orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

生成AIの持つ可能性と、それを身に付けないリスク

 

自宅でパソコンに向かっている時のほとんどの時間を、生成AIの使いこなしにかけています。

そんな大げさな、と思うかもしれませんが、これはそこらのエンターテイメントとは格が違います。無限にアウトプットできかつそれらが毎回中身が違うので、終わりどころが見えません。

それどころか、生成AI自体はいろいろな機能を後から注ぎ足すことができるので、できることが増えて行きます。いろいろと身に付けていくにつれ、自分ができることが増したことがわかります。

自分ができなかったことが、急に、学べば学ぶほどできるようになるのは、まるで魔法のようです。

 

この感覚って、私が小学生に入る前に電卓に出会ったとき、(当時は何もできなかった)パソコンと出会ったとき、ワープロ、Windows、Excel、まあ過去を振り返れば世界を変えるプロダクトはいくつもあったわけですが、それと同じだと思います。

今ではデジタル化で色々なアプリケーションが開発され「新しいものが出て来た」みたいなことが毎日のように起こり、それがあたかも世界の大発明のように宣伝されるため、感度が鈍ったのかと思いました。

ところがこの生成AIとの出会いは、私にとっては過去の電卓やパソコンと同じレベルで衝撃でした。こんなことができるのか、と。できることを理解すればするほど、これまでできなかったことが簡単にできるのかと驚くばかりです。

これは、例えば今あなたが、Excelを知らなかったら相当困ると思いませんか?。スマートフォンを使うことを固辞していたら、周辺の人々と比べてかなり遅れた人扱いをされると思いませんか?。

相当に人間の能力を拡張するものについて、それを知り使えるようになるかならないかで、スマートフォンが使える人/使えない人、くらいの差ができてしまうのです。それって、怖いですね。

 

生成AIの分野は、絵の生成以外にも、テキスト、音声、作曲など色々な分野に広がっています。これらをフル機能で使えるのは、高価なGPUを持った人だけです。クラウド上にSaaSの形で利用可能になっているものもありますが、本格的に使うためには運営者にお金を払わなければいけない場合が多いです。

どちらにしても、ある一定の投資をしないと、今はまだ誰でも使える、とはなっていません。自宅でやろうとすると、「GPU」、十万、二十万もする部品を組み込んだパソコンがないと、使い込むほど性能が出ないと言うことになります。

私は、過去VRやゲームを楽しむために買ってみたのですが、結局は生成AIのためにほぼ使うこととなっています。

VRについては、同じように革命かなと思いましたけど、全然流行はしませんでしたね。ところが今の生成AIは、その限界を超えたと思います。

今後は、きっと企業において、どんどん従業員が使って仕事をするように指示をされる時代が来るのだと思います。そこで、AIを使える人/使えない人に分類されるでしょう。使える人はどんどん仕事ができ、使えない人が下に見られていきます。両社で生産性に大きな差が出れば、もう使うしか逃げ場はありません。

過去の会社でも、パソコンが使える人/使えない人、に分類されました。2000年前後は、Microsoft Officeが使えるかどうかが生命線となりました。パソコンを使えない管理職はもう今、ほぼ駆逐されてしまったと思われます。

今は、AIのどんな使い方が新しい標準になるかまだ決まっていないので、使わないで様子見、もできるのですがいずれ決まります。その際に、先陣になって使える人になるのか、渋々勉強して後から付いていくのか。

今年、2023年はまだ準備段階だと思うので、今何ができるかで後々、大きく響いて来そうに思っています。私は楽しんでいるだけですけども。