orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

物事がうまくいっているときの心構え

 

いいことを待ち望むより、悪いことが起きないことを全力で努力し、その達成を喜ぶべき、と前回書いてから筆が乾かない間に、いいことが起きてしまいちょっと浮ついている。

それでも悪いことが起きないように、という心持ちは間違いなく重要であるのだが、やっぱりいいこと、というのは視界の外から急に来るのでびっくりする。びっくりするので平常心ではいられず、普段やらない凡ミスをやってしまいそうになるので、ここで気を引き締めることは本当に本当に重要である。

とは言え、いいことが起きたのだからまず喜ぶべきだろう。ここで喜ばずしていつ喜ぶのか。いいことを無視して悪いことが起きないように震えているのでは、楽しくない。

まずはいいことを噛み締めて、噛み締め終わったら次へ進む。平常に戻していく作業に移っていく。

今回わかったのが、いいことが起きた瞬間に頭の中が自動計算を始めること。いいことだろうが悪いことだろうが、自分の環境が変わることが必至なので、どう平常な状態に持っていくか頭が計算を始める。平常な状態が確保されなければ不安になる。その起こったいいことによって、いろいろと対応していかなければ、むしろ悪いことになってしまうかもしれない。ちゃんとチャンスを活かしてものにしてこそのいいこと、である。

例えば念願の転職が好条件でできたところで、退職から着任までの過ごし方や、着任してからの活躍ができるかなど、そこから色々な試練が待っている。これからどんな変化が起こるかを具体的にし、そのための準備をどれだけの期間でやる必要があるのか。また、そのために今していたほうがいい投資はあるか。新しく着任する業務の技術情報を事前に予習すると投資した効果も大きいだろう。というふうに、いいことが起きた、と簡単に言ってもそこに付随して、頭の中で計算をすることになる。

未来が不安定化したときに、いろんなベクトルを予想して、こう動いたらああしよう、そうならなかったらこうしよう。そうなると一番おろそかになるのが、今である。今日どうするか。未来のことを考えすぎて今日、問題を起こさないことが肝要だ。

遠くを見すぎて目の前の穴に落ちるようなことが、特にいいことがあると起こりがちである。今回の私は、その日から急に眠りが浅くなってどうも頭の中の計算がやまなくなったし、日中起きていても通勤の間などは次のことを考えていた。ああ、疲れるな、と思ったのだけど、これはいいことなのである。喜びと引き換えに対峙しなければいけない。

先のことをいろいろ見通すことを何とかこなしたら、あとは周りの協力者に、その計算結果をわかりやすく共有する。もしかしたら計算が間違っているかもしれないので、周りの反応は大事にしたほうがいい。ここで先走って上から「こうします」とやろうものなら、周りはついてこない。勝手にやれば、となり、一人で対応しなければいけなくなるが、もはやそれは失敗に近くなると思う。絵を描くのは一人でいい。でもその絵が現実のものとなるためには、周りの協力は不可欠である。

このように、ものごとがうまくいっているときは、頭の中で大規模に計算が動きだすので足元注意、だ。一つ一つを安全に考え日々を地道に過ごすことも大事だ。そして計算ができたら周りを巻き込んでいく。ここで迷いがあったら人々も困るので、しっかり計算を終えることが重要で、かつスピード感も重要だ。だから寝るときも計算してるんだろうね。スピード感のない動きで周りと連携しても、「どうしてそれを今更・・」となるのがオチであるから。

このように、物事がうまくいくということは、なかなか大変なことである。調子に乗って浮ついたらいけない。しっかりやっていくことの重要さ、半端ない。