orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

50年続く技術

 

私は大卒で社会人のスタートは22歳くらいからかと思っているけど人によって誤差はあるか。まあそれくらいに社会に出て、最近は70歳くらいまで収入を途切れさせないように生きて行かなきゃいけないから50年くらいか。

50年間、収入を得続けるってことは、50年間社会の役に立ち続けなきゃいけないってことだね。50年間、同じ技術が第一線であり続けるとかって現実的なんだろうか。

今「AI人材」って言う言葉をよく耳にするけど、AI人材が50年後もAI人材であり続けることなんて可能なんだろうか。

私はIT業界には入ったけど、ITインフラエンジニアになろうと思って入ったわけじゃぁない。当初は、サポートエンジニアだったし、そこからインフラ運用をやったり構築をやったりして、途中からクラウドが始まって・・・。かなり風に流されて歩みを進めて来たけれど、運良く道が途切れなかった。これからも、少なくともここ10年くらいは第一線でいられることだろう。私の仕事をAIが奪いに来る予兆は1ミリもない。今から50年続くかと言われるとわからないが、10年は間違いなく大丈夫だ。20年は・・そんなのわからないが、10年で消え去ることはありえない。今のAIが、どれだけインフラのパワーに依存しているかを考えると、AIがインフラを食ってしまうことはありえない。

私のルートが唯一無二だと言うことはなく、世の中には色んな「50年続く技術」があるし、それをつかみ採れた人はなかなか素敵だ。一生懸命がんばってればいい、なんてとてもシンプルでハッピーだ。人によっては、道が途切れていることもある。そこから何とか道を見つけ出して合流するものの、異業種に途中から飛び込むのは大変だと思う。そんな話を聴くと興味を持って耳を傾けるが、私はそうなるのは難しいな。

こうやって俯瞰的に考えると、「新卒での就職活動」ってメチャクチャ大事だ。50年続く技術と、自分自身の適性や興味、そして労働条件や社風を、ひとまとめにして分析して、そして社会に飛び込んでいく作業だもんね。

私は、就職氷河期の前夜のような20世紀末に、かなりちゃらんぽらんにIT業界を選んで、そしてここまで来たけど、めちゃくちゃ運が良かっただけだな、って思える。

たまたま幼少期に8ビットパソコンを与えられた。その後大学の学科は全く情報学とは関係ない場所だったのに、自分の興味と感覚だけでIT業界を選択した。その後、たまたま社会がどんどん必要としていった。

お陰で今、「50年続く技術」のようなものを手に持ち、後の仕事をする時間、これを操っていれば生きていけるような気がする。

ただ、今現在、それがAIか?と言われると思いきり違和感を感じるわけで、今の若い人たちも人生の選択ってすげえ難しくなってるな、と思うわけである。もしくは、50年続く技術なんてもう存在しなくなっていて、色んなことに広く手を広げて何かあったらすぐに飛び移れる才覚も重要か?なんてのも重要なのかもしれないね。これだけ変化が速い時代になると。