orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

考え方が色々古いのかもしれないな

 

確かに王道のようなものがあって、例えばこのブログをデザインするにしたって、noteやら日経やら、よく見られるサイトのデザインを真似していれば良かったような気がする。しかし、その見本となるようなサイト自体が、最新なのか。最も優れたサイトデザインなのかというと、もうその座を得てからしばらく経つので、実はもう一世代前、古くなっているのかもしれないな、と思ってしまった。

そういう常識のほころびのような話は仕事でも置き換えられて、普段当たり前と思っている仕事の仕方、感覚、常識みたいなもの、本当に最新なの?と疑ってかかった方がいい機会なのかもしれないと思っている。

過去、クラウドでシェアナンバーワンのAWSが自分のことをニューノーマルだと豪語したことがあった。

 

japan.zdnet.com

 長崎氏は「クラウドはもはやニューノーマルになった」と指摘。クラウドが特別なのではなく、企業にとって当たり前のインフラになったと説明しながら、ゲストスピーカーを交えて8つのトピックからAWSの現状を伝えた。

 

当時も、良く言うな・・と思ったもんだけど、そこからあれよあれよとシェアを伸ばし、それでコロナ禍に入ってクラウドを各社使わざるを得なくなり、さすがにノーマルと言っても良いぐらいになっている。

ただ、ここから、ノーマルであり続けるのか、と言う話だ。過去のノーマルはいずれレガシーになり、そして新しいノーマルに変わられる存在。それでも電話やら手紙やら、あとは新聞とかラジオとかって、過去のものと言われながらまだ現役で使われている。キーボードとかマウスとか、あとはガソリン自動車だってEVになかなか変わらない。そう言えば会社の内線電話ってそろそろ撤去してもいいと思うんだけどまだあるな。そうやって、レガシーって言いきったところで残るものは残る。

残るものはあるが消えるものもある。ポケベルにPHSにガラケーに、ISDNとか、後いろんなもの忘れてそうな気がするが常識に一度入ったところで、無くなるときは無くなるものである。

モノやらサービスやらは他人が消してくれるが、自分の感覚、というのは案外アップデートしないものである。家と会社を往復し、決まったお客様とやりとりして、同じシステムばかりを見ていると、いつのまにかそれが未来永劫その仕組みであると勘違いしてしまう。

私も新規事業として、色々設計して実装して運用して、当時は最も新しい発想だったのだが、今はもう当たり前、手堅い構成になっている。手堅いことが安定稼働のポイントなので悪い事ではないが、流石に色々最新のやり方、ソフトウェアやクラウドサービスなどが存在している。全て一変に乗り換えとはいかないが、今の手持ちの武器が本当に今も現役なのか気を付けないと、ある日どこかの業者がやってきて、全部さらわれてしまいそうだ。だから、常に競合他社の動向には気を付けていないといけない。そうか、ITのイベントに行くといつも盛況なのは、ユーザーじゃなくて、競合だったり、別のソリューションを使っているけど最新はどうなっているんだと危機感を持っている人、なのかもしれない。

これはもオッサン独特なのかもしれないが、過去の成功体験の量が分厚いので、どうしても過去に根拠を求めてしまう。でも未来は、過去だけ見ていても読むことはできない。視野の届かないところで何か新しいことが起きていて、もっと便利に自由になっているんじゃないかと思っていた方が良い。そういう仮説を心の中にいつも持とう。

気付かない間に、すっかり、古い知識体系に囲まれてしまっているかもしれないから。