orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

インフラエンジニアが要らなくなる方法

 

定期的に、将来インフラエンジニアは要らなくなるという意見を見る。そもそも、IT業界の中であまり人気のないこの職種。しかも将来性がないとまで言われるとますます、なり手がいなくなるよと思う日々である。誰だそんな記事を今日も書いているのは。

それならそれで、インフラエンジニアがいなくても仕事が進められるようにならんかと考え、省力化について試行錯誤するわけである。少し前に話題になったコンテナ化やマイクロサービスが、今のAI並みに業界で話題になった時には少しワクワクした。もう開発者側で、複雑なネットワークの調整、ロードバランシング、その他やってくれるかと思ったものだが、残念ながら現状をそうはなっていない。

むしろ、その辺、うまくやってくれませんか、みたいな相談を開発者から受けるたびに思う。課題は存在し続けている。課題を今まで縦に切っていたのを横に切ったとしても、何にも解決しない。今まで縦に切ってました!。これからは横に切ります!。イノベーションです!。と言っても切る人は必要になるからだ。インフラエンジニアいわく、これまで縦に切って安定していたのに、なんでわざわざ横に切るの?。それで便利になることもあるが、かえって不便になることもあり、ちっともインフラエンジニアが不要にはならない。横に切るようにして、開発者がインフラエンジニアのスキルを得たら不要になると言うけど、それだって昔からだよね。開発者が縦に切ればいいだけの話じゃないの?なんて悪態をついても、誰も答えない。多分、縦に切るシステムを刷新して横に切るシステムを納入したい業者のたくらみ、だと思っている。

最近は、AIがプログラムを書けるようになり、今度はプログラマー不要論が出て来た。ノーコードやローコードの取り扱いも含めて、プログラマーは余計なストレスを今受けていると思う。けどプログラマーを一番不要にしようとしているのはプログラマー自身で、おそらくAIを使ってプログラム生成するのを一番楽しんでいるのは、プログラマー自身なんだと思う。ひょっとして使えるものだったら、自分が仕事をする時にツールとして重宝させるだろう。プログラムの仕事を請けておいて、AIに作らせて自分はレビューして、そして納品するだろう。本来の不要論というのは、外部的な要因ではなく、不要となる職業に就いている人自体が判断するものだと思う。本当に仕事で使えるものなの、これ?と。あとは、AIが流行ると儲かる企業がお金を出してたくさんの記事を作り、世の中を盛り上げるというシステム。

 

forbesjapan.com

クリシュナによると、IBMには現在、人事など非顧客対応の職種に2万6000人ほどがついているが、うち約3割(7800人)は5年のうちにAIに置き換えることができそうだという。

クリシュナは今後真っ先にAIに移されそうな仕事の一例として、これまで人事担当者が行ってきた人事異動の記録や雇用認証書類の作成などを挙げている。一方で、顧客対応やソフトウェア開発などの職種は影響を受けないだろうとしている。IBMの現在の従業員数は約26万人。

 

この記事においてはきっと、AIで自動化できそうか、と試してみるのが、人事担当者自身なんだろう。最終的な納品物の形をAIが自動生成できるのか。厳しいチェックを何度も重ねて導入されるが、その結果に対して責任を持つ人材は自動化後も必要となる。

そういえば工場で、ロボットを導入して工場スタッフが不要になっても、品質管理担当者は必要になるから、そういうことでもある。

インフラエンジニアだってそう。インフラエンジニア自身が、自分を置き換えるかもしれない何かのテクノロジーの登場のたびに、毎回チェックしている。しかし、毎回、がっかりさせられている。長年、延々と。

クラウドサービスなんかはその答えだったのかもしれないけど、今度はクラウドサービスに通ずる技術者が必要になったわけで、いたちごっこだね。