昨日、出版業界全体で電子書籍市場を再構築したほうがいいよという話を書かせていただきました。
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で、翌日このニュースです。
アマゾンは、本を仕入れるとき、出版取次会社を介さないで直接印刷工場から自社倉庫に仕入れるそうです。これ、今は紙の話ですけど、最終的には電子書籍までやりますよ。つまり仕入れた本の電子書籍化まで一気通貫で行う可能性があるということです。
今の出版業界には、出版社だけではなく取次があったり、書店があったりとエコシステムが構築されていると思いますが、がっつり壊そうとしてきています。
業界全体で早く共通の電子書籍に関するエコシステムを構築したほうがいいです。小売一社がすべてを独占するようなシステムなんて、健全なはずないじゃないですか。消費者にとって選択の事由がなくなれば、進化が止まって不利益です。各社、今までの資産がまだあるうちに、一緒に手を打てば間に合います。
各社で使いにくい電子書籍サイトをばらばらでやってても、アマゾン一社に太刀打ちできないのは明らかじゃないですか。
小売はオープンであるべきでしょ?
別に私の案ではなくても構わないので、日本で共通のプラットフォーム作ったほうがいいですって。ブロックチェーンとか使って、分散化の流通システムと、オープンな出版の消費の仕方を作らないと。
今の既得権益にあぐらを書いている間に、アマゾン一社にやられまくりますよ。
大手SIerあたりはこういうところリードしていけばいいのにと思います。
追記
こちらに関連記事があります。
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