orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

(続)漫画村の是非「僕が漫画村を批判しない理由」を読んで

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いきさつ

以前書いた漫画村の是非「僕が漫画村を批判しない理由」を読んでの記事が好評でした。最後に、こんなことも書いたので、具体的にしてみます。

※この件、思ったのですがJASRACみたいなところに著作権と漫画データを一括に集めて、他の漫画サイト事業社はそのデータを見に行って、ストリーミングでユーザーにアクセスさせたらどうですかね。

もしくは、ブロックチェーンみたいにして分散共有にして、その所有権だけを取引するとか。仮想通貨的な。まとまって、かつニーズがあったらまた書きます。

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ブレーンストーミング

娯楽って、思い立ったらすぐできないと冷めてしまいますよね。スマホでソーシャルゲームなんて、いつでも手元にあるので思った時にすぐできてしまいます。電子書籍は、まず売ってるかどうか確認して、買ったらビューアダウンロードして、本もダウンロードしてそれでやっと見られるようになります。そのビューアも使いにくかったりして。そうしてるうちに、電子書籍サービス終了のお知らせとかやってきて、買ったと思った本が全部なくなる。

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もう、誰が買うか、そういう思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか。システムうんぬんの前に、この「永久に読む権利を買う」というサブスクリプション制度がうまくいっていないわけです。

本がいいのは、開けばすぐ読めるし見やすいということですよね。だからこれだけ地球上で利用されてきました。電子書籍みたいにいきなり消えたりしないしダウンロードも不要です。でも読んだ後、かさばりますし結構重いのでたくさん持ち歩けないです。

ということで、電子書籍はうまくいかないし、かと言って本買いに行くのだって通販で頼んでも1日近かるし、めんどくさい。ゲームしよ。

ということじゃないんですかね。めんどくさいんだ。電子書籍。

 

漫画村を批判してもしょうがないって話

あれって、紙の本の時代でも、床屋にある漫画本とか、本屋さんで立ち読みで読破するとか、そういう層が流れているだけだと思うんですよね。つまり、読む人はもともと漫画にお金など流していないわけです。暇つぶしのタネであって、もともとの漫画市場の売上に入っていない人が主要ユーザーですよ。

で、漫画村のある意味凄いところは、電子書籍のあらゆる問題を解決しちゃっているんですよね。

・ログイン不要
・ダウンロード不要ですぐ読める(ストリーミング)
・新しい本がすぐにある
・人気順に見られる

暇だなー娯楽ほしいなー、という衝動に対して、フィットするように作られています。漫画村問題から学ぶべき点は、海賊版が市場を滅ぼすということよりむしろ、「こんなふうに電子書籍サービス作ったら賑わう」ということ一点だと思います。

 

じゃあどういうのがいいか

本はどの本屋から買っても、同じ本です。でも電子書籍って違いますよね。Amazonで買ったら楽天では読めませんよね。そこからしておかしい話なんですよ。

本を読むソフトウェアは、オープンソースでなければいけないってことです。フリーのものを使っても読めるし、ある会社が有償のすごいやつを出してもいいですし、ハード混みでビューアを売ったっていいわけです。

そしたらビューアは進化していきます。どんどん使いやすいビューアが出てくるわけです。ビューア開いてポンで読めるようになるから、ソーシャルに流れた層が戻ってきます。もちろんビューアはWEBブラウザで動きます。インストールも不要です。

ストリーミングなのでダウンロードもいりません。もしオフラインで読みたければ、紙の本を買えばいいわけです。だから書店も一定のニーズがあり両立できると思います。今ヤバイのは、雑誌のようなすぐ買ってさっと見たい層に対応できていない点です。

オープンソースにしたとしても、ITの世界ではそれをもとにビジネスは十分できます。phpだってrubyだってjavaだってandroidだってlinuxだってwordpressだってオープンソースです。

 

次に、書籍データ自身をどこに持つかって話です。これはインターネットにデータベースを持つべきです。もともと本にはISBNっていうコードがついています。これをキーにして画像データを持っておけばいいのです。このデータベースについては、公共性があると思います。現在の出版業界、および国内SIerが共同出資して、運営団体を作ればいいと思います。API化し、認証されたIDについては、画像を返すようにすればいいだけです。この認証とか決済とか個人情報とかどうするのか、という疑問があるかと思います。これは後で補足しますが、このデータベースが決済する必要はありません。個人情報を持つ必要もありません。ただただ必要なのは、認証があるかどうかだけになります。この仕組みは次の次で説明します。

 

関連企業が出資することのメリットを話します。ここがビジネスで最も大切です。

独自の仮想通貨を発行します。この仮想通貨は出資額に基づいて出資者に支払われます。この仮想通貨を保管するブロックチェーンには独自の機能があります。あるISBNの本を所有したかどうかの決済情報まで保管します。ウォレットについては普通は仮想通貨の取引情報と残高しかもたせませんが、ISBNの本を決済した記録まで持ちます。この決済情報を通じて、データベースにアクセスすれば本が読める仕組みです。

データベースが安定稼働し、仮想通貨が流通し、その価値が上がれば出資者にたくさんの利益が供給されます。そこでまた設備投資したり運営資金としたりすることができるでしょう。

 

ISBNの購入と仮想通貨の交換を行う取引所が必要になりますね。これは、どんな企業が参入してもいいと思います。取引手数料を取ればいいのです。そしてISBNの購入情報と仮想通貨を交換することを出版社が取引所に委託すればやればいいだけです。証券も同じ感じで運用されてますよね。

 

本の所有状況はブロックチェーンで保管するので、どの業者から購入したかは関係ありません。ビットコインだって、どこで買ってもビットコインですよね。この情報をデータベースが閲覧し、本をストリーミングで送ればいいのです。

 

本を所有するウォレットがあれば、買った本は永久に(データベースが運用され続ける限り)見られることが保証されます。ビューアはどんどん進化していけばいいですし、データベースとビューアの規格も議論すればいいと思います。

 

こんな感じで、最適化すれば、ソーシャルゲームに十分勝てると思いますよ。ソーシャルゲームより漫画のほうが数千倍面白いと、個人的には思います。

でも、電子書籍の方が数万倍めんどくさいし不便です。

 

この絵、今の技術で十分実現可能だと思うんですがどうですかね。

 

まとめ

・書籍情報は一箇所のデータベースで扱う。
・新しい仮想通貨を発行し、データベース運用者の運営資金とする。
・仮想通貨で本の所有権を購入する。購入履歴はブロックチェーンで保管される。
・ビューアはオープンソース化する。
・購入した情報をデータベース側がブロックチェーンにアクセスし確認できたら、書籍情報をストリーミングで送る。

 

なんとなく難しそうですけど、全部できたら、超簡単に本が読めるので、衝動的に娯楽にお金を使う層が戻ってくると思うんですけどね・・。
とりあえず、ばーっと書き上げたのでいろいろ埋めなければいけない穴はありますが、誰かのイマジネーションを刺激して、そういう方向にいってくれればいいなあと思います。漫画好きとして。

 

あと、余談ですが、漫画村は情報収集だけであり、利用したことは一度もございません。念のため。

 

※あまり時間はない気がしてきた。

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