orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

協力会社と元請、持ちつ持たれつの関係とは

 

まあ、IT業界にいたらよくある話ですけどね。

元請がいて、元請と懇意にしてる協力会社がいて、協力会社はさらにいろんな小さな会社と知り合いで、仕事を斡旋。元請もプロジェクトが忙しかったり暇だったりで、社員を常に雇用するより、人が必要なときに「お願い!」ってできたほうがいい。そもそも元請の社員の給料高いし。ということで、現場には、いろんな会社の人が集うことになります。

 

www.asahi.com

 兵庫県尼崎市の全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーが一時紛失した問題で、市から業務委託を受けた情報システム大手「BIPROGY(ビプロジー)」は26日、メモリーを紛失したのを「協力会社の社員」と説明してきたのが、「協力会社の委託先の社員」の誤りだったと発表した。

 

もともとは元請の仕事で、どんなふうにして私はこの現場に来たの?っていうのを「商流」って言います。どんな商流だろうが結局はみんな現場で働くわけで、知らん会社の人と協力して仕事を進めるなんて日常茶飯事です。

一番仲の良かった現場は、会社の壁を超えて遊びに行ったり飲みに行ったりしていた模様です。私は「ハーン」と思って積極的に入っていこうとはしませんでしたが。

まあ協力会社とは不思議で、その現場の会社の勤務表を入力しなきゃいけなかったのですが、自社の勤務表も作らなきゃいけませんでした。で、自分の会社と契約した会社、つまり今回のような「協力会社の委託先の社員」は、更に自分の会社の勤務表を作ってました。

1)元請の勤務表
2)当社の勤務表
3)自社の勤務表

もはや勤務表地獄だねと思いましたけど、これを書くことで「管理している」ということになったみたいです。商流が複雑であればあるほど、間接的にこういう業務が発生して、ただただ現場で働くだけなのに月初になると、紙の書類が大量に発生し、それをまた会社に持っていくみたいな不条理が起こっていました。

・・・と思いながら書きましたが、こんなことまだやってる現場あるんだろうなと、今回のニュースを見て思いました。

世の中では丸投げやら中間搾取やら言うけど、まあ人を集めるのは大変です。そして、大きな企業は委託先について、信用力がないと一緒に仕事ができません。個人事業主と契約できない会社もあるし、そうなると、ある程度信用力のある会社が中間にいないといけない。そこが、いろんな中小企業を取りまとめてくれていたりします。

人材斡旋には近いのですが、単に人を集めるだけではなく、チームでいろんな現場に取り組むのでノウハウもあるし、協力会社との関係性も元請にはできない、地べたの活動が上手だし、まあ、持ちつ持たれつの関係を私も見てきました。

私も、その時代はほとんど他社に常駐していたので詳しくは知りませんが、いつも帰社するたびにどこかの会社が訪問してきました。そうやって協力会社のネットワークを広げながら、いくつかの元請と仲良くしてれば良く、自社リソースがあるうちは美味しい案件をこなし、マンパワーが必要だったり貧乏くじだったりしたら別の協力会社にお願いしたりして、ね。

たまに、転職する人もいたけど、同じ業界にいれば結局は商流のどこに入ろうが仕事は変わらなかったりして、私もギリギリまではずっと、この会社(協力会社の元締めみたいな会社)にいるのかなとか思ってました。

私の場合は何度かブログに書いたとおり、ああ元請の方で仕事しないとこの先危ないと思って会社を移りましたが、今の風景を見るとですね、ああ変わんねえなと。危ないも何もなく、ただただ続いてるじゃないかと。そして今後も続いていくんだろうな。

協力会社の末端にいると、何か元請が上で下請けは下、という気持ちになりがちですが結局現場でいっぱい手を動かしてきた人が40代以降はかなり強い印象です。そりゃ、人を右から左に流す仕事は、専門性が低く、ライバルも多く、そして自分は手が動かないという条件ですからね。私は元請に来たものの、会社が小さいのでプレイングマネージャーでずっと来ました。そろそろプレーしすぎという声も聞こえていて、ゆるくジョブチェンジを試みていますが・・どうなることやら。

ということで、私は協力会社で手を動かしていた人は、大手を振ってどこかで元請に転職してほしいと思ってます。技術で無双できるかもしれませんよ。

 

サポートエンジニアの憂鬱

 

今ではインフラエンジニアを称しているのだけど、若いときはサポートエンジニアの期間が長かった。サポートエンジニアもいろんな現場があるんだろうけど、OSやミドルウェアのサポートを幅広く担当した。

かかってくる電話の向こうには、システムエンジニアがいた。彼らは構築や運用を現場でバリバリやっている人たちである。それを、未経験の二十代が受けていたのだから何かほのぼのとしていた時代でもある。

そもそも、その現場に行って三日くらいして、すぐに電話を取らされた。無謀である。OJTにもほどがある。でも周りの見様見真似で電話対応し、話をまとめていると結構イケたので、結論として周りの人たちも素人集団だったに違いない。

そうやって、ポテンシャルだけで勝負になった頃が懐かしい。今では、いろんな教材があふれてるし情報系の学校も増えたからね。まあ、いきなり剣と鎧だけ渡されて戦場に繰り出されるようなもんだった。そして生き残る人だけが戦場で生活できる、というね。

氷河期世代は人間の数だけは豊富だったので、教育して育てて使うという考え方じゃなくて、いきなりやらせてできる人だけ残していくパターンだったわけ。

で、私はそこでできたので、サポートの仕事を10年強勤めた。

ある時に不安になった。この仕事って、上がない?。電話の向こう側には、システムを作ったり守ったりする人がいて、自分は電話の中にいる。この図式だと食いっぱぐれることはないけど、大きな責任を負うこともない。

もともと、SESで、他社常駐の形だったので責任範囲も限定的であった。本当に難しいビジネスインパクトのある案件は、その会社の正社員が対応を奪っていった。そんなもんである。主役になれない。

仕事自体は今後もこなしていくのは簡単だと思ったし、残業も少なくて快適だったけど、ここに留まっていたら広がりがないのと、あとは転職のこと。サポートエンジニアって業界全体から言えばニッチで、システム構築やら保守やらの仕事と比べると求人数も少ない。

実はサポートエンジニアのときに一度転職活動をやってみたんだけどうまくいかなかった。インフラ構築・運用をやっている現場の人たちと会話がかみ合わなかった。やっぱり、現場を見たこともないのに、「入社してやってみたいこと」みたいな話題が特に弱かった。

その後上司に「現場変わりたい~」とお願いした結果、半年後に長年お世話になった現場を卒業することになった。そして、次の現場は念願のシステム構築・運用へ。

そこから数年後に再度転職活動をし、今度はうまくいく。やっぱり数年経験があるのとないのとでは、話をしても説得力が違うんだね。

しかし、こんな長年サポートをやったインフラエンジニアというのも珍しいんだと思う。サポートの世界に熟知しているおかげで、同僚に差を付けられていると思う。

・ソフトウェアについて、経験的ではなく体系的に学んでいるので、顧客に説明するときの説得力が違う

・障害対応について、より専門的な対応を繰り出せる(サポート顔負けの・・)

・サポートの気持ちがわかるので、他の人よりサポートがきびきび動く

・結局は、構築・運用はコミュニケーション能力がものを言うので、若いころにガッツリ電話対応したのが生きる

ということで、結果的にはインフラエンジニアをやる上でとてもアドバンテージになった。そして、いざインフラ構築・運用をしてみると、サポートエンジニアのときに学んだことを活かして、すんなり現場に溶け込むことができた。

あのまま、サポートの仕事を続けたら、今自分はどのあたりにいるのかは少し興味はある。価値のある仕事だと思う。そして悩んだ私の気持ちもわかる。無駄な経験なんて何もない、とも思う。

 

新社会人や未経験参入組へ伝えたい本当のこと

 

そりゃあね、会社において「利益に寄与する人が偉い」というのはその通りですよ。ただそれを、新社会人や未経験で入った人に言ってもしょうがないんじゃないかと。それって、今、利益に寄与できている人が、上から押さえつけてるのと変わらないじゃないですか。お前ら俺と同じになりたいんだったら俺の言うこと聴けと言う文脈にしか聞こえないんですよ。この業界、そうやって人を抑圧して使い潰していった結果、40代になって周りを見てみるとそれに耐えて来たマッチョしか残ってないって現実じゃないですか。この業界ももっとスマートにならないと。今はデジタル人気でいろんな人に興味を持ってもらってますけど、冷たくしてると未来に渡って不人気の波が来ますからね。今が勝負です。

未経験で利益がどうの言ったって、利益構造知らない人には伝わらないでしょう。会社の仕事の在り方として、本質を教えることはしないですね。全体の仕事の中でやり方が決まっているもの。定型的と言いますが、この定型的な仕事のうち、最も簡単な仕事をまず未経験の人に卸します。仕事内容によって定型的な仕事の内容もバラエティーがありますが、何しろなぜこの仕事をやらなきゃいけないか、については始めは教えません。まずやってみなさいと。

定型的な仕事の特徴としては、素直にやってりゃ誰でもできる点です。手順があるんですから。その方法を身に着ける。1つ身に付けたら、じゃあこれもやってみるか、と上司が仕事を更に配るので、同じように身に着けていく。

ここまではね、本人がまともならクリアできるんです。ここまでは。人によって上手下手があります。でも時間をかければさすがにおぼえていく。でも、これが利益に寄与するだのしないだのって、わかるわけないじゃないですか。

ここまでで人によって差が付いてきます。この仕事はなぜやるべきなんだろう。全体の仕事のうちこの仕事はどれくらい重要なんだろう。できた仕事は次にどうつながるんだろう。この仕事はどういう技術で成り立っているんだろう。もっと効率的にできないだろうか。

定型的な仕事1つ取っても、改善点があったり、よりより結果の出し方があったりと、学べることはいくらでもあるのですが、人によってはもうその通りしかしないという人もいます。そのうち慣れが出てきて手抜きになり品質が落ちていく人だっています。

どこで差が生まれるか。それは基礎です。ITで言えば情報処理の世界。他の業界でも基礎はあるでしょう。どういう基礎からこの仕事は派生しているのか。基礎とは言語化です。言語化できるから、目の前の仕事に対して分析ができ、目的を理解して手段を変更できるようになる。ですから、細切れの仕事から全体を想像でき、次の仕事を呼び込みます。

一方で基礎の無い人は、見よう見まねで、形を模倣しているだけにすぎません。ですから、定型的な仕事ができるようになってもそれ以上の進化がありません。定型的な仕事を積み重ねて量を稼ぐ、次の定型的な仕事はもう忙しいと拒否するようになります。今ですら大変なのになぜ新しい仕事を自分に振る、となります。

このように、新人や未経験の方は定型的な仕事から会社に入っていくと思いますが、その仕事をこなしている間に、かたわらで、基礎の勉強をしなければいけなせん。ITで言えば基本情報処理技術者試験。その他基礎レベルの資格はあります。基礎を経験が未熟なうちに身に着けると、定型的な仕事から学べることがたくさんあります。それをしない人が、仕事につまらなさをおぼえ、技術が変わる度に一から学びなおさないといけない、IT業界は勉強し続けないといられない、35歳くらいで学習能力が落ちるから早々と使い物にならなくなる・・・、これが過去見た景色です。

わかったでしょうか。利益に寄与する人間になれ、なんてそりゃそうです。どうやってなるのかを生き抜いた人は伝えてください。親切に。それをやらない人は、自分の仕事を奪われるのを恐れている人です。そんなにできるなら、自分が持っている仕事をどんどん引き継いで、新しいことをやればいいじゃないですか。それが成長ってものでしょう?。そう思います。

 

クラウドは伸びれど、インフラエンジニアの仕事は続いていく

 

この記事を読んで、思い当たる節があり。

 

www.itmedia.co.jp

 調査会社のIDC Japanは国内クラウド市場予測を発表しました。発表によると、2021年の国内クラウド市場規模は4兆2018億円で、その5年後の2026年には約2.6倍の10兆9381億円になるとのことです。

 

文脈上、グラフを転載します。

 

 

そう、この二つの色。世間はクラウドと言うとこの二つの区別がついていない。なんでもかんでも先進的と言われるけど、この下のほう「リプレイスメント/効率化」の部分はオンプレミスからクラウドへの移行が目的で、その利用方法は過去と変わりがない。

そうなんだけど、でも注目してもらいたいのはこの面積が今後5年間で変わらないこと。需要が下がるのではなく、一定の市場を維持するという話だ。

で、今クラウドでドヤ顔をしているのは青い方にいる人たちだ。投資も盛んだし、5年後には水色のほうを追い越すという。

ま、それはそれで追い越されるのかもしれないけど、でもだからと言って市場を食われるわけじゃない。絶対に必要なんだよね、水色の社内の基幹的な部分のシステムは。

こんな状況なので、クラウドとは言えそんなに殺到するほど人気がないのが水色の部分。むしろ水色のことをやっている人たちも青い部分に行きたそうだから、年中人手不足な感じがしている。でもさ、水色の部分があるからこそ、青い部分ができるのであって、ね。

会社の社内情シスが扱う社内のITに近い部分が水色の領域で、会社が顧客向けに提供し価値を稼ぐのが青い部分。これからはデジタルでどんな企業も食べていかなきゃいけないから、青い部分が伸びていると筋書き。

青い部分はインフラだけじゃなく、アプリケーションのいろんな仕組みも担うので、きっとインフラエンジニアがこれだけ潤うという話じゃない。ただ全体としてはまだまだ人手はいるんだなと言うことだけはわかる。青だろうが水色だろうが。むしろ青い部分はまだまだ未確定な部分も多い。そんなに世の中がデジタルを前向きに受け入れるのかどうか未知数だ。どうなの、世の中の隅々にわたるまで、そんなにデジタル化しようとしているの?。

また、だからと言って、そんなにクラウド基盤が寡占に突き進んでいいものかという疑念もある。社会がそんなに、外資の特定クラウドに乗っかって、その上「日本撤退します」って言われたらどうするんだろうね。

保守的に考えると、

・クラウドが何らかの理由で無くなったらオンプレに移し替えることのできるシステム構成であるかどうか。

・クラウドもオンプレも動かないときに、超アナログで対応できるかどうか。

この2段階の考え方、みんなあえて考えないでいると思う。

はるか昭和の時代は、みんな電卓とキングファイルとファイリングが仕事だったわけ。コピー機にへばりついてコピーする仕事すらあったわけ。

もうそんな時代に戻れないよ、とはいいつつ、戻れないなら仕事しないんかいと。頭の片隅にでも、Bプラン、Cプランは必要だ。

そういう意味でも、デジタル利用は今後広がる一方で、かつデジタルが何らかの理由で使えない時のシミュレーションが必要となる。それはインフラエンジニアなしではできない。

あえて、クラウドファーストの状況でも非クラウドの構成を考えたり、クラウドを退避することも考えること。今後これだけデジタルが伸びるからこそ、生まれる仕事だと思える。

 

大量の個人情報を取得したら何ができるか

 

例のUSBメモリー紛失の件で社会はもやっているわけだが、実際に第三者に個人情報が全市民分渡ったとしたら、いったい何ができるのだろうか。個人情報がキーっ!、となる前に、あくまでもフィクションとして、手口を考えてみる。

これはサイバーセキュリティーでは必要な目線で、守ることばかり考えるよりも、攻撃者サイドならどういう方法で効果的に目的を果たすか、また目的を何に置くか。いろいろと想像することにより、対策も効果的になる。よく、泥棒の気持ちになって家を守る、みたいな話と似ている。

まず、手元にデータがあるとして、「私は持ってるぞ」と漏洩させた機関に脅しをかけてデータを返してほしくば現金を・・なんて言っても足が付くだけである。安いドラマのシナリオみたいな話である。そもそも返すと言ったって、データはコピーできる。データだけ戻ってきても何の解決にもなりゃしないので、機関も応じないわ、攻撃者の情報も漏洩するし、いいこと(?)はない。

名簿屋に転売するという例は過去あった。生活に困って・・と言うのがキーワードだったか。ギャンブルで返済に首が回らず、機密データを売ることでお金を得る。この手口も不思議なのは、データを買いとる業者だって危険なんじゃないかという話。そもそもの商売として機密情報をストックし第三者に渡す、というビジネスモデルがまっとうな企業活動として信頼されるはずはない。こういう名簿買取業者は裏社会で暗躍する‥と言ってもどうやって裏社会にアクセスするのか。あまり現実性はない。また、名簿買取業者は検索すると意外と出てくるのだが、怪しいデータの場合は逆に捜査機関とつながっている場合もある。

また、どこかのハッカー集団経由で全件インターネットに晒して、世間に何らかの威力を誇示するというパターンもあるかもしれない。ただし、それが何のお金になるのか。

こう考えていくと、実際、個人情報のかたまりなんて、手元にあってもマネタイズするのは相当大変なのだ。

 

ここまでは誰でも考えつきそうな話だが、実際に個人情報を役に立てようと思ったら、できるだけ間接的にデータを活用しないといけない。

例えば、今回だと住民税の情報が全部わかるから、収入の多い世帯が割り出せる。それらに対して一斉に不動産情報や投資の情報を流してみる。そうすれば、無差別に広告するよりもヒット率の高い広報活動をすることができる。広告をすること自体は違法でもなんでもない。

児童手当の情報も今回わかっているから、その世帯に、学習塾や学習教材の広報もできる。数年後には成人式をするだろうから、女性に対しては着物のレンタルや着付けの案内も効果的だ。

探偵業をやっている人は、この個人情報、のどから手が出るほど欲しいかもしれない。だって、名前さえわかれば、どこに住んでいるか全部わかる。尾行すれば誰と知り合いかわかり、その知り合いを尾行すれば自宅がわかり、自宅から名前がわかる。

住民税が少ない場合、貧困ビジネスの顧客リストともなり得る。

こう考えていくと、所持している個人情報の解像度が高いと、それらの集団に対して何かモノやサービスを売る場合に、余計なコストをかけずにアプローチし、高い成功率を得られるという媒体となる。とても「アコギ」に見えるかもしれないが、実はいろんな企業が、得た個人情報を匿名化して、情報が必要な企業に売るというビジネスを実際にやっている。

だから、個人情報とは資産だ。しかし、ビジネスをやらない人にとっては意味を持たない単なる0と1のかたまりである。

この流れの怖さに気づいた人類は、個人情報関連の法律を整備し、守り、倫理感のない使い方をする人を罰するようになった。だけれども、個人情報の威力は全く変わっていないどころかデジタル化が全盛の世の中でその力を増し、社会を混乱させる力を日々倍増させている状態である。

私はITの仕事の経験が長いので、「個人情報」と聞いたとたんに全速力で逃げるようにしている。そんな大層なもの、君子危うきに近寄らずである。人間とは阿呆なので、酒を飲めばなおさらだ。よくもまあ、外注に任せたもんだな、と言う感想しかない。