進めている。
ということです。
Red HatからOpenJDK11がすでにリリースされている
すでに java-11-openjdkは見えています(要ログイン)。
2018年11月21日現在、CentOS 7.6はまだリリースされていないので、CentOSベースではリリースされていません。
一方で、RHEL 7.6が手元にあったのでyum listしたところ、きちんと見つかりました。
# cat /etc/redhat-release
Red Hat Enterprise Linux Server release 7.6 (Maipo)# yum list java-11-openjdk
読み込んだプラグイン:product-id, search-disabled-repos, subscription-manager
利用可能なパッケージ
java-11-openjdk.i686 1:11.0.1.13-3.el7_6 rhel-7-server-rpms
java-11-openjdk.x86_64 1:11.0.1.13-3.el7_6 rhel-7-server-rpms
おそらく、CentOS7.6が発表されたら、同時に利用できるようになると思います。
まとめ
RHEL系でOpenJDK 8が動いている場合は、2023年6月まで猶予ができた。
OpenJDK 11はすでに利用可能で、かつサポート期間も延長される可能性があるし、2024年10月まではサポートされる。
また、OpenJDK 14まで待つのも選択肢に入ってくる。リリースは2020年3月ごろか。
と言ったところです。2018年2月のころの状況と比べるとずいぶん穏やかになったような気がします。