orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

わざわざ難しいことに挑戦したくなる人の特徴

 

難問、みたいな課題が立ち上がることがたまにあって、それが解けないと先に進めない。趣味だったら止めればいいだけだけど、仕事だとそれはできない。何とか食らいついて、ずっと悪戦苦闘し、それでも解けない。難問だから当たり前。しばらくの時間ずっとその課題に頭の中が取られ、ああでもないこうでもない、と調べたり確かめたりしているうちに、あれ、これもしかしたら答えはこれかな?、とひらめくことがある。

ただ、1度のひらめきで解決できればいいけど、できたと思ったら当てが外れて、違うかー、あっちかー、とまた試行錯誤に入ると一段レベルが上がっている。前提ができている。失敗したとしても決して損ではなく、そっちにいっちゃ行けないという情報が得られた。そうやって、失敗を幾度か繰り返しそれでも何か違う道はないか、と繰り返しているうちに、本当の答えにたどり着くことがある。

このプロセス、結構、忍耐力が必要だなんて書くと野暮な話で、そりゃそうだ。忍耐力とはまた別の能力が必要になってくるように思う。ただただ忍耐だけでこれをやるんだったら単なる我慢強い人で、単にそれだけだとひらめくところまで行くかというと、単に止め時を失った人になる可能性も高い。

何が決め手になるかって、この難問が自分の前に立ちはだかったときの、モチベーション変化量。例えれば、強敵が現れた時こそ燃えるというヤツだ。負けず嫌いとも通じるものがあるのかもしれない。自分がわからないという状態にされることが嫌い。まるで能力がないみたいじゃないか。むしろ簡単にクリアして周りを驚かせたい。ひょうひょうと難問をスラリと解けるヤツになりたい。

動機は何でも構わないけど、この難問に対する興味本位の強さと、それを絶対解いてやろうという、本能的な衝動の強さが、なんとなく学生時代からの勉学に対する意欲を継続させてくれたパワーなんだと、今になって思う。

別に勉強好きでもなんでもない。ただ、難問が前に現れて自分を邪魔してくるのが嫌いなだけ。だから、むしろ人が嫌がりそうな、複雑で時間がかかり、手出しすると危ないのが目に見えてわかるようなものにわざわざ近づいて、ひーひー言いながら手を動かしてあれでもないこれでもないと、「好き好んでやる」というのが一種の特性のように思う。

答えが簡単なものを解き続けるのが退屈で、リスクはないけどつまらない。むしろ刺激の多いものを探していくと結局は難問にたどり着くというわけである。

この性質、誰でもそうかな、と思いきや社会に出てみると全くそんなことはない。難問大嫌い近寄るな静かに生きたいんだというタイプの人も随分多い。

ふーん、と思いながら二十年以上社会人生活をやってきたけれど、結局のところ上に上がる連中は、怖いもの知らずというか、わざわざ面倒な話に首を突っ込んで、どれどれ、って言いながら、ニヤニヤして解決してるみたいな連中ばかりだ。どこを見ても変人ばかりで、学習能力や忍耐力などでは測れない、今回説明したような難問好きのようなパーソナリティーは、ある程度は育てていくべきものだとは思う。ま、リスクに突っ込んで谷に落ちちゃうこともあるので、バランス感覚は大事だけれどね。