orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

不安との付き合い方

 

不安との付き合いは幼少のときからで、特に人見知りがひどかった。まともに初対面の人とは話ができなかったけど、そもそもかなりの田舎で過ごしたので初対面がいなかった。田舎は、不安を感じさせないおおらかな場所だったと、都会生活が長くなってきてそう思う。

都会は常に情報にあふれているし、たくさんの人がいるので、それに対する処理にビクビクしてないといけない。社会人を長いことやって思うけど不安を感じやすい性格は悪いことばかりじゃない。色々敏感なので先回りして対応できやすい。私の仕事であるシステム運用においては、何しろ早め早め、かつ過剰なぐらいの心配をするぐらいで「ちょうど良い」ので、何となく正確と合致した仕事に就けたと思う。

でもこの不安、感情過ぎると「ストレス」に昇格する。ストレスは簡単に言って、体のさまざま部分に異常をきたす。結構最近、芸能人が体調不良で休養みたいな話を良く効くけど病名が問題ではなく強いストレスがトリガーだと思う。ストレスによって現れた症状に病名が付けられているだけ。対症療法で治療するのだけど、ストレスと切り離さないと治らないので休養するんだと思う。そりゃもう、現代の有名人は過度に注目を受けるから、まともな神経ではやってない。

大人になると、風邪をあまり引かなくなり体は丈夫になるんだけど、その分、皮膚が荒れたり、お腹がゆるくなったり、頭痛持ちになったりと、風邪じゃない何らかの体調不良につながりやすくなる。体が明確にサインを送ってくれているのだけど、だからと言って仕事を休んだり手を抜いたりすることはできないわけでしょ。そうすると慢性的にストレスが心身に負担を与えて、余裕がすり減っていく。体力がゼロになりかけたところで、ストップがかかるほどの不調となる。

私のこの不安との付き合いは一生だな、とは思う。大元には対人不安みたいなものがあるんだけど、それを大人の余裕みたいなものでかわしても、ストレスとなる。ストレスが強くかかっている状態だと、ふとしたことで不安になる。対人と全く関係なくても。例えば潔癖症のような、ちょっとでも歪なものがあると許せなくなるような感覚。後は、人に不機嫌になったり、怒りっぽくなったり。

今、自分に強いストレスがかかってるぞ、と気づいたときに、速やかに撤退戦をしないと結局は逃げられなくなる。その逃げっぷりがきっと、大人になってうまくなるんだと理解している。若い頃は「甘え」と思っていたので、正面からぶつかっていって、そしてもう何もかも投げ出したくなる、というループにハマっていた時代もあった。

人間とはかくも弱いものであるので、弱いなら弱いなりの戦い方が大事だ。明らかにオーバーワークならさぼってでも負荷を下げよう。その方がパフォーマンスが上がるという謎。どうせ根性で出力を上げたとしても、今度はストレス化して心身に不調を及ぼしてくるから。そんなことになるくらいなら、一度引いて、全て投げ出す前にふて寝でもしたり、美味しいものを食べたり、旅行に行ってぼーっとするのもいいよ。

不安が無ければ、もっと人生楽なのにって思ったこともあったけど、今はというより、最近やっと、いい付き合いができるようになった気がする。それぐらいかかるんだよ。若い人が不安ばかりで困っているのはよくわかる。そんなに簡単なことじゃないよ、不安との付き合いは。