orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

私はこれで転勤人生を避けられた

 

転勤拒否→解雇

転勤を拒否したら、解雇される事例が話題となっている。

 

biz-journal.jp

NEC子会社であるNECソリューションイノベータの元社員が、転勤に応じなかったことで懲戒解雇されたのは不当であるとして慰謝料の支払いや解雇無効の確認を求めて裁判を起こした件が、あらためて注目を浴びている。

 

転勤しない方法がある

私が就職する時に、感覚的に転勤は嫌だな、と思ったものだ。住むところぐらい自分で選択したいし、わざわざ東京に出て来たのに、仕事でどこかに弾き飛ばされるのは勘弁してほしい、と感覚的に思っていた。

転勤したくないから、という感覚を言葉にしなかったが、会社を選ぶときに「東京支社しかなければ転勤ないじゃん」と思ったのは事実だ。だから、結果的に中小企業を選択したわけだけど、これが功を奏したんじゃないかな、と思う。

中小企業は、大企業より給与平均は低いのは事実だ。大企業のもうけは中小企業とはケタが違うし、大きな責任を社会から背負っている分頂ける給与が大きいのは当然だと思う。一方でその責任の大きさから、日本各所に支社があって然るべきだし、転勤の可能性はそこで生まれる。

また、大企業の東京本社にしても、支社あってこそのビジネスなので、出世ルートに必ず転勤が置いてある。地方での様子を把握しそこで結果を残せたら本社に返り咲く。これは、ビジネス系ドラマを見ると必ず見る風景であった。そういう知識もあった。

 

中小企業から大企業を見ていて

中小企業にいたところで、大企業の方とお付き合いすることはよくある。お客様が大企業の社員で、ずっと、観察はしてきた。大企業と中小企業の文化は大きく違うというのは良く知っていたし、適性によって選ぶべきだとは思った。

大企業はたくさんの人で仕事ができるような仕組みをとても作り込んでいる。属人化しないようにしていて、仕組みが最も偉い。だからこそ細かいルールの変更は結構難しくて、現場が工夫をしながら仕事を進めている。「めんどくさい、めんどくさい」という言葉をよく大企業の方は発されている。でも、たくさんの人と仕事を進めるには仕方ないんだろうな、と思う。また、仕組みを熟知している人は大企業の中でも活躍できるんだろう。

一方で、中小企業は小回りが速い。仕組みはあるのだが、守るのも自分しかいないので、もし仕組みがめんどうなら仕組み自体をすぐ変えてしまう素早さがある。ところが、じゃあ仕組みなんていらなくない?ということで、仕組みを作らないで、特定の人がルールブックのようになっている場合がある。俗に言う属人化である。チームで仕事することに慣れていないので、組織化して拡大するのが苦手だ。それができていれば、人がどんどん増えて大企業に近づいていく。そうならないのは理由があろう。

私がこうやって、2つの差を考察できるのは、若い頃SESで大企業に常駐しつつ、自社は中小企業、なんて面白い立場にいたからだろうな、と思う。その結果、転職の際には一社目より小さい企業を選んだ。中小企業の方が結局、水が合っていたし、やっぱり転勤がない、というのは魅力だった。

 

結構、節穴になっていないかな

地方支社がないと、転勤がないよというのはあんまり過ごしていても誰も言わないように思うが、実際そうだった。

大企業の方が中小企業よりも、すごくいいことのほうが多いのだけど、めずらしく中小企業のほうがいいと思うことの一つだ。

どっちがいいかというより、人生の選択である。もし転勤嫌というのなら、中小企業はお勧めである(例外もあるかもしれないが)。